部下に話しかけても「そうっすね・・・」「特にないっすよ」「大丈夫です」と言って、さらっと流されると、
このままで良いのか・・・?と思ってしまいますよね。
もっとコミュニケーションをした方が良いのか
でも、どう話かけたら効果的なのか分からない
こんな悩みを吹き飛ばします。
実際、部下に話しかけても反応が薄い状態ってのは、良くないです。
仕事に対して影響でてないよ。と思ってても、いつかは崩壊します。
なぜなら、やっぱり職場環境が良い方が、良いパフォーマンスで仕事ができるはずだから。
なので、部下の反応が薄いなぁと感じているのなら、改善するべきです。
想像してみてください。
互いに尊重したり、助け合ったり。そんな職場ならば必ず成果が出ると思いませんかね?
そんな職場に変えるのは、管理職であるアナタの仕事です。
一瞬「難しそう」と思ったかもしれませんが、大丈夫。コミュニケーションはちょっとした技術でも断然変わるから、覚えたら使うだけです。
ぶっちゃけ、小学生でも出来ます。なので、ぜひやってみてください。
反応しなくなった部下とコミュニケーションを取るコツ
部下が反応しなくなった理由には様々なワケがありますが、そんな理由は今気にしなくても大丈夫です。
大事なのは、これからやるコミュニケーションの内容と質。
あなたは上司なので指示命令ができる立場を利用して言葉をかける事が出来るので、この立場をまず利用しましょう。
部下との話は具体的に
反応が薄くなった部下には、具体的な話をしましょう。
なぜかというと、反応が薄くなった部下ってのは心のどこかで上司の事を「なんだこいつ、お前と世間話なんかしたくねぇんだよ」と思ってるかもしれません。
そんな関係性なのに、ざっくりとした「最近、仕事どう?」なんて質問をしても、ハッキリとした答えが返って来ないかもしれません。
だって、絶好調です!と答えたら、もっと仕事が振られるかもしれないし
微妙だと答えたら、自分の評価が落とされるんじゃないかと心配だから。
だから、余計な話はせずに具体性のある話をします。
例えば
「先日頼んでおいた例の仕事、どこまで進んでる?」
こんな感じ。
そうすれば部下の答えがふわふわっとした物になったり、微妙な反応をする事はなくなります。
ようは聞き方の問題です。
部下とのメールやLINEで気を付ける事
メールは文字ベースなので、口で伝えるより丁寧にすることがコツです。
返信が必要なら、次はこうしてほしい。と書いておく事。
返信不要なら、返信不要とどこかに書いておく。
そしたら多少はメールやLINEのやり取りもマシになります。
もう1つ気を付けておくべき事は、メールやLINEでの注意や指導をしないこと。
なぜかというと、悪いように考えてしまうから。
表情が見えないので、構成にかなり気を付けないと部下に悪い印象しか与えません。
なので注意や指導するときは、面と向かってやった方が失敗する可能性が低いですよ。
部下に注意するときのコツは以下の記事で解説してるんで、使ってみてください。
もう1つテクニックがあって「忙しい所悪いけど」とか付けておくだけでも印象がガラリと変わりますよ。
部下とのテンポが合って無いことも
上司の会話のテンポが速すぎて、ついて行けないパターンってのもあります。
こういう時は部下の様子を見ながら会話のテンポを落としてみましょう。
速度そのものを落とすのが難しい場合は、時々「わかった?」とか挟むと良いですよ。
部下に話しかけても反応が薄い原因
部下の反応が薄くなった原因は、いくつかあります。
なかには部下本人の性格の問題もありますが、今回はそっちに関しては置いときます。
部下の性格上、コミュニケーションがあまり得意でないパターンはそこまで重大な問題じゃないので。
部下が
「あ?お前の話なんか、どーでもいいんじゃ」
となってしまう原因についてだけ、お話していきます。
部下の反応が悪くなる最大の原因は
キビしい話ですが、話し方があまり上手じゃないと結果的に部下の反応が悪くなる事があります。
- 結局、何が言いたいのか分からない
- 話がダラダラと長い
- 全然面白くもない
だけど、そんな事を言うとカドが立つからウンウン聞いてるだけ。
