優秀な部下は見切りを付けるのが早く、「こんな会社に居てられるか」と思ったらあっという間に辞めてしまいます。
結局は強い会社に優秀な人材が集まり、中小は普通の人の取り合いに。
しかも優秀な人をヘッドハンティングできるほどの財力がないので、また人材の確保と人材の教育をしないといけません。
そんなことにならないよう、優秀な部下が辞めない方法を今回記事にまとめました。
優秀な部下が会社を辞める7つの理由
これから挙げる7つのことを回避、対策するのが正解に近いと思ってください。
努力や成果にたいする評価・待遇が不満
優秀な部下は周りより自分の方が仕事ができている。成果を出している、と感じてる人が一部に居ます。
なのに、評価や待遇が周りと差がなければ、不満がでるのは当然のこと。
ですので、ちゃんと評価してあげることで優秀な部下が辞める可能性は下がるでしょう。
優秀だと会社や周りの人と合わない
優秀な部下は仕事のやり方、考え方、ペースが常人とは違います。
そんな優秀な部下は、周りとの違いにイラつくこともあれば、周りから抑えつけられることも。
このことから「仕事がしづらい」と感じ、優秀な部下は会社を辞めようと考えてしまいます。
ですので、上司として最低限できることは、優秀な部下をむやみにコントロールしようと考えないこと。
あとは、他の人のレベルを底上げするのが優秀な部下の退職を防止する対策法です。
全体のレベルが上がれば、もしも優秀な部下が辞めてしまっても何とかなります。
仕事にやりがいを感じなくなった
優秀な部下は早いペースで仕事を覚えてしまい、常人よりも早い段階で通常業務をこなせるようになってしまいます。
そのせいで、早くから「仕事がつまらん」と感じてしまいます。
更に優秀だけど勤続年数を理由に難しい仕事をさせてくれない・・・そうなると、やりがいを感じなくなってしまい、転職を考えてしまいます。
つまり、優秀な部下にはどんどん仕事を振れば良いのです。
優秀な部下に仕事の量が偏っている
優秀な部下には仕事を振れば良い・・・とは言いましたが、明らかに仕事の量が多すぎると嫌がられてしまい、辞めてしまいます。
その上、評価や待遇に差がないとバレたら最悪です。
優秀な部下はさっさと会社を辞めて、もっと条件の良い所へ移ってしまいます。
部下の裁量が少なすぎる
優秀な部下に裁量を与えないと、いくら仕事を振ってても息苦しさを感じることもあります。
多少は違う方法で仕事を進めてもスルーしてあげるとか
一定の範囲に関しては完全に任せておくとか
ある程度の裁量を与えた方が、優秀な部下にとっては「仕事がしやすい」と感じてくれます。
優秀な部下というのは普通の人と違い、様々なことを考えながら仕事をしています。
より効率の良い方法を探りながら仕事をしていたり
より完成度の高い成果を出せるよう仕事をしていたり・・・
でも、そのやり方をする時にイチイチ上からのGOサインが出なければできない状態だと、働きづらいと感じて会社を変えようとします。
だから優秀な部下には裁量を与えた方が良いのです。
成長できる機会が少ないと感じた
優秀な部下に難しい仕事を振らないと、自身の成長に繋がらないと感じて辞めてします。
もちろん仕事量をコントロールする必要もあるので、上司のマネジメント能力が求められます。
優秀な部下とちゃんとコミュニケーションを取り、仕事量や今抱えている仕事のレベルを把握しておきましょう。
人によりますが、新しい仕事は優秀な人にとってご褒美なので、無理のない頻度で新しい仕事を教えてあげると喜んでくれる・・・かもしれません。
会社の将来性がないと感じた
優秀な部下は足元を見る余裕があるので、沈みかけてる船・沈みそうな船だと気付くのがとても早いです。
- 会社が古い体質のまま
- 大企業でもないのに、薄利多売
- 変化を好まない、無意味に保守的な会社
こんな会社は優秀な部下から見て「危ない」と感じてしまうので、辞めてしまいます。
コレは上司の裁量でどうこうできることが少ないポイントですので、根本的に改善するには会社全体を動かす必要があります。
優秀な部下を抱き込んで、どう改善したらいいか話を詰めて、会社に進言してみましょう。
その中身が正解かどうかは置いといて、対応したことに意味があります。
会社を辞めるキッカケを減らすことにもなるので、優秀な部下の話は聞いた方が良いかも・・・?
