マネジュク・部下の育て方が分かるブログ

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上司がやるべき指導方法、、、実は間違ってた!?

部下に指導してるんだけど、自分の指導方法が合ってるのか間違ってるのか自信がない。

上司として間違った指導方法になってなければいいんだけど・・・

最近はパワハラにも厳しくなってきたし、指導のやり方とか指摘のやり方を間違うとパワハラと言われそうで怖いし・・・

そんな人に、部下を指導する方法のコツをお教えします。

部下に対して間違った指導を続けていると、部下との間に溝が生まれて修復が大変な事になります。

正しい指導方法を身に付けておけば、言わなければイケナイ時、一歩引いてしまってちゃんと伝わらない。というミスが起こらなくなります。

本当に上司がするべき指導方法

本当に上司がするべき指導方法

上司が部下に指導する時、こんな指導の仕方をするのは間違いです。

まずはチェックしておきましょう。

  • 求められてないのにアドバイスをする
  • 部下の人格を否定するような指導内容
  • 子供でも分かる、一般常識レベル
  • 指導といいつつ、中身パワハラ
  • 自分の意見・経験を話しだす
  • 気分によって態度が違う
  • デカい声で指導をする

こんな指導は間違ってます。

一応なぜダメなのか理由を説明します。

求められてないのにアドバイスをする

求められてもないのにアドバイスをし始めると、聞いてる側はウザったくなります。

ぶっちゃけると「あんたのアドバイスなんて聞いてない」が感想です。

部下に指摘する時もそう。下手に指摘してはいけません。

素直にうんうん聞く部下は、そんな多くないと思っておきましょう。

聞かれても無い事を勝手に言うのは、指導する時間が長くなるだけです。

言われてる方は、内容がなんであれ長くなれば長くなるほど、どんどん聞く集中力は減るし、だるくなります。

なので、指導する時も部下を叱る時と同じで、端的にしましょう。

部下の人格を否定するような指導内容

部下に対して悪口を言うような内容は指導としてふさわしくありません。

具体的な内容は避けますが、悪口全般はダメと思っておいてください。

この場合、話が大きくなると何らかの処分を受ける事になるでしょう。

上司側が損をするだけなんで、これだけはNGです。

子供でも分かる、一般常識レベルは

子供でも分かる、一般常識レベル

無駄話をするな。とか、遅刻するな。とか

そんな事は、社会人なら分かってるはずです。

なのでイチイチ指導をする事ではありません。仕事に支障が出ているようであれば問題ですが、ちょっとしたくらいで怒っていてはキリがありません。

確かに、遅刻するようなやつは良い印象を持ちませんけど・・・

しかし、それを改善するかどうかは本人の問題であって、周りが指導して簡単に治るもんでもないんです。

言われて改善するかどうかは

  1. 自分で気付いて
  2. このままだと損をすると思って
  3. 変わらなきゃ。と自分で決めて行動する

こういう順番を経て、行動が変わります。

なので部下に指導する時は、ただ単に「遅刻すんなよ」と言うだけじゃ全く響きません。

どうして遅刻するのが良くないのか、遅刻するとどんな損をするのか教えると、変わるキッカケになりますよ。

時には「どうしたの?」と声をかけてあげる事も大事です。

部下の言い分を聞かずに「何で遅刻したんじゃ!こっちこいや!」と指導しようと動くと、部下は本当の事を喋らなくなります。

そんな時、本当は通勤途中でお腹が痛くなって、トイレにこもってた。人助けをしてた。そういう理由で、ちょっと遅刻してしまった時、本当の事を言っても無駄だと思われるような言動はやめておきましょうよ。