次第に部下は上司の話をさらっと聞き流してしまいます。
その部下の態度を見て「なんか反応が悪いな」と感じるんです。
解決策としては、仕事の話は基本的に結論が先。理由はあと。とします。
そして内容は省略しすぎない事。
1を言って10理解できる部下は、そう多くないです。なので、仕事の指示や説明はしっかり伝えることが大切ですよ。
中途半端な説明だと後で部下が困るだけだし、また聞きに来られて説明すんのだって面倒です。
なので出来るだけ1回で理解できるように言葉を伝えましょうね。
補足として、部下がもう1度聞きにきてもキレない事。(笑)
さぁもう少しで部下の反応が薄くなった時の対処方法が終わります。
部下からやる気を奪うような言葉をかけるのはNG
部下からやる気を奪うような言葉をかけると、そのうち部下は上司の言葉に反応しなくなります。
毎日のようにこんな事言われてたら、会話する気なんか起きないと思います。
「これだからFラン大卒はグズなんだよ」
「上司に意見するとか、お前調子乗ってんじゃねーよ」
「だからお前はダメなんだよ。俺の言う通りにしろって言ってんだろ」
まぁ、こんな事を言う人はこのサイトにたどり着いてないでしょうけど・・・
意識してなくても部下のやる気をなくしちゃってる事もあるので、気を付けて。
私が言われたのは↓↓コレ
「あぁ、その仕事は君の仕事じゃないから。この仕事やっといてよ」
良かれと思ってやってるのに、こんな事を言われたら否定された気分になります。
仕事にはある程度担当があると思いますが、せっかくやってくれたんだから「ありがとう」って一言いえば良いのに、1秒もかからない手間を省くから、部下とのコミュニケーションが悪化するんです。
なので、部下からやる気を奪うような事は言わないよう気を付けてください。
部下との関係性を改善する方法
上司が全部悪いワケじゃないんですけど、原因になってる可能性は十分あります。
自分のこの言葉が悪かったなぁと思ったのなら、素直に謝るのが1番早い解決方法です。
なんかよく分からないけど、部下の反応が悪くなったなぁと感じているのなら、日常の態度や言葉の選択肢を変える事で良くなっていきますよ。
簡単な話ではないですが、自分が変わる事も解決方法の1つです。
すぐには報われませんけど、変わった後が当たり前になったら、あなたの上司としてのレベルは格段に上がってます。
上司ガチャに外れた・・・なんて事を言われなくなりますよ。
部下に嫌われてる?と感じた時の対処方法は以下の記事にまとめてるので、部下との関係性が悪いかもって感じてる方は参考にしてみてください。
次は、部下とのコミュニケーションが少し増えてきてからのポイントです。
ここで間違えると部下の反応は元通りになってしまうので、見逃さないように。
部下の反応を良くしていく方法
理屈で言えば「この人と会話してたい」と部下に思われる事ですね。
じゃぁ部下から見て上司がどんな人なら、この人と会話したいと思えるか、ちょっと考えてみてください。
部下が話したいなぁと思う人の、たった1つの特徴
よく自分の話をよく聴いてくれる人とは会話していたいと思います。
部下がなんか話をした時に上司が
「余計な事喋ってねぇで、手ぇ動かせや!」
「俺の言う事だけ聞いてりゃ良いんじゃ」
「お前の意見なんて聞いとらんわ」
こんな事を言われたら、業務連絡以外の事を話す気になれませんね。
だから、部下の話をよーく聞く事がメチャクチャ大事。
「そっかー家族サービスしたんだ。喜んでくれた?」
「ありがとう。全然気づかなかったよ。助かった」
「なるほど。そういう見方もあるんだな」
と、こんなように否定しない事がまず大切です。
ちなみに3つ目のセリフはテクニカルな返しで、肯定的な意味でなくても使うことができます。
内心的には『この意見は、ちょっと通せないかもな』と思ってても、部下の話を一旦聞きましたよーって言葉で伝えられるんで、覚えておくと便利ですよ。(笑)
コレを頭ごなしに「こんなん通らんよ」と伝えると、部下のやる気はなくなります。
でも「こういう見方もあるんだね」と伝えると、言われる方の感じ方が変わると思いませんか?
