マネジュク・部下の育て方が分かるブログ

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無口な新入社員の口を開くコミュニケーション方法

新しい社員を雇ってみたら・・・無口すぎる!

  • 何考えてるか分からん
  • 必要最低限のコミュニケーションは取れるけど
  • 扱いづらい人を雇うなよ

こんな現場からの声が届いた。

さぁどうしましょうか。

試用期間なら、雇わない選択もできます。

ですが、本当にそれで良いのでしょうか?

  • 採用に、お金と時間をかけた
  • また新たに社員を探す暇がない
  • もし難癖付けられたら、どうしよう

そんな、ちょっと困った新入社員でも何とかする方法があります。

新入社員が無口になってしまった原因は

新入社員が無口になってしまった原因は

まずは新入社員が無口になってしまった原因は何なのか、3パターンに分けて考えます。

  • ただの性格の問題
  • 過去のトラウマが原因
  • 仕事に対する考え方によるもの

以上の3つに対して、どのように接したら良いのか簡単に解説します。

新入社員の性格が原因

口数の少ない人は居ます。

そんな新入社員に「必要以上に会話しろ」と迫るのは、パワハラです。

そういう性格なんだと、割り切るしかありません。

対策法は

  • 話やすい間合いや、環境にする
  • 話をしてくれたら、よく聞く
  • 無理に会話を長く続けようとしない

無口に近い人は、自ら話題を振ったり、相手に質問を投げることを得意としてません。

面倒くさくても、こちら側から声をかけるのが良いでしょう。

そして反応があれば、ちゃんと聞く。

これで相手が無口でも、関係性は崩壊しません。

過去にトラウマがある

過去にトラウマがある

実は、昔はよく喋ってた、という人も居ます。

でも、何かがキッカケで口を閉ざしてしまった場合は、少し大変です。

そんな場合は

  • 徹底的に否定の接続詞を使わないこと
  • 肯定する言葉を意識して会話の中で使うこと

この2つは絶対です。

否定の接続詞というのは正しい言い方ではありません。分かりやすいように表現しました。

「でも」「しかし」「だって」「そう言うけど」

このような前置きを使うと、どうしても相手の言葉に対して否定的になってしまいます。

コレを止めるようにしてください。

逆に「そうなんだね」「オッケー」「ありがとう」といった肯定的な言葉を増やすと、少しずつトラウマがマシになる可能性はあります。

仕事に対する考え方が違う

令和の子は昭和の人とは仕事に対する考え方が違います。

最近の世代 昭和世代
コミュニケーション スマホなど リアル会話
情熱さ 好きなものは好き 熱血に近い
効率性 重要視する 割り切れる
転職 普通 少し抵抗がある
仕事と趣味 バランスを取りたい 仕事寄り

