マネジュク・部下の育て方が分かるブログ

「 私、それだ 」と気付き、学べる 職場での悩みに特化したブログ

3つの恐怖から部下を守って、尊敬される上司になる方法

上司として部下を守るべきなんだろうとは思うけど、どんな事から守れば良いかハッキリと分からない。

そんな上司や、部下から尊敬されてないような雰囲気を感じてる人は必読です。

部下はこんな事から守ってくれたら喜びます。

  • 仕事の責任から守る
  • 仕事のトラブルから守る
  • 仕事のストレスから守る

「なんで俺がそこまでやらなアカンねん」と思ったかと

ですが部下をこの3つから守る事は、部下が長く勤めるために必要な要素なんです。

部下が転職活動を始めた理由

  • 1位:給与が低い
  • 2位:人間関係が悪い
  • 3位:倒産・リストラ・ハラスメント
  • 4位:仕事に不満がある
  • 5位:会社の将来、安定に不安

参考:株式会社マイナビ:転職動向調査2021年版

このように仕事のストレスやトラブルが転職理由の上位に絡んできます。

そして、尊敬する上司の特徴は「いざという時に部下を守る人」と答えた人が54%でした。

参考:エン・ジャパンアンケート尊敬する上司のどんな点を尊敬していますか?

だから

  • 仕事の責任
  • 仕事のトラブル
  • 仕事のストレス

この3つから部下を守る事で部下から尊敬されるようにもなるし、部下が会社を辞めてしまう事もなくなります。

何も考えずに部下を守ってて、無駄足だと余計に疲れますよね。

部下の立場に立って考えて、本当に守ってほしい事に絞りましょう。

結果的に離職率は減るし、部下は余計な緊張をしなくていいので、持ってる能力を最大限に発揮する事ができるはずです。

それでは、部下が恐れる3項目。どうやって守っていけばいいかアドバイスします。

仕事の責任から部下を守る方法

仕事の責任から部下を守る方法

仕事の責任を押し付けられる事は、部下にとっては人間関係よりも気を付けなければいけない事です。

ぶっちゃけ人間関係は自分自身の力で何とかできる事が多いですが、仕事の責任を押し付けられる事はかなり注意してないと防ぐ事はできません。

最低でも、いつでも録音できる環境にしておかないと、証拠が残りませんからね。

さて、私がココまで仕事の責任について部下のせいにするな、と言うには理由があります。

仕事の責任から部下を守ってあげる理由

部下が仕事上の出来事で、ガマンできないほどのストレスを感じてしまう事は

若手と管理職の意識調査

参考:メディケア生命保険調べ「若手と管理職の意識調査」

若手社員がガマンできない事の2位が他人のミスを押し付けられる事だからです。

正直言って、カネを稼ぐ方法は今居る会社でなくてもいいので、強いストレスを感じてしまうと辞める理由になります。

部下の退職が続くと管理責任のある上司に責任が問われる可能性が高くなるので、責任のなすりつけは絶対にしてはいけません。

関連記事:>>部下の退職で評価が下がる?は本当だった

むしろ、責任は俺が取る。という覚悟で仕事をした方が部下から慕われます。

さすがに部下がワザとやった事までは責任を取らなくていいですが、ミスをしてしまった時に庇ってくれない上司だと不安でしかないですよね。

  1. ちょっとしたミスで取引先に迷惑がかかった
  2. 上司は全く庇ってくれなかった
  3. 何とか収まってもその後のフォローも無い
  4. 「同じ事しないように」と注意だけされる
  5. 不安や緊張のまま仕事をする事になる

こんな状態で良い仕事ができるワケがないですよね。

どうせ軽いミスでは解雇にならないんですから、仕事の責任からは守ってあげましょう。

部下に対するフォローは

部下に対するフォローは

ミスは良くないですね。だけど部下がすぐ報告してくれたら、その点だけは褒めましょう。

そうじゃないと『報告すること=ただ怒鳴られる』というイメージを部下に植え付けるだけで、次また何かあった時に部下からの報告が遅れてしまいます。

最強レベルの上司なら、こう言います。

「いいか? ミスした事は確かに良くない。だけどな、ミスした時にすぐ報告する事の方がもっと大事だ。それがいかに小さなミスでもだ。自分1人でなんでも解決しようとするな。俺たちはチームだ。だからすぐ周りに頼れ。でも1つだけ・・・自分で確実に解決できそうだと判断できる場合は事後報告だけでいい。ミスした時は早い行動が大事だからな。そしてミスをカバーできた後も大事だ。同じミスを繰り返さないように工夫しろ。そうすればミスなんて帳消し。むしろ評価が上がるぞ」

  • ミスすることは仕方がないけど、ダメだとハッキリ言う
  • ミスを報告する事は良い事だと伝える
  • 自己判断も認めるけど、場合による
  • ミスしたあとの行動で得られるメリットを伝える

