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指示待ち人間にイライラするのは普通。大事なのは部下の指導法です

指示待ち人間を部下に持つとイライラしますよね。1~10まで全部説明しないと分からないとか、いちいち指示をしないと待ち状態の部下とか。

ちったぁ自分で考えて動いてよ!って・・・

私も結構気が短い方なんで、結構そういう指示待ち人間にはイライラしちゃいます(笑)

でもイライラしても仕方がないし、部下を育てるのが管理職の仕事ですから、多少は我慢しましょう。

今回は部下を指示待ち人間から卒業させる方法についてお話します。

ちょっと時間がかかる方法ですが、指示待ち人間から卒業してくれたらイライラする事はなくなるんで、根気強くやってみてください。

それでは、部下の指示待ち状態を治すマネジメント術をご紹介します。

指示待ち人間にイライラしなくなるマネジメント術

指示待ち人間にイライラしなくなるマネジメント術

指示待ち人間を相手にしてるとイライラしますよね。

そのイライラ感、部下にぶつけたとしても部下は改善しようとも思わないんで、うまい事指示待ち人間が治るように誘導しましょう。

手順は以下の通り

  1. 部下には指示を明確に出す
  2. 部下には報告・連絡・相談を密にするよう伝える
  3. 部下の仕事ぶりをちゃんと褒める
  4. 部下には、より難しい。責任の重い仕事を任せる
  5. 部下の成長を見守る

