昨今では、部下が上司を評価する時代になってきたようです。
「360度評価」や「多面評価」とも言われてます。
今回はこの360度評価について、導入するべきかどうかお話します。
【目次】
360度評価を導入するべき?
結論から言いますと「導入しても良い」
これが私の考えです。
何故かというと、上の人にだけ評価されたら良い事には、問題があるから
ようは、部下には嫌われてるけど上司には好かれている。
そんな無能人間が昇給・昇格するのは組織的にも良くないですね。
だから、360度評価は否定できません。
なぜ「導入してもいい」としたか
私が「360度評価を“導入してもいい”」と言ったのには3つ理由があります。
- 職場の環境状態による
- 評価基準がしっかり作れるかどうか
- 評価に不正の余地が無いようにシステム化出来るか
この3点をクリア出来れば、部下が上司を評価するようになっても良いと考えてます。
360度評価を導入するためのポイント
部下が上司を評価する事も難しいです。
同じように上司が部下の事を評価する事も難しい。
マネジメント・コンサルタントのマーカス・バッキンガムは「人間は他人を客観的に正しく評価する事は出来ない事だ」と言ってます。

読者
だからこそ360度評価が良いんじゃないの
と思う方は心のキレイな人ですね。(笑)
ハメようとする人は複数人を巻き込んで、特定の人を落とそうとします。
だから、導入するには3つのポイントをクリアする必要があります。
職場の環境状態を整える事
360度評価を成立させるには、互いに信頼関係がある職場でないと無理です。
あと、クソ忙しい職場も360度評価なんてやってられません。
足の引っ張り合いが普通にある職場なんて余計にダメ。
集団で仕組まれたら、特定の集団が高評価を得て、特定の人が低評価を受ける事になりますね。
だから・・・
- 信頼関係がない職場
- 荒れている職場
- クソ忙しい職場
こういう職場環境では360度評価を導入したらダメです。
評価基準を明確に作る事
個人的な好き嫌いという主観が入ると、その評価に価値は無くなります。
さっきと同じで、仕事自体は優秀でも嫌われてる人が評価されなくなる。
もちろん人に好かれる事も大事だけど、仕事しに会社に来ているんです。
仕事は出来るけど一部嫌われてる人たちからの低評価で、不当な評価を付けられる可能性があります。
なので、評価の基準は明確にしてから360度評価の導入はをしましょう。
不正が出来ないシステムになっているか
不正は幾らでもやろうと思えばやれます。
例えば・・・
- 部下が集団で上司に低評価をする
- 社内イジメの道具に利用される
- 一定人数を囲う事による組織票
こういった不正を防ぐ事が出来るのであれば、360度評価は導入しても良いです。
わりと無茶な話なんですけどw
だから、360度評価を導入するなら、第一に職場の人達の関係性を良くする事が大事ですよ。
まとめ:360度評価は良い事だけど
部下が上司を評価する事は悪くないです。
むしろ、上ばかり見ていた上司を下に向けさせる効果はあります。
ですが、上司から部下に対する評価を盾に取引するなどの不正が行われる・・・といった可能性もゼロではない。
正直360度評価は、表立って導入するには問題が多すぎる場合があります。
なので、人事評定をする人が突然こっそりと聞き取り調査等をする事が360度評価のベターなやり方だな、と考えます。