でもでも、だって・・・と言い訳する新人や部下ってウザったいですよね。
ですが、コミュニケーション方法を間違えると最悪、退職する事になります。
では言い訳をする新人や部下に対して、どのように話掛けたら良いのかアドバイスします。
この記事で分かる事
- 言い訳する新人や部下の抱える問題
- 言い訳をする新人や部下に対する接し方
言い訳をする新人や部下の抱える問題
言い訳をする新人や部下には、原因があります。
だけど、言い訳した事に怒るのはNGです。
言い訳に対して怒ると、本人は「俺の事情なんか分かってないだろう」と思ってしまう事も。
これじゃぁ怒っても全く意味が無いですよね。
なので、部下が言い訳をしたら
- 部下を否定しない
- 言い訳を責めない
- 行動を変えるよう強制しない
これが大事。まず以上3点を念頭に置いてください。
というわけで、まずは根本的な所から見てみましょう。
言い訳=自己弁護
言い訳をする新人や部下は、プライドがあるか怒られたくない人の2種類だと考えます。
- プライドがある人:ただ謝りたくない人
- 怒られたくない人:今までの環境に問題があった人
以上2種類の人の言い訳に、大きな違いは出ません。
ですがプライドの高い人は、必死になって言い訳するんで、理屈が通ってない傾向はあるかと思います。
まずは2種類のタイプごとの対処方法について、お話します。
プライドの高い新人や部下に対する接し方
理詰めをして、謝らせると関係が悪化するので、絶対にしないように。
相手は「謝ったら負け」みたいな考えを持っているんで、無理にでも謝らせようとすると、人間関係は崩壊。最悪、辞めてしまうんで、あなたの管理能力が疑われる可能性もあります。
なので、相手のプライドを逆に利用するようなコミュニケーション法をする事。
あからさまな例
「君なら出来ると思うんだけど、言い訳するような君には任せられないから別の人に任せるね」
なんて言えば、改善してくれる・・・かもしれません。(笑)
大事なのは「君になら」「君にしか」という形。仕事を振る時のテンプレートでも使えるんで、覚えておきましょう。
次に気を付ける事は、部下や新人君の仕事の進捗状況を確認しておく事。
プライドが高い人間は、自分から相談しない傾向が強いです。後から相談されても困るんで、早めにチェックするなどの対処は必要。
なので、思ってるより手前で「必ず1度見せるように」と決めておきましょう。
そうすれば、上手く軌道修正させる事が出来るはずです。約束を守って見せに来てくれたら「ありがとう」と一言添えると、なお良し。
見せに来るのが遅くなったら「ここまで、してくれてたんだね」と1度受け入れるけど、言った所とは違うから注意はする事。
頭ごなしに否定しない。まず「いいね」その後に注意です。
ある地点を過ぎると、修正が大変になってしまう事は良くあります。その点を説明してあげれば、部下も「確かにそうだな」と理解してくれますよ。
とにかく言葉を沢山使わないとコミュニケーションは上手く取れないんで、気を付けましょう。
怒られたくない新人や部下に対する接し方
親にずっと怒られてた。とか、先生に良く怒られてた。って人にあるパターンです。
人によりますが、周りからのプレッシャーを強く感じてしまうタイプ。
こういう新人や部下に対しても「怒り」とか「理詰め」ってのはアウトです。
怒られたくなくて言い訳するタイプには「この人は怒らない人」「説明をすれば分かってくれる人」だと思わせる事がポイントです。
単純にキレてしまえば「この人も同じだな」と思われて、相手からの言葉のパスが減ってきます。
そうすると、情報の共有が難しくなったり、部下や新人を上手く使う事ができなくなってしまいます。
ゆうてやる事は同じ。相手の言い訳を、まず聞く事。
言い訳を突き詰めていくと、ほぼ確でミスの原因が見つかります。
結局のところ、原因は何処にあったのかハッキリすれば、そっから問題解決していけばいい訳です。
だから言い訳をしっかり聴く事が大事。
言い訳をしてこない部下や新人には気を付けよう
意外かと思いますが、言い訳をしてこない方がある意味怖いです。
- 根が優しい人間で、自分が謝れば済むと思ってる
- 反発しても疲れるから聞いてるフリ
