どう指摘したら良いだろう・・・?
今回は、このような悩みを解決いたします。
【 この記事を読むべき人 】
- 指摘しすぎて辞めないか不安な方
- どうやって注意すれば効果的か、知りたい方
この記事は、管理職アドバイザとして仕事をしている龍那(@lancelot2579)が書いてます。上司が部下に指摘する場面は多いので、お任せ下さい。
目次
1.部下に指摘する時に常識は不要
1-1.常識的な事を部下に指摘しない
言われなくても分かってるような事を、いちいち指摘してはダメ。
そんな事は、本人だって分かってます。
例えば・・・
- デスクの整理
- 遅刻しない
- 挨拶をする
- 丁寧な接客
以上の程度の事を指摘した所で、簡単に直りません。
「それくらい分かってる」と思われて、それで終わります。
あなたの仕事は、部下の気分を下げる事が仕事ではないでしょう。
色々と反論があるでしょうが、言葉で人を変えられるんなら、誰も苦労しないんですよ。
まずは、「他人は変えられない」って事を知って下さい。
1-2.部下に指摘する時の具体的対処法
遅刻してきた時
「遅刻しても会社に来るなんて、責任感あるじゃん」
これでOK
どうせ、本人は言い訳をするだけです。(口に出さなくても)
だから、「会社に来た」という事実を認め、「責任感がある」とラベリングしましょ。
承認出来る事は、出来るだけ承認しましょうよ。
「お前は責任感がある」と言えば、そのうち、責任感のある行動を始めます。
ラベリング理論については、【管理職向け】本音と建前の上手い使い方で説明しているので、読んでみて下さい。
そして、自分の常識を相手に求めてはいけません。
部下は抵抗し、指摘しても変わりません。そして、あなたがイライラするだけです。
イライラを抑える方法は、【保存版】イライラしてしまう原因と対策法で解説しているので、なおしたいって人は読んでみて下さい。
2.部下に指摘する時に感情は不要
2-1.指摘に理由を付ける
事実に基づき、理由をキッチリ説明しないと、相手が納得しません。
例えば・・・
「作業着の前を閉じろ」と指摘しても、ダメ。
「機械に巻き込まれやすくなって、危ないから」と説明しましょ。
こういった、ちょっとした丁寧さが、マネジメントには必要なんです。
( 別の例 )
「丁寧に接客しろ」 では、ダメ。
「お客様に満足してもらえなかったら、次から来なくなる。そしたら、売上が減ったり、悪い口コミが広がる。結果的に、俺たちの収入に影響するだろ? だから、丁寧に接客しないと、損するだけだぞ」
誰もが、その先の事をイメージ出来ると思ってはいけません。
何故、ちゃんとしないといけないのか・・・明確な理由を説明してあげましょ。
2-2.指摘は、感情任せにならない事
感情に任せて指摘すると、必ず失敗します。
何故なら、言葉の選択肢を間違えるから。
- 理由を省きがち
- 人格否定までしてしまう可能性アリ
- 聴き手に「怒ってる」という印象しか与えられない
- 特に女性は感情的になりやすいので、注意
口が滑って人格否定までしたら、退職しちゃうかもしれません。(退職で済めば、まだ良いですけどね)
人は、自分の事を否定する人と、「一緒に居たい」なんて思いません。
ちょっとした事で信用を失ってしまいかねないので、冷静になりましょう。
2-3.指摘する時に気を付ける事
これから言うポイントを押さえれば、上手く指摘出来るようになりますよ。
- 見つけたら、その場で
- 本人だけに伝わる声量、環境で
- ちゃんと理由も説明
- 感情を混ぜない
- なるべく端的に
- 叱る基準を一定に
- 自分が同じ事をしないように
よくない実例があるので、紹介しますね。
私が帽子をかぶらずに、加工場に入った事に対して、注意した人が居ました。
後日、他の社員が目の前で同じ事をしても注意しなかった。
また別の日、指摘した本人が、同じ事をしてしまう。
んな事したら、完全にアウト。
だから、あまりしょーもない事で指摘しない方が良いんです。
部下は結構見てますよ。
「今、この前私に指摘した事やりましたよね」なんて言う部下は居ません。部下だって大人ですから。(笑)
部下はちゃんと覚えて、あなたに対する不信感が強くなっていくだけです。
以上の点に気を付ければ、相手の不満ポイントは、ほぼ消えます。
また、期待している事を伝えておけば、モチベが下がる事は、あまりないでしょう。
ここまで丁寧にやる人は全然居ません。
なので、頑張れば、あなたは管理職として上手くいきますよ。
部下のモチベーションを上げる方法は、
【管理職向け】部下のやる気を上げる方法【本質】にまとめています。ぜひ、読んでみて下さい。
3.部下に指摘するよりも、承認
指摘を減らし、承認をすれば、いざ指摘した時に効果的です。
普段から・・・
ちょっとミスしても、行動を認めてくれる
調子の悪い時は、すぐ気付いてくれて、帰るよう促してくれる
そんな上司が、突然叱ったら・・・?
ビックリすると同時に、本気で言ってくれてるって思いますよ。
だから、普段は承認しましょ。
【 例 】
頼んでいた資料を持ってきてくれたけど、間違いがあった時
一言目に、どう言うか
「ここ、間違えてるよ」
「ありがとう。でも、ここ、間違えてるよ」
たった「ありがとう」と付け加えるだけで、受け手の気分が違いますよね。
だから、承認(言葉)って大事なんです。
承認について、詳しく知りたい方は
【 実践編 】 褒め方のコツ < 永久保存版 >にて解説しています。読んでみて下さい。
この記事は、これで以上です。最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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