管理職になったら仕事が増えた。終わらない。忙しい。やる事多すぎてイライラする。
そんな人の為にオススメするのが、部下に仕事を任せる事。
「簡単に言うけど、部下に仕事任せられねーよ」って人は、典型的。自分で忙しくなる原因を作ってしまってますよ。
部下に仕事を任せないと、アナタのキャパシティは、あっという間に一杯になりますよ。
このまま放置しておくと・・・
- やる事が多すぎて、終わらない
- 仕事だらけでストレスが溜まる
- 管理職だから残業代は出ない
- 部下に強く当たってしまう
- 部下からの信頼を無くす
こんな事が起こるかも知れません。まさに悪循環。
なので管理職になったら、出来るだけマネジメント以外の仕事は部下に任せるようにしましょう。
この記事の内容
- 部下に仕事を任せる時のコツ
- 部下に仕事を任せられない言い訳をぶっ壊す
- 部下に仕事を任せる事で得られるメリット
忙しすぎる管理職は、部下に仕事を任せよう
まずは部下に仕事を任せる時のコツをお話します。
部下に仕事を任せる時、どんな仕事を任せるべきか迷うかと思います。そんな時は仕事の重要度と難易度(緊急度)の2軸を基準に分けて考えましょう。
今ある仕事を出来るだけ、以上のような図に分けて考えてみましょう。
で、部下に仕事を任せる時は
- 重要じゃないし、緊急性もない仕事(難易度の低い仕事)→④
- 重要だけど、時間のかかる仕事→②
この2種類。期限がせまってる仕事は、部下のスキルが上がってからにしましょう。
部下に仕事を任せる時の殺し文句
- 「君なら出来る」「君にしか出来ない」と言う
- 部下の良い所を褒めて、任せる理由を明確にする
- ミスしても大丈夫。責任は取る。と保険を与える
以上の3つがポイントです。
特にミスを押し付けられる事は、職場で感じるストレスでもかなり上位です。
引用:メディケア生命
なので仕事を任せる時に、責任まで押し付けないようにして下さい。
部下に過度な期待はしない事
部下に期待をかけ過ぎると、プレッシャーに感じてしまう人が居るので、やめましょう。
期待をかけた方は「期待してたのに」とストレスに感じてしまう事があります。
結論、両者にとって良くないので期待はしない事。
中長期的に見て「部下の成長のために」と考え、部下に仕事を任せましょう。
仕事を任せたら、ある程度は任せっきりに
部下に仕事を任せたら、部下自身の手でやらせてあげましょう。
完全におんぶに抱っこでは、忙しさから脱出できないし、部下のモチベーションが下がります。
例えば営業。何から何まで上司や先輩が進めていて、後輩部下は特に営業トークをするワケでもなく。横に付いていただけ。最後の最後で後輩部下に手柄を譲ったとします。
後輩部下は会社から評価されますが、全然気持ち良くないんですよね。
しかも後輩部下は、全然成長しません。
手柄を譲ってやった俺、いい人だろう?って1人で勝手に気持ち良くなってるだけです。
だから、仕事を任せたら任せっぱなしにする事。
ミスされたら困るんだが
そういう時は最初に「ここまで進んだら必ず1度見せて」と伝えておきましょう。
もし間違えていても軌道修正しやすい所までにしておけば、特に心配する事が無いはず。
まとめ
- 仕事を任せる時のテンプレ台詞を覚えて、時々使おう
- 部下に期待しすぎないように
- 仕事を任せたら、しばらく1人でやらせる
これで管理職は忙しい事を理由にマネジメントに集中できない!と言えなくなります。(笑)
忙しすぎる管理職が言う言い訳5選
- 部下の事が信用できない
- 自分でやった方が速いし確実
- 仕事を教えるのが面倒くさい
- 管理職がやる仕事だからダメ
- 部下がミスしたら自分の責任になるから
分かるんですけど、仕事を減らしていかないと忙しいままです。管理職として最も大事な”部下のマネジメント”が出来なくなります。
部下のマネジメントに時間が割けなくなると・・・
- 部下のスキルや、やる気がどれだけあるか分からない
- 部下との会話が減っていく
- 部下との関係が構築できない
- 部下の事を信用できなくなる
- 仕事を任せづらくなる
結局、悪循環なんです。
だから、ちょっとずつでも良いので部下に仕事を任せましょう。
じゃないと、いつまで経っても忙しい状態ですよ。
部下の事を信用できない時は
厳しい事いいますが、部下が育ってない状態を作ったアナタの責任なんです。
でも大丈夫。部下のスキルがそこまで高くなくても、これからレベルアップすれば良いだけ。
最初は大変ですが、負担の軽い仕事から任せてあげる事で部下のスキルを上げつつ、実績作りが出来ます。
何事も、やらないと次に行けません。とりあえず重要度が低く緊急性も無い仕事から任せてみましょう。
自分でやった方が速いし確実だと思う
気持ちはメッチャ分かります。私も結構気が短い方で、わりと忙しい職場だったので自分でやりがちでした。
時間がある時には任せますけど。
あまりにも緊急性が高い時は仕方が無いですが、余裕があるなら部下に任せましょう。
仕事は、やらないと覚えません。
理屈とか抜きで、とりあえず我慢して任せてみてください。
仕事を教えるのが面倒くさい
自分が出来てる仕事だと余計に面倒くさいですよね。
でも、アナタが出来る仕事を他の人も出来るようにならないと、いつまで経っても管理職なのに現場仕事で忙しいままです。
「忙しい」「やる事が多い」となってしまうと、部下の細かい所まで見てられなくなります。
ラクする為には結局いつか教えなきゃいけません。いつやっても同じなら、さっさと済ませましょう。
