
成果は言うけど、ミスは隠す部下がいる
そんな部下には、どうしたらいいの?

隠してしまう状況を、作ってしまってない?
今回は、ミスを隠す部下に対する指導や対処方法を解説します。
本記事を読んで実践すると・・・
- 問題が小さいうちに、ミスを報告してくるようになる
- あなたのマネジメント能力が、アップする
- 部下のモチベーションが上がる
目次
- 部下がミスを隠す心理
- 部下がミスを隠した時の、叱り方
- ミスを隠す事のデメリットを伝える
- 部下がミスを隠してしまう環境を作るな
- 部下がミスを隠さなくなる環境づくり 普段からやるべき事
- 部下がミスを隠した時の対処法
部下がミスを隠す心理
自分自身の評価の為もあるでしょうが、うざったいって理由もありますね。
- ネチネチと説教されそう
- 普段の怒り方が激しいから、イヤ
- 人格否定までされそうだから、イヤ
なんせ叱り方が悪いと、部下が余計に言いづらくなります。

気を付けてるんだけどなぁ

「 つもり 」になってるか
コミュニケーションの仕方が悪いんです
部下がミスを隠した時の、叱り方
ミスを隠した事は良くないけど、まずは言いに来た事を褒めましょ。
なんでかっていうと、隠すって事は言い出しにくかったって事。
言い出しにくい状況で、上司に言うのは大変ですよね。
時間が経てば経つほど言いづらいし、余計に怒られるかも・・・って思うでしょ。
内心ビクビクして言いに来てるんだから、まず「 言いに来た事 」を褒めましょ。
そしたら、部下はホっとしますよ。そうすっと・・・
- ミスの理由や、今の状況を落ち着いて伝えてくれる
- 次にミスが起こった時に、報告してくれるようになる
状況を把握したら、問題を解決するために指示を出しましょ。
で、『 ミスした事 』を怒るんじゃなくて、『 ミスを隠した事 』を怒りましょう。
✅ 怒る時の注意点
- 冷静に、感情を入れない
- 何故いけないか、具体的に
- 長々としない
最低この3つは守りましょう。
合わせて、» 【完全保存版】部下に指摘する時のポイントを読んでみて下さい。
部下に指摘しないといけない時、叱らないといけない時。
そんな時、部下にどう伝えれば良いか分かります。
ミスを隠す事のデメリットを伝える
本記事の1つ目の重要ポイントです。
『 ミスを隠したら怒ればいい 』
なんて考えは、すごく雑。あり得ない。いつの時代ですか?
何が重要か・・・というと

怒る時の内容がポイントです
どうすれば、ミスを隠さなくなるか。
ここが、根本的な問題解決の本質でしょ。
怒る事で、ミスを隠さなくなる訳が無いでしょ。
余計に言いづらくなる事は、小学生でも分かりますよ。
だから、ミスを隠す事で起こるデメリットを伝えましょ。
✅ 部下を怒る事でコントロールしようとすると・・・
- 部下が、本来の力を発揮出来ない
- ミスがあった時に、こっそり処理しようとする
だから、ちゃんとしたデメリットが必要なんです。
部下がミスを隠してしまう環境を作るな
本記事、2つ目の重要ポイントです。
上司が環境を作れなかった事を謝りましょう。
でも、その前に叱る方が、流れが良いです。
この順番を間違えないように、気を付けて下さいね。
- まず、ミスを隠したことを叱る
- その後に、隠してしまうような環境にしてしまった事を謝る
こうすると、かなり印象が良くなりますよ。
心理的に、最初より後の方で良い事をすると、より良く見えるんです。
『 ゲインロス効果 』や『 期待違反理論 』に近いですね。
普段、態度がメチャクチャ悪い人が、ちょっと良い事をしただけで、好印象を感じてしまう心理効果。
他にも応用出来ます。
異性とのデートでプレゼントを渡す時は、1番最後が良い。
これと同じです。
さて、部下がミスを隠す心理は、3つ挙げましたね。
- ネチネチと説教されそう
- 普段の怒り方が激しいから、イヤ
- 人格否定までされそうだから、イヤ
実際にやってなくても、部下にそう思われたら、そうなっちゃうんです。
だから、言いづらい環境にしてしまった事を謝りましょ。
例えば・・・
「 ごめん。まだ俺が自覚出来てない事があると思うんだけど、俺の普段の態度とかで言いづらい環境にしてしまってたんだと思う。だから、言いづらかった理由を教えてくれないか? 」
って、本気で言ったら伝わりますよ。
あなたが本気で現場を変えたいなら、ここまでの事をやりましょ。
結局、変えなきゃいけないのは、あなた自身なんですよ。
部下がミスを隠さなくなる環境づくり 普段からやるべき事
話掛けやすい上司になりましょう。
報告をルール化しても、限界があります。
会社のルールは、表面上の問題を取り払うだけで、根本的に解決出来る事は難しいです。
私たちは人間ですから、皆が機械のように動く訳が無いですね。
だから、ミスを隠さなくなる環境をちゃんと作る事が重要。
具体的には・・・
- 日常的にイライラしない事
- 日常的に穏やかな表情をする事
- 日常的に褒めるハードルを下げる事
いつもイライラしているように見えたら、言いづらくなりますからね。
実は、年を重ねると、表情筋が衰えて、ほっぺたが垂れ下がります。
そうすると、無表情のつもりが、怒ってるように見えてしまうので、意識して、口角を上げましょう。
✅ 褒めるハードルを下げる とは?
- 結果が出なくても褒める事
- 仕事してるだけでも褒めましょう
- 究極的には、出勤してきたことを褒める
このように、褒めるハードルを下げる事で、叱った時のギャップを大きく出来ます。
しかも、部下は「 普段から仕事ぶりを見てくれている 」と思い、あなたの言葉が心に響くようになりますよ。
場作りについては、下記記事でも解説しているので、参考にどうぞ。
» 【初心者向け】リーダーシップの理論 失敗しない為の基礎知識
部下がミスを隠した時の対処法
5つのステップで対処しましょう。
部下がミスを隠していて、報告しに来たら・・・
- まずは、言いに来てくれた事を褒める
- すぐに対処の指示を出す
- 本人には「 ミスを隠した事 」を叱る
- 隠してしまう環境を作った事を謝る
- 環境の改善を行う
これで完璧です。
『 ミスを隠す部下を、どうにかしよう! 』なんて考えるから、対処を間違えるんです。
他人は変えられません。
自分の考え方や行動を変えましょう。
その方が、比較的簡単で、根本的な解決になります。
この記事は、これで以上です。最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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