では1個ずつ解説していきます。

部下には指示を明確に出す

面倒でも、指示待ち人間になってる部下には指示を明確に出しましょう。

ここで邪魔くさがって手を抜くと、治りません。

なので、とても面倒でも部下に対してキッチリ指示を出してください。

この時は部下が理解できているか確認を取りながらやると、なお良し。

マジで余計な時間と労力がかかってイライラしそうですが、ここはグっとこらえてください。

後で部下が成長してくれたら、部下はあなたの事を「尊敬できる上司(先輩)」として見てくれて、キツイ時でも一緒に踏ん張ってくれるメンバーになってくれます。

報告・連絡・相談を密にする

報告・連絡・相談を密にする

指示待ち人間になっちゃってる部下ってのは、コミュニケーションがあまり上手くない傾向があります。

そんな人は部下から上司や先輩に報告・連絡・相談をするって事を、ためらってしまう事があります。

  • 分からない事があったら相談する
  • ミスが起こったら報告する
  • 何か伝達があれば、すぐ連絡する

これらを徹底させると、部下の仕事を把握する事も簡単になるし、コミュニケーション量も上がります。

コミュニケーションの量が上がると、この次のステップなんですが・・・・・部下にある重要な言葉をたくさん掛ける事ができます。

その言葉が、指示待ち人間から卒業する最も重要なポイントとなります。

部下の仕事ぶりをちゃんと褒める

部下が仕事をこなしてくれたら、評価をちゃんとしましょう。

結果を出してくれたらという条件付きは当たり前なレベルです。

だけど、報告・連絡・相談しに来てくれた時も「ちゃんと報告してくれて、ありがとう」と伝える事も出来ます。

はい、ここが重要。

どんなささいな事でも、部下の行動に対して褒める事が指示待ち人間から卒業させる方法です。

「なんでそうなるの?」と疑問に思うでしょうが、今はそんな理屈まで解説してると長くなるので、そういうものだと理解して下さいお願いします。

とにかく部下の行動を褒めまくって下さい。

より難しい、責任の重い仕事を任せる

より難しい。責任の重い仕事を任せる

次は部下に少しずつ難しい仕事や、責任の重い仕事を任せましょう。

どうせ仕事でミスっても大した事になりません。

大口の契約をぶっ飛ばすくらいでないと大変な事にはならないし、簡単な事ではクビを切られません。

だから、少しずつで良いんで部下に仕事を任せましょう。

また、部下に仕事を任せると部下自身は「俺は頼りにされてんだな。信用されてんだな」と思うキッカケにもなります。

信用してくれる人の事を、基本的に裏切ろうとは思いません。よっぽどヤバい奴でなければ。

難しい仕事を振っても、ちょくちょく確認しながらやっていけば、ミスなく進めるかと思うのであまり不安にならず仕事を部下に振りましょう。

部下の成長を見守る

ここまで来たら、あとは部下をじっと見守りましょう。

仕事を任せておいて、横からゴチャゴチャと注文を付けたら部下のモチベーションは下がります。

なので、時々どんな感じか確認するか、部下が相談しに来るまで待つとか、あまり過保護にならないようにしましょう。

じゃないと部下に任せた意味がありません。

指示待ち人間を治す時のポイントとロジック

指示待ち人間を治す時のポイントとロジック

部下が指示待ち人間だろうが、人を育てる時の方法は変わりません。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず

山本五十六の人材育成法でイケます。

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指示待ち人間から卒業させる方法は

部下を承認する事です。

私はもっと分かりやすく「肯定する」と言い換えます。

  • 部下の仕事ぶりを肯定する
  • 部下の挨拶の仕方を肯定する
  • 部下が相談してくれた事を肯定する

こんな感じで、部下に掛ける言葉を肯定文だらけにしていきます。

時間はかかるんですけど、部下にいっぱい肯定言葉を掛けると、指示待ち人間という姿勢が治ってきます。

人の欲求不満を改善する方法だから

人の欲求ってのは色々とあって、三大欲求から承認欲求などがあります。

人の欲求

このうちの生理的欲求が三大欲求に入ります。性欲・食欲・睡眠欲ですね。

安全の欲求ってのは、できれば安全な所で生活したいって欲求。

社会的欲求ってのは、家族や会社、友達っていう人と繋がってたい欲求。

承認欲求は、人から認められたい。褒められたい欲求です。ここがおかしくなると、迷惑系YouTuberとかになってしまいます。

更に上位の欲求が自己実現欲求で、ここに到達すると完全に指示待ち人間ではなくなります。

自己実現欲求ってのは自分で「こうなりたい」という成長欲求から湧き上がるものなんで、いちいち指示をしなくてもバリバリ働く部下に変化します。

最終的には部下の欲求レベルを自己実現欲求に上げるためにも、承認欲求をできるだけ満たしてあげて下さい。

天才的な人は自分で自分の承認欲求を満たせますが、そんな人はなかなか居ないので、職場で褒めまくってください。

だからコミュニケーションが必要

だからコミュニケーションが必要

部下を褒める事で指示待ち人間でなくなる。という事なんですが、コミュニケーションが皆無なのにいきなり部下の事を褒めるとキモがられます。

だから、仕事を振ったり仕事の相談をしに来させたり。色々と言葉を交わすキッカケをわざと作るんです。

「部下とのコミュニケーションって今更どうしたら良いの?」って不安に思った方は、下記リンク先を参考にしてみてください。

>>【完全版】部下とのコミュニケーションに悩まなくなる方法論

部下が褒め言葉を素直に受け取れない時もある

部下の状態や人間関係によっては、褒めても素直に受け取ってくれない事もあります。

そういう段階かもしれない・・・と思った方は、ぜひ陰褒めをやってみてください。

陰口の反対で、陰褒めです。

陰褒めのやり方

褒めたい本人が居ない所で、褒める

これだけです。

注意点は「田中君ってさ、ほんと仕事頑張ってるよね。あ、これ田中君に言っといて」と責任を投げる事です。

言っといてと伝えてしまうと「先輩が言っといてって言ってたから伝えたよ」と言ってしまいます。

こうなると人間関係はぶっ潰れます。(笑)

