部下が退職しちゃったんだけど、俺の評価って下がるのかな・・・とご心配の所でしょうが、とりあえず大丈夫です。
1度くらい部下が早期退職しただけで上司として評価を下げられる事はないです。
マズいのは、早期退職者を何度も何度も出している。とか、急にゴッソリ辞めたってパターンなので、あまり心配にならなくても大丈夫ですよ。
◆本記事でわかる事
- 部下の退職で評価が下がってしまう条件
- 部下が退職しなくなる好循環を作る方法
部下の退職で評価が下がってしまう条件
部下が退職する事で上司の評価が下がってしまう時は、こんな時です。
- 新人が全く定着しない
- 数年勤めた部下が相次いで退職する時
つまり、立て続けに退職が起こった場合は、評価が下がる可能性が充分にあります。
実は新人部下が定着するかどうかは、かなり人事担当や採用の方が重要です。
だから、現場の上司が悪いわけじゃありません。
なので部下が1人や2人辞めたくらいで、評価まで気にしなくてもOK
まともな会社であれば、現場のせいにはしないはずです・・・
新人が辞めてしまう理由は
引用:職りんく
新入社員が早々に辞めてしまう理由は、理想とのギャップです。
次に多いのが時間外の労働ですね。
採用時に残業時間の多さや休日出勤の事を隠すから、実際に働き出してイヤになる。というケースが多いです。
別の所にもギャップは存在しますが、それは現場でどうにかなる事。厳しい事を言うと、採用責任者が都合の悪い事を隠している事が大きな原因です。
採用面接でウソを吐くと結局損をする可能性があるので、真実を話すようにしましょう。
新入社員が感じるギャップの埋め方
どんな時でも「あなたが居てくれて助かる」という感じのメッセージを伝える事です。
最初はどうしても簡単な仕事や、上司・教育係からの手伝いという感じの仕事になってしまいますね。
そんな時「最初はだれでもやってた」とか「新人なんだから、仕方が無い」という態度や言葉を発すると、新人君のモチベーションは下がっていきます。
なので、このギャップを埋める所だけは現場がしっかりとフォローしなきゃいけません。
やる事は簡単。
- 頼んだ仕事をしてくれたら、褒める。「ありがとう」と伝える
- 「頑張ってるね」と声をかける
- 根気よく丁寧に教える
ちょっと難しい言い方をすれば、新人君の仕事ぶりを認めてあげる事なんですよ。
例えばこんな言葉を日常的にかけてあげて下さい。
- 「今日もよく頑張ってたね」
- 「この仕事出来るようになったんだね。今度から任せるよ」
- 「すぐ報告してくれて、ありがとう」(仕事のミスなどを報告してくれたら)
結局、新入社員の理想と現実のギャップを埋める事は難しいので、新入社員が「あ、俺ってちゃんとここで役に立ってるんだ」って感じさせる事で離職率は下がります。
逆に、お前の代わりはいくらでも居る!みたいな態度で接していると、すぐに部下はやめてしまいます。
労働時間は出来るだけ短く
新人部下が退職してしまう原因の1つとして、労働時間が想像よりも多い事ですね。
個人的な意見ですが、私は新人部下の残業自体が無駄だと思ってます。
多少伸びてしまう事は仕方が無い事ですが、毎日のように1時間以上も延びるのは問題だと考えてます。
労働時間が延びれば延びる程、体力も集中力も下がるので余計に時間が掛かるし、翌日にも影響するからです。
でもスグに改善するのは難しいですよね。これは少しずつやるしか無いです。
まずは、できる限り時間内で仕事が終わるように集中して取り組むよう頑張ってみましょう。
仕事を重要度と緊急性で仕分けする
仕事は4つに仕分けして、どれを先にするか整理すると良いですね。
- A:重要で緊急にしないといけない仕事
- B:重要じゃないけど緊急にしないといけない仕事
- C:重要だけど緊急度の低い仕事
- D:重要でもなく緊急性のない仕事
まずやるべきはAの重要かつ緊急な仕事です。
次にするべきは緊急だけど重要ではない仕事。会社という単位で行動するなら、先に「緊急性の高い仕事」が優先です。
そして、重要だけど緊急性の低い仕事が3番目で、最後に重要でもなく緊急性のない仕事です。
業務効率化の提案を募集する
部下によりますが「もっとこうすれば良いのに」と思ってる部下が居ます。
そんな部下の考えは有効活用しましょう。
自分の考えている事が認められて、仕事に落とし込む事が出来たら、結構嬉しいもんですよ。
提案は簡単に出てこないものなので、求めるのではなくて、言ってくれたら受け取るスタンスで。
部下の退職を防ぐ事にも繋がるので、試してみて下さい。
【悪用厳禁】合法的に部下を会社に縛り付ける方法
部下に家庭を作らせることで、会社に縛り付ける事はできます。
- 最初はあまり仕事の負担を増やさない
- 相手と出会う可能性を増やしておいてあげる
- 結婚しても、もう少し我慢
- 子供が出来たら思い切り残業させる
別に第1子が生まれなくても、妊娠状態で良いんです。子供も出来た状態なら、なかなか転職は難しいでしょう。日本の場合は、ほぼ転職で給料が上がる事がないので。