(ここまで言っても、やる人は一部の人だけです)
山本五十六の教育論
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
部下の育成に使えるので、覚えておきましょう。
管理職の決済だから、任せられない
一理ありますが、法律で決まってるワケじゃないので、多少は任せても大丈夫。
モノによりますが管理職のハンコが必要なんだけど、大して重要でもない仕事ってあります。
そういう「パッと見て判子押して、終わり」な仕事は、任せても良いと思ってます。
部下の方が責任感を持って判子を押してくれるかもしれません。(笑)
部下にとっては「これは管理職の仕事だ」と思ってるんで、意外とキッチリやってくれますよ。
しかも管理職になる前から経験できる事はメリットです。普通は任せませんからね。
リーダー候補や、出世したい人にとっては、小さな仕事もご褒美なんですよ。
アナタは少しでも空き時間が出来るので、他の仕事がデキるようになります。win-winですね。
部下がミスしたら責任を取らなきゃいけない
最初は小さな負担の仕事から任せるので、ミスは特に気にしなくても大丈夫です。
ミスを気にする時は、重要な仕事を任せた時。
ミスされて困る仕事を任せる時は、頻繁に進み具合を確認する事が大事。
だけど、関わりすぎたら部下の為になりませんね。
なので「ここまで進めて、出来たら見せに来てね」と伝えましょう。
理由も含めて伝えると、なお良し。「これ以上進んだら、間違えてた時に修正が大変になるから」とかね。
結局、ミスは上が責任を取らないといけないんで、敏感になっても仕方が無いですよ。
よっぽど大きなミスでもしないかぎり、責任を取らされる事はないです。そんだけ雇用者って守られてます。
成果が出ていればミスなんて帳消しになるんで、失敗を気にせず部下を育てましょう。
部下に仕事を任せる事で得られるメリット
プレイング・マネージャーは大変です。仕事が終わらない。やる事が多くて忙しい・・・なんて事にならないためにも、部下にどんどん仕事を任せましょう。
管理職のメリット
- やる事が減る
- 部下との関係が良くなる
- 部下のマネジメントに集中できるようになる
部下のメリット
- スキルが上がる
- 「上司に信用されてるんだ」って気になる
- 責任感や、やりがいを持ち始める
部下に仕事を任せると部下から信用される
1番のメリットはコレ。管理職側が「信用してるから仕事任せるんやで」って態度を取る事で、部下も上司の事を信用し始めます。
部下の立場に立って考えてみましょう。
仕事を任せてくれなかったら「俺の事、信用してねぇんだな」って思いますよね。
- 信用されてない
- だったら、俺も信用しないわ
こうなる。
だから先に「信用してるよ」って態度を見せるのが大事です。
1番効果的に信用していると感じさせる方法が、仕事を任せる事。
直接「お前の事、信用してるからな」って伝えてもキモいだけなんで・・・仕事を任せましょ。
管理職の仕事が減った時に、やるべき事
部下のマネジメントを行いましょう。
もう少し具体的に言うと・・・部下のモチベーションを管理する事。
結局、部下にも仕事をしてもらわないと成果って出ません。だったら、やる事は1つ。
部下が気持ち良く働ける環境づくりが、管理職として1番にやるべき事です。
例えば店長が鬼のような顔をして、アッチコッチ動き回って暴言をバラ撒いてるような職場。そんな所でアルバイトスタッフは気分良く働けませんね。
だから店長は現場仕事で忙しく動き回るんじゃなく、店の雰囲気を良くしましょ。
- 「仕事上手くなったね」
- 「今日もありがとね」
- 「困った事あったらスグ言ってね」
このように声を掛けてくれる現場のほうが、気持ち良いと思います。
リーダー1人で出来る事なんて、たかが知れてます。部下も巻き込んで仕事を片付けないと、絶対に仕事は終わりません。
だから管理職のやる事は、部下が気分良く働ける環境を作る事なんです。その方が効率的ですよ。
管理職は完璧じゃなくて良い
ついつい管理職って完璧な人間であるべきだ、と思いがちですが、そんな事ないです。
完璧な人間は居ないですし、上司が完璧だと親しみが無い感じがあって、部下からすると近寄りづらいです。
なので、ちょっと弱点がある方が人間味があって良いですよ。
何でもできる人が部下に指示命令って方法も、一応ありますが・・・それでは部下が育ちません。
しかも何でも出来なきゃイケナイ。
指示命令するには、誰もが納得する実績が無いと響かないし、特にメリットが無いので止めときましょ。
完璧じゃなくて良いです。部下を褒める能力さえ訓練すれば、何とかなります。
部下を褒める時のポイント
部下を褒める時は、褒めるハードルを極力下げましょう。
究極的に言えば「今日も来てくれて、ありがとー」
どんな小さな仕事でも、やってくれたら「ありがとう」と言うと部下との関係は良くなっていきます。
詳しい部下の褒め方は下記記事にまとめてるので、ご覧ください。
まとめ:忙しすぎる管理職は仕事を部下に任せましょう
やる事が多くて大変だと感じているなら、今やっている仕事の中でも重要度の低い仕事から部下に任せましょう。
部下に仕事を任せると
- 部下のスキルが上がる
- 部下が「上司に信用されてるんだ」って気になる
- 部下は責任感や、やりがいを持ち始める
ミスを回避する工夫は必要ですが、特にデメリットは無いので出来るだけ自分の仕事は手放しましょう。