この世代間の考え方の差は、仕方がありません。

どちらかが、どっちかの考えを押し付けるのだけは、止めておきましょう。

中には「仕事をサボらずキッチリしているんだから、多少の事はほっといてくれ」と考えている人も居ます。

そんな人には、コミュニケーションを強要しない程度に声をかけたら良いのです。

将来的には口数の少ない職人系になっているでしょう。

無口な新入社員とコミュニケーションを取るコツ

無口な新入社員とコミュニケーションを取るコツ

それでは実際、どのように無口な人とコミュニケーションを取ればいいのか、解説します。

  • コミュニケーションを取る時のポイント
  • 話題の選択法
  • 普段の接し方

この3つですが、どれも大切なことです。

欠かさないようにしてください。

無口な人とコミュニケーションを取る時のポイント

ポイントは3つ。

  • ゆっくり話す
  • 聞き上手になる
  • 基本的に、こちらから話かける

話すスピードを落とす

無口な人は喋るのが得意ではないので、会話のスピードはゆっくりと。

全員がそうとは限りませんが、話すのが得意でない人に対しては、間合いも含めて遅めにしましょう。

極端に会話のスピードを下げる必要はありません。

  • 相手が喋りやすい間合いを取る
  • 聞き取りやすい発音、スピードで
  • 会話してくれたら最後までちゃんと聞く

これでOKです。

聞き上手になる

会話を成立させるためには、どちらか一方が聞き手にならないといけません。

しかも、相手は喋るのが得意ではなさそう。

であるならば、聞き上手になることが、とても重要です。

相手の話を聞く時のコツは3つ。

  • 話を最後まで、ちゃんと聞く
  • 勝手に話の結論を想像しない
  • 相手の表情や仕草にも注意する

3つ目は慣れないと難しいです。

ですので、口を挟まずに相手の話をしっかり聞いて共感することを心がけましょう。

詳しいポイントの解説はこちら→>>部下の話を聴く時のポイント

無口な人に話を振る時のコツ

無口な人に話を振る時のコツ

無口な人は、自ら話を振ってきません。

ですので、コミュニケーションを取るなら自分から話しかける必要があります。

でも、どんな話を振ればいいか困るでしょう。

そんな時は以下を参考にしてください。

  • 家族構成を聞く
  • 趣味や嗜好を聞く
  • 仕事に関することを聞く

家族構成を聞いてみる

プライベートの事ですが、何気ないタイミングで軽く聞くのはセーフです。

「何でそんな事聞くんですか?」

と、拒絶されるかもしれませんが「いや単に気になっただけ。うちは兄弟が居るから」このような回避も用意しておきましょう。

回答は色々とありますが、この場合は性格だと考えられます。

  • 姉妹しかいない場合
  • 一人っ子の場合
  • 兄姉が多い場合

男性で、このパターンだと性格的に大人しい人格になっている可能性があります。

趣味、嗜好を聞いてみる

趣味などから性格や今後の会話のネタを拾います。

  • 1人で完結する趣味の人なら、大人しい性格の傾向あり
  • 相手の好きなフィールドを知れる
  • 覚えておくことで好印象を与えられる

ですので、さり気なく「休みの日は、何をしてるの?」など聞いてみましょう。

相手の好きなものを覚えておいて数日経った後に、こちらから話題を振ると良い反応が見られる可能性があります。

仕事に関する質問を投げる

仕事に関係する質問は、卑怯な手ではありますが、いくら無口な人でも逃げられません。

ですので、時々「分からない所はある?」とか声をかけて下さい。

新人は自分から聞くのも仕事だ!と思いたいでしょうが、自分から積極的に声をかける事に慣れてない人も居ます。

そんな人に、急に変わって欲しいと思っても、そう簡単にはいきません。

ですので、こっちから話しかけるのも忘れないようにしてください。

質問は、できるだけYesかNoで答えられるクローズド・クエスチョンで聞くこと。

無口な人に対する、普段の接し方

無口な人に対する、普段の接し方

無口な人とのコミュニケーションは、意外と難しくありません。

やる事はシンプル。

関係性の薄い人とコミュニケーションを取る時と一緒です。

  • 無口な人の外見を褒める
  • 無口でも信用する
  • 承認する

無口な人の外見を褒めろ

無口な人とか関係なく、関係性の薄い人を褒める時は、外見を褒めるのがベストです。

  • 着けているアクセサリー
  • 髪型や服装

この辺りが良いです。

身体的な特徴は地雷を踏む事があるので、下手に言わないこと。

アクセサリーとかは好きで着けているので、褒めポイントになりやすいです。

服装や髪型は適当にしてない人であれば、それも褒め所。

あとは変化です。

明らかに、普段と変わったなと思ったら、声をかけましょう。

例えば髪が変わったら・・・

「美容院に行ったの? その髪型、いいね」と伝えるだけでOKです。

相手がどんな人であっても信用しよう

無口な人は、なかなか自分から心を許してくれません。

ですので、こっちから信用している態度を取ることが大切です。

やり方は簡単。

仕事を任せるだけで「信用してますよ」と伝えなくても、伝わります。

正直、コミュニケーションの量は本人次第です。

どこかで変化が出るか、慣れるか。それに賭けるしかありません。

承認する

承認というのは、ありのままを褒めるという感じです。

究極的に言うと・・・

  • 出勤した事を褒める
  • 仕事してる事を褒める
  • 挨拶できた事を褒める

そんな事を褒めるのか?と驚くでしょうが、褒めるまでしなくても良いです。

「いいね」や「ありがとう」も同じ効果があります。

肯定的な言葉を意識して浴びせることで、少しずつコミュニケーション量や内容がマシになるでしょう。

ただし、メチャクチャ時間がかかります。

それは覚悟してください。

部下の褒め方は、別の記事でもっと詳しく解説しているので、以下の記事をご覧ください。

>>部下を褒める時のコツ【実は73%の上司が間違ってた】

まとめ:無口な人でも、やる事は一緒

無口な人でも、やる事は一緒

新入社員いらっしゃい!と思ったら、無口で会話が弾まない・・・

そんな人を雇ってしまっても大丈夫。

特に気を付ける事は、この3つです。

  • ゆっくり会話する
  • こちらから話題を振る
  • 相手が話をしたら、ちゃんと聞く

とりあえず以上を守れば失敗しません。

コミュニケーションは、他者からどうこう言われて改善できるものではないので、それなりに喋れるまでには時間がかかります。

大変でも諦めてはいけませんよ。