部下の仕事を奪う上司は最悪です。
- 部下の成長にならない
- 部下からしたら、気分が悪い
- 結果的に、部下から嫌われてしまう
良い事が全くないので、部下の仕事を奪わないように気を付けましょう。
そもそも上司としての仕事は何なのか・・・そこから順を追って説明します。
- そもそも上司の仕事は何なのか
- 部下の仕事を奪う上司が受けるデメリット
- 部下の仕事を奪う上司が注意すべきこと
結論からいうと、部下の仕事はヘタに奪っちゃいけません。
その理由が「上司の仕事とは何なのか」にあるのです。
というわけで、まずは上司の仕事とは何なのか・・・ここから簡単に説明します。
上司の仕事は何なのか。部下のマネジメントとは?
上司の仕事は究極的に言えば1つです。
ですが、その1つだけだと、ざっくりしすぎているので、もう少し増やします。
部下に仕事を振ることが上司の仕事
上司の仕事は、部下に仕事を振る事です。
ですが、ただ適当に自分の部下に仕事を振るのは間違い。
- 仕事を難易度、緊急度、重要度の3要素に分解する
- 部下の誰に仕事を振るのが丁度良いか考える
- 部下に仕事を振る
細かいことを言うと、こうします。
緊急度が高く、重要な仕事は1番仕事ができる人に任せた方が良いでしょう。
緊急性の高い仕事は、テキパキと要領よくこなせる部下に。
重要な仕事は、経験を積んでいる部下に任せましょう。
ココを間違えると、部下の仕事を上司が奪わないといけなくなります。
ですので、仕事の割り振り方を間違えないようにしてください。
部下に仕事を教えることも上司の仕事
部下に仕事を教えることも仕事です。
直属の部下同士で教え合えることであれば、それで良いです。
ですが、部下を育てるためにも・・・上司は自分の現場仕事を減らすためにも、仕事を教えなくてはいけません。
上司は管理職なので、できるだけ自分がする現場の仕事を減らして、部下のマネジメントに時間とエネルギーをかけて欲しいのです。
特に現場に近い上司は、現場仕事+マネジメントを必要とされます。
ですが、やれる仕事の量には限度があるので、できるだけ自分の現場仕事は部下に任せましょう。
少しずつでOKです。
部下にバンバン仕事を教えて任せていけば、部下のレベルは上がる。
部下の仕事に対する満足度も高くなるでしょう。(人によりますが)
コミュニケーションも自然と多くなるので、部下との関係性は良くなります。
ですので、部下から仕事を奪わないようにしてください。せっかくの機会が台無しです。
究極的には、部下に○○○になってもらう
上司の仕事は、究極的に言えば「部下の機嫌を良くすること」です。
自分の機嫌は自分で良くしろよ、と思いたいでしょうが、人は皆そんなに器用ではありません。
それに自分で機嫌を取るのと、他人の言動で機嫌が良くなるのとでは、圧倒的に後者の方が気分が良いのです。
なぜかというと、他者に頼られたり、他者に認めてもらったり、褒められたり。
そんな瞬間でないと、人は快感を得られないようにできているからです。
参考:「人をほめる」は自分の脳にも効果大! 相手のため、自分のための “上手なほめ方” 教えます。
部下の気分が良くなるんなら、積極的にやるべきではないでしょうか。
結局は部下に仕事任せて、やってもらわないと、部署の仕事は片付きません。
ですので究極的に言えば、上司の仕事は部下の気分を良くすること。そして仕事を片付けてもらうのです。
本題に戻ると、部下の仕事を奪うと・・・どうなるか。
部下からすると「俺に振っといて奪うんかい」と気分を悪くします。
こうなると完全に真逆ですね。
さて、上司の仕事は何なのか。その本質が分かったかと思います。
次は部下の仕事を奪う上司は、どんなデメリットを受けるのか。これについてお話します。
部下の仕事を奪う上司が受けるデメリット
部下の仕事を奪ってしまうと、こんなデメリットがあります。
- 信頼関係が壊れる
- 部下が成長しない
