部下が辛そうにしているのを見て、どう話しかけたらいいか、ちょっと戸惑いますよね。
地雷を踏むんじゃないか、とか
そもそも、どう話しかけたら良いか分からない
そんな管理職の方に、部下をサポートする言葉のかけ方をお教えします。
部下が辛くなってしまわないための予防法も書いておくので、まだ何ともなさそうなチームの管理職でも、近いうちに管理職になる方もぜひ参考にしてみてください。
チームでのトラブル発生率が下がるので、より自分の仕事に集中しやすくなりますよ。
部下が辛そうにしている時にすべきこと
部下が辛そうにしている時、まずするべきことは話を聞いてあげることです。
正直に話してくれるかどうかは分かりませんが、話を聞かないと前に進みません。
ですので、まずは辛そうにしている部下から話を引き出しましょう。
部下から話を引き出す
どうにかして辛そうにしている部下から話を引き出しましょう。
方法は何でも良いですが、部下が話しやすいような環境にしてください。
話が他の人に聞こえない場所が良いですよ。
辛そうにしている部下だけじゃなく、他のメンバーからも聞くってのもアリ。
その方が「なんで俺だけ?」といった疑問を消せます。
部下の話を聞いて、共感する
部下の話を聞くときは、とにかく溜まってるものを吐き出させるように。
- 共感してあげる
- 途中で余計な口を挟まない
- アドバイスしようと思わない
この3つに気を付けてください。
話を引き出させておいて否定されたり、ゴチャゴチャと言われたりしたら
「じゃぁ何で話聞こうと思ったの?お前の武勇伝を聞かされるためか?」
このように思われたら、もうマトモに会話してくれませんよ。
必要そうならアドバイスをする
アドバイスは、部下が欲しい時だけにしてください。
女の子は特にアドバイスが必要ありません。ほとんどの人が聞いて欲しい。共感してほしいと思ってます。
ですので、一応・・・男女関係なくアドバイスは必要か?と必ず聞いてみてください。
必要ないなら何も言わないこと。
でも一応どうするのか聞いてみてください。
もしかしたら選択を間違えている可能性があります。
そんな時は否定的な言葉を避けつつ「こうしたほうが上手くいくかもよ」と助言しておきましょう。
あとは本人が勝手に決めます。
アドバイスが必要でも「あくまでも俺の考えだけど」と参考の1つとして聞いて、と前置きを入れましょう。
その方が部下は自分で選んだ感じがあって、納得のいく回答になるはずです。
押し付けないことがポイント。
部下が辛そうにしている原因が仕事の時
部下が辛そうにしている原因が仕事の場合、管理職としてどのように対処すればいいかお話します。
- 人間関係がうまくいってない
- 仕事がうまくできない
- 仕事が多すぎる
この3パターンが多いと思うので、3つに絞ります。
人間関係で部下が辛そうにしている場合
部下が人間関係で辛そうにしていたら、問題がどこにあるのか、正確に判断してください。
ココを間違えると、人間関係の改善はうまくいきません。
例えば、チーム内でちょっとしたイジメが起こってる場合。
辛そうにしている部下に落ち度は無いのか、そこんところは一応疑わないといけません。
必ず複数人からの話を聞いて、更に自分で調査してくださいね。
仕事が上手くできなくて、辛そうにしている時は
とにかく部下に自信が付くように言葉をかけてあげてください。
仕事がうまくできない原因は適性もありますが、ただの技量や経験の不足が多いです。
そんな部下でも、小さなことからコツコツと成功体験を積み上げていけば、自信を持ってくれます。
大切なことは、どんな小さな仕事でもできたら褒めること。そして、仕事をまかせること。
時間はかかりますが、最も有効な手段です。
事細かく解説すると長くなるので、まとめている下記の記事を参考にしてみてください。
仕事量が多すぎる場合
仕事が多すぎて部下が辛そうにしていたら、なんとか減らしてあげるなど、負担を軽くしてあげましょう。
というくらい忙しいなら、仕方がありません。そんな時はマネジメントでなんとか乗り越えるしかありません。
ですが少しでも余裕があるなら、減らしてあげるべきです。
放置してたら退職するか、部下が病んでしまいますよ。