ここまで言うと、部下がミスを恐れる事はないでしょう。

そこまで言わないと分からないのか、と思うかもしれませんが、分からない部下は言わないと分かりません。

部下は責任を抱えこまなくなるのでストレスは減り、のびのびと仕事してくれます。

単に部下を責任から守るだけじゃなく、責任を散らすアドバイスも必要ですよ。

謝らない部下がいる時は

頭ごなしに「謝れよお前」と言っても無駄です。

というか、部下に謝ってもらう事そのものを求めた所で、本人が反省してなければ意味が無いですよね。

なので、謝らない事で起こるデメリットを伝える方が良いです。

あとは謝る事は良い事だと理解させるコミュニケーションが必要ですね。

『ちゃんと謝って偉い』と言える人になりましょ。

とりあえず簡単に説明しちゃいましたが、この話は別の記事で解説しているので

>>部下が謝らない時に上司がするべき対策法【永久保存版】をご覧ください。

仕事のトラブルから部下を守る

仕事のトラブルから部下を守る

仕事にはトラブルがつきものです。

  • 客からの理不尽な要求
  • 会社からの理不尽な要求
  • 取引先からの理不尽な要求

こんな事が続くようだとストレスを感じてしまい、部下の仕事に対する意欲が下がってしまいます。

日本の会社はナゼかお客様が偉くて、どんなクレームにもハイハイ聞く姿勢を取ってしまいがちですが、そのせいで自分の社員が病気になったり辞められたら大損害ですよ。

だから部下のためにも、会社のためにも仕事のトラブルから部下を守りましょう。

ほとんどの理不尽なことは、法的にアウト

ほとんどの理不尽なことは、法的にアウト

会社として顧問弁護士を雇え。という事までしなくてもいいですが、大抵の理不尽なことは法律違反なので、突っぱねて下さい。

「いや、最近はSNSとかあるから・・・」

と考える人が居ますが、事実と違う事を書けば偽計業務妨害罪に当たる可能性があります。

別に弁護士を雇わなくても被害届を出すだけでかなり効果はあります。

トラブルが起こりやすい場所にはマイク付きの防犯カメラ。電話は常に録音。これで証拠はつかめます。

客なんていくらでも居るし、取引先もよっぽどでないと何社もあります。

それに会社から(雇い主側から)の理不尽な要求ってのは、まず通りません。

労働契約で、転勤OKで契約した場合・・・転勤しなさい。イヤです。じゃぁ懲戒解雇ね。は仕方がないですけどね。

六法全書を読み込む必要はないですけど、法律はある程度覚えてて損しません。

自分を守る事も出来るし、部下を守る事も。会社を守る事もできますよ。

なんし頭のおかしな人に対してマトモに対応する必要はありません。言葉が通じないんで。法的にヤっちまう方がラクですよ。

クレーマーは人間じゃない

言葉のやり取りが出来ないんで、人間だと思って相手するとマジで疲れます。

なので、真面目に対応しない方が良いですよ・・・。

ちょっと、ひろゆきさんは色んな意味で飛び抜けてる所がありますが、少しは参考になるかと思うのでぜひ動画をご覧ください。

どんな法律に引っ掛かるか

基本的に、会社や上司からの理不尽な要求(トラブル)ってのは労働基準法違反になる可能性が高いです。

取引相手や客相手だと、状況によりますがこんな刑法に引っ掛かる可能性があります。

私は司法試験には合格してないんで、あんま断定的な事は言えないんですけど、大抵のトラブルは以上の9つのどれかに当てはまる事が多いですよ。

そんなに覚える事は多くないので、頭の片隅にでも入れとくとトラブルに強くなれます。

部下が報告しやすい環境にしておこう

部下が報告しやすい環境にしておこう

仕事のトラブルをスムーズに解決するには、周りの人に相談や報告しやすい環境である事が必須条件です。

  • 忙しそうだから、とりあえず俺1人でやってみよう
  • こんな事でイチイチ報告すんなって言われたし
  • 上司っていつも不機嫌そうで、話かけづらい

こんな状態だと、部下が報告や相談しづらいですよね。

なので、報告・相談してきたら

『すぐ言ってくれてありがと。後はこっちで何とかするから』とか『OK。このくらいなら今のお前でも出来ると思うから、自分でやってみよ。俺がサポートするから安心しろ』

と、言ったり・・・

部下をトラブルから守る方法は、いくらでもあります。

とはいえ、相談・報告を気軽に出来る環境でないと話が進まないんで部署内の雰囲気。コミュニケーションの状況をチェックしてみましょう。

仕事のストレスから部下を守る

若手と管理職の意識調査

参考:メディケア生命保険調べ「若手と管理職の意識調査」

部下を仕事のストレスから守る時に意外と重要なのが、人間関係。

『そんな事まで面倒見なアカンのか?』と思うでしょうが、別に個人同士のイザコザに介入しろって事ではないです。

  • 頭おかしい事をしてる部下を注意する
  • 上司と部下との人間関係にも注意する

以上の2点が大事です。

ならぬモノはならぬ。と注意する

個人的に気に入ってる部下は居るかもしれませんが、だからといってお気に入りの部下を一方的に庇うような事はしたらダメです。