- マネジメントする余裕がなくなる
なぜ、こんな事が起こるのか、簡単に解説します。
部下の仕事を奪うと、信頼関係が壊れる理由
先ほど言った通りで、「俺に振っといて奪うんかい」と部下からしたら良い気がしません。
任せてくれた以上は、任せてほしいものです。
特に男性だとプライドが高い傾向があって、仕事を奪われるのは気分が悪いでしょう。
奪い方にもよりますが、仕事を奪うと「俺の事信用してないの?」と思われてしまいます。
- 俺の事を信用してないのかな
- じゃぁ俺も上司の事、信用できないな
- 上司からの言葉が響かなくなる
と、悪循環へ突入します。
ですので、部下の仕事は簡単に奪ってはいけないのです。
部下の仕事を奪うと、部下が成長しない理由
これは簡単ですね。新しい仕事を一切任せなかったら、部下は今以上の事ができません。
それでも良いと考えている部下も一部には居ます。
ですが、出世したい。もっと仕事を覚えたい。仕事がつまらないのは苦痛だ。
こう思っている部下にとっては、新しいオモチャを盗られた気分です。
そんな職場には居たいと思わないでしょう。
最悪の場合は、部下が転職してしまう恐れまであります。
部下の仕事を奪うと、マネジメントができない理由
こちらも先ほど言った通りで、部下の仕事を奪う=上司の仕事が増える。ということ。
つまり、上司としてやるべき「マネジメント」に割く時間とエネルギーが減ってしまいます。
100%現場の仕事をやるな、とは言いませんが、部下のマネジメントも出来る量にしてください。
部下のマネジメントがおろそかになると、悪い事しか起こりません。
- 部下の状態、状況に気付けなくなる
- クソ忙しくて、何もしてやれない
- 部下はどこかでブチギレ、退職を選ぶ
最悪ルートですが、こうなるでしょう。
だから、部下の仕事を奪ってはいけないのです。
部下の仕事を奪う上司が注意すべきこと
どうしても部下の仕事を奪ってしまうことは、あるでしょう。
そんな事にならないために、どうすれば良いか。
仕事を奪いたくなった時に、どうすれば良いか。
この辺りの問題を解決します。
そもそも部下に任せる仕事を間違えてはいけない
元はといえば、部下に処理できない仕事を任せるのが原因です。
ですので、仕事を任せる時は簡単な仕事から。
少しずつ難しくして、教えながら経験を積ませる。
1人で出来そうなら、任せる。
このプロセスをぶっ飛ばすと、結局仕事を奪わないといけなくなるので、やめましょう。
部下に仕事を任せた以上は、手を出さない
部下に仕事を任せるのは怖いです。
失敗しないか、損害が出ないか・・・色々と心配事がわき上がります。
ですが、これは仕方がない事。
大切なのは、部下にミスを経験させる事や、周りに頼る事を体に覚えさせることです。
ですので、簡単に手を貸してはいけません。
そもそも部下が相談や報告しに来ない状況の方がヤバいので、そっちから改善した方が良いでしょう。
こちらの記事↓をご覧ください。
どうしても仕事を奪わないといけない時は、こうしよう
どうしても部下から仕事を奪わないといけない時は、いくら緊急でも言い方に注意してください。
秒を争うなら仕方がありませんが、そんな緊急事態は滅多に起こりません。
ですので「俺に任せてくれる?」「手が空いてるから手伝うよ」と声をかけてください。
秒を争う場合は、悠長な事を言ってられないので、声かけよりも先に仕事をしましょう。
後でフォローを入れれば良いのです。
まとめ:部下の仕事を奪う上司にならないように
部下の仕事を奪う上司は最悪です。
仕事を任せた以上は、簡単に手を出してはいけません。
それが部下の成長にもなりますし、部下との信頼関係を作る要素の1つにもなるのです。
時間はかかりますが、部下に仕事を振る場合は、レベルに合わせた仕事にしてください。
上司という仕事は、そこまで面倒臭いものなのです。
大変ですが、やりがいはあるので、頑張りましょう。