本当に間に合わないなら連絡しますし、ギリギリなら頑張って走って来るでしょう。

そんな部下に厳しく指導したり、指摘するのは間違いです。

状況によっては、部下に寄り添うような言葉をかけてあげましょ。

指導といいつつ、中身パワハラ

これは指導だ!というけど、実は仕事を押し付けてる。

立場の差を利用して、雑用を強要したり・・・。

そういうのは指導でも指摘でもなくて、ただのパワハラです。

最近はかなりパワハラにうるさくなってるので、下手な事はしない方が良いですよ。

気分によって態度が違う

気分によって態度が違う

機嫌が良い時は神対応。機嫌が悪い時は塩対応。

これでは、良い指導なんかできません。

まず、部下からの相談や報告が来なくなります。イチイチ上司の機嫌を伺わないと自分が嫌な思いをするんで。

上司の機嫌の悪そうな時は黙ってしまい、結局トラブルが大きくなってから報告に来る。これだと、会社の損害はデカくなる一方です。

こうなると、いくらテクニックを利用した指導をしても、部下は聞いちゃくれません。部下との人間関係が崩壊するだけです。

厳しい事を言いますが・・・確かにイライラする事はあるでしょうが、そんな事で指導方法が変わるようではダメです。

デカい声で指導や指摘をする

大きな声で指導した所で、部下には響きません。

部下の心に響く指導は、技術だけでもある程度できます。声量なんか必要ありません。

デカい声で指導したところで、部下の感想は「うるせぇ。もっと大人な指導の仕方できねぇのか」

となって、聞く態度になりません。

だからデカい声で指導や指摘をするのは間違いなんです。

部下に伝わる、上司として正しい指導方法

部下に伝わる、上司として正しい指導方法

指導は「こうしろ」ではなく「こうした方が良い」と方向修正みたいな感じだと、カドが立ちません。

アカン事をした時は、ビシッと叱る。命令に近い言い方でいいです。

叱り方は叱り方で解説してるんで、別の記事をご覧ください。

>>部下に叱っても響かない理由。改善方法を教えます

部下に指導する時は、アドバイス風に

あん?さっきと言ってること違うじゃねーか。と思うかもしれませんが

アレは叱る時に「ああしろ、こうしろ」と言う時の話で、今言ってるのは仕事のやり方を指導する時の言い方です。

命令口調で「こうしろ」と言うんじゃなく

「こうしてみたら上手くいくよ」と言う感じ。

この方がカドが立たないし、選択権が部下に残ってる感じがして、無理矢理やらされた感が無くなります。

そして上手くいったら褒めましょう。

そしたら部下はグイグイ伸びます。

なにも指導は、叱るとイコールとは限らないんです。

褒める事は指導ではない?

褒める事は指導ではない?

いやいや、褒めてたら指導でもなくてただの教育じゃん。

と考える人も居るでしょうけど、指導は部下を導くから指導って言うし、叱るよりはマシです。

データはちょっと古いですが、職場のコミュニケーションに関する意識調査は以下の通り

上司から褒められると、どのように感じるか

  • 嬉しい気持ちになる:97.2%
  • 不快な気持ちになる:2.6%

上司から叱られると、どのように感じるか

  • やる気になる:42.3%
  • やる気を失う:56.8%

上司はアナタの事を褒めますか?

  • 褒める方だ:51.4%
  • 褒めない方だ:47.7%

参考:公益財団法人・日本生産性本部第2回「職場のコミュニケーションに関する意識調査」結果

このように部下は褒められる方が嬉しいし、半数近くの人は褒められてないと感じてます。

そして叱られると、あまり良い気がしない。

だから、部下を教え導くには褒める事も大事なんです。

指導方法を間違えてる人は、褒めることが頭から飛んでる事がよくあります。

指導や指摘で理詰めは間違い?