ですので、陰褒めは言いっぱなしにしてください。

陰褒めがどんなものなのか、詳しく喋ってくれてる動画があるので、紹介しときます。7分で終わるんでぜひ観てください。

まぁ陰褒めはテクニックの話じゃないんですけど、効果はバツグンなんでコツコツとやってみましょう。

部下を褒める時。叱る時のコツは下記の記事にギュっとまとめてるんで、そちらを読んでみてください。

>>部下を褒める時のコツ【実は73%の上司が間違ってた】

部下を指示待ち人間から卒業させる方法は

  1. 部下には指示を明確に出す
  2. 部下には報告・連絡・相談を密にするよう伝える
  3. 部下の仕事ぶりをちゃんと褒める
  4. 部下には、より難しい。責任の重い仕事を任せる
  5. 部下の成長を見守る

この手順で大丈夫。特に大事なのは部下の事を褒めまくる事です。

なぜかというと、指示待ち人間になってしまってる部下ってのは自分に自信を持ててないんです。

そんな部下に自信を持ってもらうには、褒めて褒めて褒めまくるのが直接的で効果的なんです。

社会心理学的にも間違いない方法なんで、ぜひ試してみてください。

欲求ピラミッドについての解説動画は↓こちら↓

指示待ち人間にイライラしてしまう時の対処法

指示待ち人間にイライラしてしまう時の対処法

部下が指示待ち人間の時は、ついイライラしてしまいます。

なんでイチイチ言わねーと分かんねーんだよ!って思いますよねぇ・・・

でも、イライラした所で部下は変わってくれないんで、余計にイライラしちゃいます。

なので、究極的な話をするとイライラするなって事なんです。

では究極の状態になるための方法をアドバイスします。

部下(他人)を変えようと思っても変える事は不可能

まず現実として、指示待ち人間になっちゃってる部下(他人)の行動を変える事は不可能に近いです。

ピンピンに研いだ包丁を喉に当てたら従うかもしれませんけど、犯罪なんで止めましょう。(笑)

じゃぁどうすりゃいいか・・・・

結論、諦めるしかないです。

ただ単に諦めるんじゃなくて、どうやって誘導すれば指示待ち人間から卒業できるか考え、行動する事が上司や先輩のやる事です。

これは男女関係でも使えるし、親子関係でも使えます。

なんせ他人は自分の思い通りになりません。思い通りにならないからイライラしてしまう・・・その気持ちはマジで分かるんですが、イライラをぶつけても他人は変わってくれませんよ。