最終的には、他の部下からの信頼を失うだけなんで、何も得をしません。

しかも良い顔をする部下に限って、後で裏切るって事はよくある事です。

だから、いざ人間関係とかのトラブルが起こった時に公平中立に両者の話を聞いて、事実に基づいて注意するなり、処分するなり。真っ当な上司でありましょう。

そうすれば、とりあえず人間関係のストレスから守る事はできます。

上司と部下の人間関係にも注意

上司と部下の人間関係にも注意

自分の上司がダメ上司だと、仕事のストレスは半端ない事になるでしょう。

なので、いわゆる糞上司になってないか。ココにも気を付けてください。

まぁ『部下を守らないと!』って思って下さってる方は、そんなトンデモ上司だとは思いませんけどね。

こういうパターンもあるから、見直してみてください。というだけの事です。

部下とのコミュニケーションが上手くいってるかどうか不安だな・・・と感じているなら、以下の記事で今の自分と比較してみてください。

>>【完全版】部下とのコミュニケーションに悩まなくなる方法論

仕事の量や時間。難しさの調整も忘れずに

仕事の量や時間。難しさの調整も忘れずに

部下からしたら、終わらない仕事。時間的に無茶な仕事。いきなり難しい仕事を丸投げ。

こんな事をされたらストレスを感じてしまいます。そんなストレスから部下を守ってあげるのも上司の仕事です。

もちろん部下本人の能力にも問題がありますが、部下の能力を見極めてギリギリを攻める能力を上司が持つって事も必要です。

結局、部下がミスったり期限に間に合わなかったりすると、仕事を振った人の責任問題になりますから。

アナタ自身を守るためにも、部下の能力をある程度把握しておいて、仕事の負担をある程度はコントールした方が良いです。

『そうは言っても、どんどん仕事が入るんだよ』と感じているなら、もっと上に仕事をもう少し減らしてもらえないか、仕事が増えるなら給料上げろと交渉しないとダメです。

そういう面倒事こそ中間管理職のやるべき事ですよ。

もちろん話が通らなくても、実際に伝えた事は大事。

『上に掛け合ったんだけど、どうにもならなかった。申し訳ない。俺の力不足だ。俺も必死で仕事を片付けるから何とか頑張ってくれないか?』

と・・・こんな感じに自分の部下に伝えましょう。

こうしておけば敵・味方の構図は自分も含むチームVS会社になるんで、部下からすれば上司は俺たちの事を守ってくれてる!となります。

ただ単に『てめぇら仕事を減らしてくれとか甘えてんじゃねぇ!残業してでも終わらせろ』と言うだけでは、上司が部下にとっての敵になってしまうんです。

時にはキツイ仕事もあります。そんな時にどういう行動、どういう言葉を使えば部下が自分の味方になってくれて動いてくれるか・・・考えて動いてみてください。

  • 仕事の無茶ぶりをしない事
  • 仕事で無茶をしないといけない時は、根性論を使わない

上司・部下の関係性が出来上がっていれば、何を言っても部下はついてきます。

だけど簡単な事ではないので、まずは部下に共感。適切に仕事を割り振ったり、ムチャをさせる会社を対立相手にする。という図式を作っちゃいましょう。

人間関係ストレスから部下を守るコミュニケーション法

人間関係ストレスから部下を守るコミュニケーション法

  • 相談しやすい上司になる事
  • 部下の事をちゃんと認めてあげる事

この2点を抑えておきましょう。

相談しやすいかどうかは、部下の話を聞く時の態度や日常的な所で変わります。

部下の話をしっかり聞く時のコツは→>>部下の話を聴く時のポイント

部下の事をちゃんと認めるとは・・・

簡単に言えば、褒めてやることです。どんな小さなことでも良いので、褒めてやる事で部下は「俺のことを認めてくれた」と感じてきます。

自分の事を認めてくれる人と一緒に居るのは心理的に気持ち良い事なので、人間関係のストレスから守る事につながります。

なので、部下の事を褒めてあげてくださいね。褒める時のポイントは下記の記事で

>>部下を褒める時のコツ【実は73%の上司が間違ってた】

まとめ:部下を何から守るべき?

部下を何から守るべき?

部下を守ることは上司の仕事の1つとも言えるくらい結構重要な事です。

だけど、何から守るのが良いのか。アレコレから守ってる余裕はない。的確に部下が『守ってほしいなぁ』と思う事は何だろう。

と困っているなら、3つの事から部下を守りましょう。

  • 責任から部下を守る
  • トラブルから部下を守る
  • ストレスから部下を守る

大人なんだから、自分で何とか回避してくれよ・・・と思うかもしれませんが、部下で出来る事ってそんなに多くありません。

部下を守ってあげる事で部下のパフォーマンスが上がれば、アナタのチームの仕事処理能力は格段にアップするはずです。

上司は自分の所属している部署・チームで成果を上げる事が仕事。

だったら、自分1人が頑張るんじゃなくて部下をどのように扱えば最大限の力を発揮できるのか、考えて動く事が上司のやる事ですよね。

さぁ、やってみましょう。