優秀な部下が辞める原因を解消する6つの方法
ここからは上司という立場で、どのようにすれば優秀な部下が辞めない職場環境にできるのか、アドバイスしていきます。
評価制度の見直し
人事評価制度のやり方に問題がないのなら、評価する上司の問題です。
評価制度が曖昧で、好き嫌いで済むなら、あなたが評価をすれば良いだけですし
評価制度が間違っているなら、会社に進言するべきでしょう。
平社員が言うよりは影響力があるのですから、ちゃんと実力と評価が結びつくような制度を作りましょう。
でないと、優秀な部下が定着しませんよ。
もう1つ気を付けることは、本当に優秀な部下は優秀なのか・・・成果を出しているのかが問題です。
大きな成果は出してないけど、仕事を覚えるのが早いとか、仕事が早いとか、そのくらいだと確かに評価・待遇に反映できるポイントは少なくなってしまいます。
そこは普段のコミュニケーションや、ちょっとしたプラス評価で埋めるしかありません。
褒められて悪い気はしないので、優秀な部下だからできて当たり前と思わず、褒めるべきときは褒めましょう。
褒め方はミスると関係にヒビが入るので、気を付けてくださいね。
優秀な部下を縛り付けない
優秀な部下は縛り付けられるのを嫌う傾向があります。
人によりますが、自信を持っているタイプは特に縛り付けられるのが嫌いなので、ある程度は自由にさせてあげましょう。
部下に裁量を与えるのも効果的です。
思いもしない発想で効率を上げたり、仕事の質を上げてくれることも時にあるので、余計なことはしない方が良いですよ。
優秀な部下に仕事を次々任せる
優秀な部下はすぐ仕事を覚えてしまうので、つまんねーと感じやすいです。
やりがいを失うヒマを与えないためにも、次々と難しい仕事や簡単でも新しい仕事を振りましょう。
優秀な人ってのは好奇心が強い傾向があります。
実は色んな仕事に興味を持っていることは、よくあることですので次々に新しい仕事に挑戦させてみましょう。
優秀な部下の意見を聞いてみる
優秀な部下は仕事をしながらでも、様々なことを考えながら仕事をしています。
それと意見を聞くこと、何が関係するのかというと・・・
- 頭の中に効率化の構想があることも
- 優秀な部下からの目線で、おかしいと感じていること
- 言いたいことがあるけど、言う気にならない
もしかすると会社の将来にかかわる重要な提案がでてくるかもしれません。
そんなのが無くても部下の不満を吐き出させることは悪いことじゃないので、部下の意見を聞く機会を設けましょう。
意見を聞く時のコツは、むやみやたらに否定しないこと。
話を聞く時のコツとほぼ同じなので、参考にしてみてください。
仕事を優秀な部下ばかりに振らない
部下が優秀だからといって、仕事を振り過ぎると辞めてしまいます。
ですので、頼りっぱなしにならないこと。
後でしっぺ返しを食らうので、やめておきましょう。
優秀な部下だから1人で処理できていたのに、辞められると2人以上に振らないと片付かないことも。
ですので、優秀な部下に仕事を頼り過ぎないようにしましょう。
普通の部下を優秀な部下に育てる
優秀な部下が辞めてしまっても何とかなるよう、他の人のレベルアップをしておきましょう。
誰が誰に教えるねん、と思うでしょうが、優秀な部下に仕事を教えさせたら良いのです。
- 優秀だから教えるのが上手い
- 人に教えて、成長するのが面白いと感じる
- 教えられる側の成長速度が速い
というわけで、全てがwin-winなのです。
もしも優秀な部下が辞めてしまっても、人が育っているので何とかなります。
残っている場合でも、仕事の割り振りがラクに。
なので、優秀な部下には教育係になってもらいましょう。
優秀な部下が辞めそうなときの兆候は
これは優秀な部下が辞めるとき関係なく、辞めそうな人の兆候の話です。
ざっくりと3段階に分けて説明しておきます。
部下が退職コースに突入しそうな兆候
ここの段階は、まだ退職すら考えてませんが、放置していると良くない兆候です。
- 不満をいつも言っている
- 日頃の生活習慣が変化した
- 「他にやりたいことがある」とかホザいてる
勘違いや口だけ野郎の場合もありますが、退職の兆候とも言える言動です。
退職に向けて動き始めた段階
- 残業が減り、有給を消化
- コミュニケーションが減った、態度が変わった
- 仕事の能率が落ちた
退職をチラチラ考えている段階と言えます。
まだ退職を防げる可能性は残ってますが、フォローの仕方を間違えると逆効果です。
退職直前。手遅れパターン
- 不満を言ってたのに言わなくなった
- 前兆があり、身の回りの片付けをしている
- 引継ぎなどの仕事をしている
こうなっていると、辞めそうというよりは辞める寸前に近いです。
諦めた方が良いかもしれません。
他にもあれこれ兆候はありますが、全部書き出すと長くなるので割愛します。
まとめ:優秀な部下が辞める職場は、環境要因が多い
優秀な部下は扱いを間違うと、あっという間に辞めてしまいます。
退職を考えてしまう原因を潰しましょう。
大抵は上司のマネジメント能力が不足している事が原因です。
とりあえず優秀な部下を相手にするときは、余計な口を挟まないこと。これだけでも多少はマシですよ。