指導や指摘をする時に理詰めをしていくのは良くない。という人も居ますが

半分正解で、半分間違いだと思ってます。

どうしてかというと、指導をされた部下からすると、なんでダメなん?と疑問を持つ事もあるから。

その疑問を解消されずに、言われっぱなしで指導が終わると、部下が根本から変わるキッカケが生まれません。

人が変わるにはステップがあると言いましたね

  1. 自分で気付いて
  2. このままだと損をすると思って
  3. 変わらなきゃ。と自分で決めて行動する

最初の気付きを与えるには、理詰めも必要なんです。

どうしてコレをやってはいけないのか・・・その理由が明確になったほうが、部下が変わりやすいですよね。

ただ単に怒鳴って行動が変わるのは、子供までです。

子供の場合は、親に怒られるのが怖い。という恐怖心を与えるだけでコントロールできます。だけど、会社では相手が大人なので、恐怖心でコントロールする事ができません。

だから自分にとって損か得か、を気付かせる方が効果的なんです。

損得を理解させるには、ある程度理詰めも必要。

だけど、ダラダラと長ったらしく説明すると間延びしてしまうので、なるべく短くまとめましょう。

部下の言い分も聞こう

部下の言い分も聞こう

間違った指導方法をする人は、部下の言い分を全く聞きません。お前の言い訳は聞きたくない、とかいう理由で。

言い分を聞かない指導をすると、部下との間に溝ができてしまいます。

例えば、遅刻しちゃった時に全く部下の言い分を聞かずに指導してしまったら

部下は「理由があるのに・・・」と不満を抱えます。

でも、部下は理由を言おうとは考えません。なぜなら「言い訳するな!」と言われそうだから。

そんな部下の言葉を聞かない雰囲気を作ったり、言わせない指導方法だと、部下との関係性は悪い方向に。

部下の言い分を聞いてから

『そっか、じゃぁ次は気を付けようぜ』とか『そんな事あったんだな。大変だったな』と言ったり。

それがコミュニケーションってもんです。

頭ごなしに「〇〇するな!」と言葉をぶつけるのは指導ではなく、ただの暴力と一緒です。

指導してて部下が泣いちゃった場合は

指導方法が間違ってるなら、泣くのは仕方がないかもしれません(笑)謝りましょう。

でも、早く戦力になりたいのに、出来なくて悔しい!みたいな理由だと、大丈夫です。

そういう時は、以前と比べて出来てる所を指摘するという方法を使ってみましょう。

あとは、面倒をよく見るだけです。

下手に「頑張れ」みたいな激励はかけない方がいいですよ。プレッシャーに感じるので。

「頑張れ」ではなく「頑張ってるね」と言いましょう。

部下の指導や教育方法で悩んでるなら、参考に“基礎から学べる「部下の育て方」完全無料で理想の上司に”も読んでみてください。

あとは実行すれば、ほとんどの部下をあなたの思い通りにできます。

嘘を吐く部下も居るから、注意

指導をした時、指摘をした時に「いや、それは俺じゃないっすよ」とかいう部下はたまに居ます。

そんな時はすぐ疑うのは良くないです。

やるなら、逃げられないくらいまでの証拠を掴んでからにしてください。

それはそれで嫌われる可能性がありますが、悪い事ではないし、パワハラにもなりません。

行き過ぎた言動でなければセーフです。

こうすれば、ごまかしが効かない上司だと思われるし「一応信用してくれてるんだな」と思わせたら、よっぽどの事でないと嘘を吐き続けるのは苦しいはずです。

まとめ:間違った指導をすると、部下は離れます

間違った指導をすると、部下は離れます

指導方法を間違うと、部下との関係性は悪化する一方です。

仕事上のコミュニケーションに支障が出てしまう事も考えられます。

  • 求められてないのにアドバイスをする
  • 部下の人格を否定するような指導内容
  • 子供でも分かる、一般常識レベル
  • 指導といいつつ、中身パワハラ
  • 自分の意見・経験を話しだす
  • 気分によって態度が違う
  • デカい声で指導をする

こんな指導や指摘をしてないか、チェックしてみてくださいね。

部下の育て方に不安を感じてる方は、次の記事も参考にしてみてください。

>>基礎から学べる「部下の育て方」完全無料で理想の上司に