部下は『あ、良かった~』と心の中では思ってるかも。
こういう話を一度受け止める(聴く)ということを積み重ねていくと、この人(上司)は話を聴いてくれる上司だ。と部下が思ってくれて、自然と会話の量が増えていきます。
そして部下の反応が良くなっていきます。
だから、部下の話を良く聴くようにしてください。
部下の話を聴くときのコツ
部下の話は、ただ聞くだけでは意味が無いので、ちゃんと部下が『聴いてくれてる!』と感じるような受け答えのテクニックについてお話します。
- 部下の話を最後までよく聴く
- アドバイスが思いついてもすぐ伝えない
- 適度に相槌を打って、部下の話を引き出させる
最低でも、この3つは守って下さい。
部下の話を最後までよく聴く
どうしてかというと、話の途中で上司の意見とか感想が入ると、部下は聞かざるをえなくなるから。
ぶっちゃけると、お前の意見とか感想が聞きたくて話たんじゃねぇから!ってなる。
上司がスッキリして部下に不満が残ってたら、話を聞いた意味がないですよね。
こういう所から、部下が話かけても反応しなくなった・・・という結果に結びついてしまいます。
だから、部下の話は最後まで聞かないと失敗してしまいます。
また、次のポイントにも関わるので、かならず部下の話は最後まで聞いて下さいね。
アドバイスが思いついてもすぐ伝えない
アドバイスが必要な時と、必要ではない時があります。
- 愚痴を聞いてほしかっただけ
- どうしたら良いかわからないからアドバイスが欲しい
傾向としては、愚痴を言うのは女性の方が多いですが、100%そうとは限らないので注意してください。
で、このアドバイスが的外れだと「このアホ上司は人の話を全然聞いてねぇな」となってしまうので、必ず最後まで部下の話を聴いてください。
適度に相槌を打って、部下の話を引き出させる
相槌を打つのは、態度で話を聞いてるよ。と、より相手に伝えられる方法だから。
ちなみに、相槌を打つのは“返事をする”とは違います。
動画で説明してくれてる方が居るので、載せときますね。
もちろん返事をする事も大事。
「そうなんだ」「それで?」「どうして?」「あー分かる」「お~良かったね」
とまぁ色々と種類はあります。
これらの相槌を内容によってちゃんと使うことと、体全体を使って聴いてあげることで、部下は上司の会話に対して良い反応をしてくれるようになります。
会社で使える、たった200円でできる最強の聴き方
ペンとメモ帳を使います。
このメモを取るという行動が、聴き方としては最強の方法です。
これ以上に部下が『確実に聴いてくれてるやんけ』と感じる事はありません。
特に仕事のシーンでは大切な連絡とかもあるでしょう。
そんな時にメモを取ることで、聞き逃しがないようにも出来るし、部下からしたらメッチャ聴いてくれてる!と心の中で思うでしょう。
こういう日常のコミュニケーションから、どんどん見直す事で部下に話かけても反応が薄いな・・・って事は減るでしょう。
部下の反応がないときの、もう1つの原因
部下の反応がないときは部下に思うところがあるからです。
『本音を言わないほうが会社での人間関係でトラブルが起きなさそう』
こんなように思う人が居ます。むしろ日本ならではの傾向ってくらい。
同調圧力に弱い民族性と、出る杭打たれる社会性が原因ですね。
そういったイメージを潰せるのはチームのトップだけです。
平社員が「みんなで意見を出し合って議論しようよ!」と言っても、
お前みたいな平社員が出しゃばるな。と言われる(思われる)だけ。
そんな時にリーダーが「そのとおり」と言わない限りは、何も変わりません。
リーダー的な人が引っ張らないとチームの空気感は変えられないので、上司が率先して環境を変えるべきです。
組織で結果が出る『成功循環モデル』の話
実は部下の反応が悪いという状態は、成功循環モデルでいうとBADサイクルの始まりなんです。
なんっじゃそりゃ
と思ったかと。
そこで、まずはこの図を見て下さい。
マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱している理論で、成果を上げ続けて成功に向かう、組織の過程や仕組みを図にしたものです。
成功循環モデルではチーム内の関係が良くなる事で、結果的に成果が上がる。となってます。
だけど、失敗の循環はこうなってます。
- 成果が上がらない事に、上司がイライラする
- 上司が部下に当たる
- 部下は反抗するのが面倒くさくなる
- 部下のモチベーションが下がる
- モチベが低いから、仕事で結果が出ない
- 成果が上がらないから上司がイラつく
と、永遠にグルグル繰り返すだけです。
こっから成功パターンへ戻すには、チーム内の関係の質を戻すことしかないんです。
成果を上げることは難しいですから、まずは関係の質を見直すこと。
関係の質をよくする事だけなら、話し方だけでも良くなっていきます。
だから部下とのコミュニケーションをまず見直しましょって話なんですよ。
部下の反応が悪いって状態は、関係の質が低下しているときに起こる1つの現象です。
関係の質が低下すると、結果に響くのでできるだけ早く対処しましょうね。
さて、関係の質をアップする方法は、たった1つ。承認です。
メンバーの関係の質を上げる『承認』とは
承認ってのは、ありのままを認めるという感じ。
結果が出たら褒める。これも承認ですが、結果がでないと褒められないですよね。
だから、褒めるハードルを下げていってください。
神レベルだと出勤してきた部下に対して「今日も来てくれたの~助かるわ!」と言いますが、ここまでやらなくても大丈夫です。(笑)
まだまだ簡単な、やってくれた事に対して褒める。というレベルに挑戦してみましょう。
『やってくれた事に対して褒める』レベルとは
仕事してくれて、ありがとう。助かったよ
こんな感じ。
上司という立場上、仕事を振ることも仕事のうちだと思います。
振った仕事が出来て部下が持って来てくれた時に、たった一言「ありがと」と言っていれば良いですけど、これすら出来てなかったら結構ヤバいです。
すぐにでも一言「ありがとう」と付け加えてみましょう。
できてるなら「やっぱ〇〇君に頼んでよかった。早いからいつも助かるよ」
と、褒めポイントを増やしてみてください。
そうすっと関係の質はどんどん良くなっていきます。
部下の不安を取り除くことも忘れなく
部下の反応が薄くなってるときは、心のどこかで不安的要素が増えてることも原因だったりします。
そういった部下の不安要素を取り除いてあげられるような言葉をかけてあげてください。
部下が感じやすい4つの不安は
- 無知だと思われる不安
- 無能だと思われる不安
- ネガティブだと思われる不安
- 邪魔をしていると思われる不安
こういった不安が少ないチームは離職率が低くて、収益性が高いという結果をGoogleのリサーチチームが出しました。
ま、簡単な話「今はそれでも大丈夫だよ」とハッキリ伝えることです。
確かに最初は能力的に不足していることは多いかと思います。
だけど周りがサポートするという姿勢をみせる事で、心理的な不安を消すことができますよね。
忙しい現場だと難しいかもしれませんが、そういった現場は新人を入れてるヒマがないと思います。
そういう場合は即戦力を雇いましょうね。
さて、話を戻すと
- これから覚えれば大丈夫
- これから頑張れば大丈夫
- ネガティブな人ほど慎重だから成功できる
- みんな最初は同じだったから、邪魔だなんて思ってない
こんな言葉をかけてあげると、部下の抱えてる不安はマシになるはずです。
不安さえなければ積極性が上がって、なんか反応悪いなぁと思うことは減るかと思います。
【まとめ】部下の反応がない!そんなときは
部下とのコミュニケーションを、どっかでミスってる可能性があります。
なので、人間関係の立て直しから始めてみてください。
とくに大事なのは、部下の話を聴くときです。部下の話を聴くときのコツは、下記リンクの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。