少々時間はかかりますが、合法的に会社に勤め続けさせる方法はコレだけですね。
最初は労働時間をなるべく短くする理由は、部下に守る物を作る時間を与えるためでもあるんです・・・(笑)
もちろん、環境に慣れさせるためでもありますが。
無料note【悪用厳禁】新入社員を辞めさせないコツ にも書いているので、ぜひご覧ください。
数年勤めた部下が辞めてしまう原因
人間関係の悪化や上司とのすれ違いが多くの原因だと言われてます。
◆退職理由の本音ランキング
- 1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
- 2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
- 3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
引用:リクナビNEXT
なので、新人が辞めるよりは数年勤めた部下が退職する方が、上司の評価に繋がる可能性が高いです。
部下が退職するのは突然のように思えますが、前兆ってあるので部下の状態は出来るだけ把握しておきましょう。
特に「部下が喋らなくなった」とか「部下が笑わなくなった」のは典型ですね。
部下とのコミュニケーション方法も、新人君向けと同じような感じで「仕事を認める」事がかなり大事です。
まずは退職のサインが出てないか確認してみましょう。
部下が退職しなくなる管理職の動き方
部下が退職してしまわないようにどう動くべきなのか、解説します。
ポイントは3つ。
- 部下の事を大事にする
- 部下の仕事を認める
- 部下に仕事を任せる
最終的な着地点は「この人と仕事したい」と部下に思わせる事です。
部下に「一緒に居たい」と思われる上司になるポイントを解説していきますね。
部下の事を大事にする
端的に言うと「自分の子供」のように扱うのが正解に近いです。
何かあった時は助け、寄り添い。時には優しく時には厳しく。
まるで部下の親になったような感じで接する事で、部下の離職率は下がります。
どうしてかというと、部下の心理的欲求不満を解消してあげられるから。
誰にでも「どこかの集団に属していたい」とか「誰かに自分の事を認められたい」という欲求があるって事が心理学で分かっています。
極端な例ですが、逆に「お前なんか代わりがいくらでも居る」「そんな仕事、誰にでも出来る」「お前マジで使えない」って言われ続けたら、その場に居たいって思いませんよね。
だから、部下の事を家族のように扱う事が退職を防ぐ方法なんです。
部下の仕事を認める
会社には仕事しに来ているので、やった事を評価されたいのが人の心理です。
承認欲求が強い人は特に「仕事を認められたい」と思ってます。
この承認欲求が満たされないとどうなるか
- ここで認められないなら、辞める
- どうせ認めてくれないなら、適当に仕事しよう
- SNSなら俺を認めてくれるから、もっと目立つ事をしよう
こうなってしまいます。
だから「今日もよく頑張ってたね」とか「この仕事覚えたんだね。今度から任せるよ」というメッセージが効くんです。
最初はちょっと言うの恥ずかしいですが、やってみましょう。
部下に仕事を任せる
「部下に仕事を任せる事=部下は自分の頑張りを認められた」と感じるからです。
理屈はさっきと同じで、承認欲求が満たされるために部下が退職する事を防げます。
さらに大事な事は、部下に仕事の責任を全て負わせない事です。
あなたは上司なので、仕事の責任は自分がカバーする覚悟を持っておきましょう。
大丈夫です。小さなミスくらいでは全く評価は下がりません。
それにわざとでなければ、簡単に解雇はされません。ちょっと評価は下がる可能性はありますが、そういうのを怖がってたら成果は得られません。
評価は一時的に下がっても、また上げれば良いんです。
だから、部下に仕事を任せる事をためらわずにやりましょう。
まとめ:部下が退職する事で評価が下がる時は
部下が退職する事で上司の評価は簡単に下がりません。(普通は)
なんでかというと
- 新人がすぐ辞める原因は、採用面接が原因の可能性がある
- 相次いで数年勤めた部下が辞める事は珍しいから
逆に言えば「短期間に次々と部下が退職する事」は上司の評価にかかわります。
そして部下が退職しないための好循環はコレ
- 部下を褒める
- 部下に仕事を任せる
- 上司がやっていた仕事も少しずつ任せる
- 管理職として部下の状態を把握する時間を増やせるようになる
- より部下に注意を向けられるようになる
- 部下が困ってる所に手を貸せられるようになる
- 部下の仕事環境が改善していく
- 部下が退職しづらくなる
ちょっと長いですが、要約すると「部下を褒めて、仕事を任せて、自分の手を空ける事で部下の為にもっと時間を使うようになる」って感じです。
まずは部下の事を褒める所から始めてみましょう。