前者は、うつ病になる危険性があり、後者は反撃を喰らうかもしれません。理不尽に怒るパワハラ上司と言われたら、アナタの立場が悪くなります。
だから言い訳をする新人や部下の方が、まだ扱いやすい。という事に気付いて下さい。
言い訳をしてくれたら、ミスの原因が分かったり、本人の人間性が分かったりします。
言ってる事が正論であれば、頭は回る奴なんだな・・・と感じると思います。
タダの嘘つきなら、管理職として今後の対応を変えるキッカケになるでしょう。
というわけで言い訳が悪いワケではなくて、言い訳に対する反応の仕方が悪い。という事が何となく理解できたかと思います。
部下や新人が言い訳をした時は
- 部下を否定しない
- 言い訳を責めない
- 行動を変えるよう強制しない
否定されたらムカつくし「こんな上司の話なんか二度と聞くか」となる。
言い訳を責められたら「こいつに俺の事情が分かるのか」とムカつく。
変われよって言われたら「お前が言うなよ」ってなる。
だから、言い訳をしても非難したりガミガミ説教しない事。
言い訳を聞いてあげると、次にかけるべき適切な言葉が出やすくなりますよ。
部下「先輩に言われた通りにしたんですけどね」
上司「先輩には何て言われたの?その通りにした?」
この、やり取りが大事。
ミスの原因が特定できるだけじゃなくて、部下とのコミュニケーション量が自然と増えますね。
そっから信頼関係が産まれてくるんで、適当にあしらわないように。
新人や部下とのコミュニケーションで大事な事
新人や部下が言い訳をするって事は、アナタに対して信用してないと思っても良いです。
なぜなら、正直に言うとガミガミ怒られるかもしれないから。
誰だってゴチャゴチャと文句を言われるのは気分が悪いです。
で、どうしたらいいのか・・・。普段のやり取りから見直してみましょう。
例:遅刻してきた部下の言い訳
例えば遅刻してきた部下に対しては、キレるんじゃなくて「どうしたの?」と聞くべき。
遅刻しても出勤してるんだから、ぶっちゃけ仕事さえキッチリしてくれたら文句は無いはずです。
だけど、遅刻してくる奴に仕事は任せられませんよね。
そこで大事なのが「遅刻する事は、君の人間的な面で評価が下げられる」という点を明確に伝える事。
「遅刻しても仕事できてたら文句ないでしょ」←これは正論。
だけど、普段から遅刻してる奴に、納期がある大切な仕事を任せられるか?って話です。
よっぽどヒネた人間じゃなければ、この質問を投げかけたら納得してくれると思います。
仮に「言い訳は止めた方が良い」とアドバイスするなら「言い訳ばかりしていると、責任感がないように見えてしまう。そんな人に重要な仕事は任せられないから、給料も上がらなくなるよ」と付け加える。
メリットを伝えなくても、不利益を伝えれば同じ事です。むしろデメリットを伝えた方が心理的に行動しやすいでしょう。
つまり、部下に改善してほしいなら改善する事で得られるメリット(もしくは、逆に得られない事)をちゃんと伝える事がポイントなんです。
新人や部下に上昇志向がない場合
「給料が上がらなくても生活できてりゃ良い」って人は、放置でOK
その人の考え方、生き方なんでアナタが意見するのはお節介です。
本人が問題だなって思わない限り、改善する事は無いので余計なアドバイスしても無駄。
あとは当人が「もっと評価されたい」「もっと稼ぎたい」と思うように仕向けるだけです。
新人や部下が上昇志向になる方法は、理論的に言えば承認欲求を満たしてあげる事。
- とりあえず何を言っても無駄なので、お節介しない事
- だけど、承認欲求を満たしてあげる
これで新人や部下は良い方向へ変化していきます。
承認欲求に関する詳しい記事は、下記のリンクから関連記事へ
まとめ:言い訳する部下や新人に対する正しい接し方
- 言い訳をちゃんと聞いてみる
- 原因はドコにあったのか検証する
- ミスの原因が分かったら叱り、修正する
言い訳する事自体は、問題ではないです。
問題は言い訳をしてしまう関係性。ようは新人や部下から信頼されてないんですよ。
すぐ怒るような人とは関わりたく無いですからね。
だからまずは言い訳を聞くようにする事から始めましょう。
言葉を交わすようになれば、少しずつですが心が開いてきます。
言い訳する部下や新人は、自分で物事を考える力がまだ弱いと考えられます。そんな部下を指導する方法は下記記事にて