イライラしやすい自分を変える方法

イライラしやすい自分を変える方法

つい「イライラしてしまう自分が嫌になる」という人も時には出て来ます。

そんな人は、短気も自分の個性だと一度は受け入れてみてください。

それからイライラを減らす訓練を行います。

まずは日常で待つという事を増やしてみましょう。

  • 何かしら待たされた時も我慢してみる
  • エレベーターで閉めるボタンを押さない
  • 車に乗ってる時は、基本的に他の人に道を譲る

こっからやってみましょう。すると少しずつ慣れてきます。

まぁ実はイライラした所で何か良い事が起こるんか?と言われたら、そんな事はほぼあり得ないんで、慣れてきたら結構イライラする回数は減ってきますよ。

完璧主義な考えを少し緩める

イライラ感は完璧主義な性格から来るって人も居ます。

完璧主義は結構良さそうなイメージを持ってますけど、実は良い事があまりないので改善した方が良いです。

これは考え方でマシになるので、ぜひ「他人は変えられない」「完璧な人間は居ない」という事実を頭の中に叩き込んで下さい。

最初は慣れませんけどね・・・少しずつ日常生活の中で取り入れてみてください。

もう1つコツがあるとしたら、自己肯定感を上げる事。

自己肯定感が上がってくると、自分の言動に自信がついて、ある程度の妥協を許せるようになってきます。なので、ぜひ自己肯定感を高めてみて下さい。

>>自己肯定感を上げる3つのステップ

部下が指示待ち人間になってしまう原因

部下が指示待ち人間になってしまう原因

部下が指示待ち人間になってしまうのには原因が3つあります。

  • 元々、自分に自信が無い
  • 仕事でミスった事があってトラウマがある
  • 上司や先輩とのコミュニケーションが上手くいってない

自信が無い部下

自信満々な部下ってのはあまり居ないかなぁと思います。

これは結構マジな話で、日本人はどうしても自分に自信を持てない人が多いです。

民族性な特性もあるし、日本の教育法にも問題があって、なかなか自信満々の状態で社会人になる人は少ないです。

日本の若者は諸外国の若者と比べて、自分自身に満足していたり自分には長所があると思ったりするなど、自身を肯定的に捉えている若者の割合が低い傾向にあり、こうした自己肯定感の低さには自分が役に立たないと感じる自己有用感の低さが関わっている点に、諸外国の若者にはみられない日本の若者の独自性がみられること、日本の若者で外国留学や外国居住を望む者は諸外国の若者と比べて少なく、国際社会で必要な素養を身に付けていると考える者も多くはないが、ボランティア活動の経験者や自分自身に満足している者の中には外国留学を希望する者が多いことなど、日本の若者の意識について様々な特徴を明らかにすることができた。

引用:内閣府「子供・若者白書」特集1 日本の若者意識の現状~国際比較からみえてくるもの~

なので、自信を持つようなコミュニケーションの取り方が今の管理職に求められます。

自信は大人になってからでも付くんで、根気強く部下を承認して下さい。

承認のやり方は下記記事にて解説してるんで、ご覧ください。

>>部下を褒める時のコツ【実は73%の上司が間違ってた】

仕事でミスった事があってトラウマがある

仕事でミスった事があってトラウマがある

これはミスった後のフォローの問題ですね。

あとは部下が責任を負いたくないのもあるでしょう。

そういう過去があるのかどうかは本人に聞かないと分かりませんが、ミスでトラウマがある部下なら解決方法は1つ。

部下に責任がかからないようにすればいいだけです。

どうせ仕事のミスなんて小さな事なら大した事が無いです。

少しずつ難しい仕事を任せていきながら部下に自信を付けさせると、いつかはそんなトラウマ自分で何とかしちゃいます。

上司や先輩とのコミュニケーションが上手くいってない

コミュニケーションが雑だと、何をどこまでやって良いのか。どこまで自分の判断でしたら良いのか、分からなくなります。

そして結局、指示待ち人間に。

だから指示待ち人間にさせない為には

  • まずは指示を明確に出す
  • 確認するから、ここまでやったら1度見せに来て
  • 分からんところがあったら、遠慮なく聞いて

こういう事をちゃんと部下に伝えておく事が大事。

言わんでも分かるやろ・・・って思ってたら大間違いです。言わなきゃ分かりません。

逆に部下の方も喋りたい事があるんだけど、言えない・・・という場面もあります。

まぁ部下が素直にアレコレ喋ってくれるとは限りませんが、最低でも話を聞いてくれそうな人だなぁって雰囲気は作っておくと、コミュニケーション量は良くなります。

いつも仏頂面。気付いたら怒ってる。何かと否定してくる。そんな人と喋る気になりませんよね。

自分が思う、話しやすそうな人柄に近付いてみてはどうでしょうか。

あとは部下の話を聞く時のポイントです。本来は無意識レベルで出来た方がいいですが、ポイントを意識するだけでもかなり違います。

↓↓傾聴スキルを磨く方法は↓↓

>>「部下の話を聴く時のコツ」を参考にしてみてください。

まとめ:部下が自分で動くようになるには

部下が自分で動くようになるには

部下の話をよく聞いてあげて、どう会話をすれば部下のモチベーションが維持できるのか考える事が出来れば、もう完璧でしょう。

そこまで到達するのは至難の業ですけど。

なので、まずは部下に仕事を振って、褒めて、新たな仕事を任せる方法でコツコツとやってみてください。

『できる上司は会話が9割-困った部下が戦力に変わるコーチングのスゴ技』は以下のページで紹介してます。

今あなたに必要な事が学べると思います。