あとは管理職として、処理しきれない程の仕事を引き受けないよう、上層部に言うべきです。
それで何か不利なことになるようなら、そんな会社はクソです。
社員のことを大切に思わない会社は、長続きしませんからね。
ですが、感情的に伝えるのは良くありません。数値を出して進言してください。
もしくは単価を引き上げるようにするべきです。
頑張って安くすると結局苦労するのは1番下の人だし、現場の人が辞めてしまったら事業は成り立ちません。
部下が辛そうにしている原因がプライベートの時
プライベートでうまくいってなくて、辛そうにしていることもあります。
そんな時は、部署替えや時間の融通をしましょう。
部下の仕事を変えてあげる
部署や仕事量の調整をして、体の負担を減らしたり、残業にならないようにできます。
親の介護とか、入院になったとか、子供の面倒とか。
そういった急なライフスタイルの変更で、辛そうな顔を見せてしまいますね。
人間関係のトラブルで、どちらかを物理的に離す方法としても使えます。
状況によっては休業もアリ
どうしても体調が優れないとか、仕事に集中できない時。
状況的に仕事ができそうにない場合は、休業させるのも1つの方法です。
抜けられるのは大変かと思いますが、居ても役に立たないなら邪魔ですし、給料を支払うのも馬鹿らしいでしょう。
でも部下からしたら、休ませてくれて会社に何事もなく戻れる保証があったら『ありがたい』と思います。
戻ってきたら倍働かせてやりましょう。(笑)
部下に辛い思いをさせないため、普段からすべきこと
ココからは部下が辛い思いをしないため、普段からやっておくべきことをお話します。
部下から相談されやすい上司、部下から本音を簡単に引き出せる上司になれます。
部下から信頼される上司になろう
部下が相談したがらない。正直に話す気にならない・・・
部下は自分の発言が元で、余計に話がこじれたり、査定でマイナス評価されるんじゃないかと恐れているのです。
その理由は、上司のことを信頼してないからです。
だから、部下から信頼される上司にならないと、うまく「部下の話」を引き出せないのです。
では、どうすればいいのかと言うと、部下とのコミュニケーションを増やせば良いのです。
部下とのコミュニケーションを増やす
部下とのコミュニケーションを増やし、信頼関係を深められれば、うまく話を引き出すことができます。
ですが、ただ単に会話を増やすだけではダメです。
仕事を任せたり、できた仕事に対して労いの言葉を掛けることも忘れずに。
仕事を任せられた=俺のことを信頼してくれている
このように感じてくれるでしょう。自分に当てはめてみたら分かりやすいかと思います。
もちろん、仕事を任せるだけじゃなくて
- 部下の秀でている所
- 部下がいつも気を付けていること
- 当たり前のようなことでも、続けられている
そういう所は、ちゃんと言葉にして「それ凄くいい」と伝えてください。
正しい褒め方をもっと詳しく知りたいならこちら→部下を褒める時のコツ【実は73%の上司が間違ってた】をご覧ください。
言った事を守るなど、誠実性を上げる
周りから「信頼できる人だ」と思われるには、約束をとにかく守ることです。
周りに対しても、自分に対しても守りましょう。
あと2つ
- 誠実性が高い人の真似をしてみる
- 自己肯定感をアップする
誠実性が高い人は、他の言い方をすると「真面目な人」「自分にも厳しい人」そんな感じ。
行き過ぎると神経質な性格とも言えますが、多少は参考にしてみてはどうでしょうか。
さて、自己肯定感ですが
自己肯定感の上げ方まで書いてると長くなるので、次の記事をぜひご覧ください。
自己肯定感を上げておくと仕事だけでなく、プライベートも充実しますよ。
まとめ:部下が辛そうにしていたら、今すぐに行動せよ
部下が辛そうにしている・・・表情や態度を見て、そう感じたらすぐにでも部下と話をしましょう。
正直に話してくれるかどうかは分かりませんが、何もしないよりはマシです。
部下が相談してくれるかどうか、相談時に本音を語ってくれるかどうかは、普段のコミュニケーションが全てです。
ですので、部下が辛そうになってからじゃ遅いので「相談されやすい上司」は早めに目指しましょう。
詳しいやり方とコツは↓
>>相談されやすい人になる、たった2つのポイントをご覧ください。