例のウイルスの影響があってテレワークを導入した会社さんがあると思います。
テレワークに慣れてきたでしょうが、最近は部下が働きすぎ(バーンアウト)ていることが問題視されています。
働きすぎが続くと・・・
- 部下がうつ病になることがある
- 我慢できない人は、退職を
- 仕事できすぎる人が逃げる
こんなことになってしまいます。
テレワークも含め、こういったデメリットは管理職によるマネジメントで防げます。
現場とは勝手が違うので、少し難しいですが、頑張りましょう。
テレワークによる部下の働きすぎ(バーンアウト)を防ぐ方法
テレワークによる部下の働きすぎは、つい最近に始まったことではなく、以前から進めている会社で課題となってます。
テレワークにしたらサボってしまうんじゃないか、と心配しがちですけど・・・実際にやってみると、むしろ部下の働きすぎが問題に
理由は色々とありますが、主な理由は
『成果が結果にそのまま反映されてしまう印象が強いから』
そのせいで頑張り過ぎてしまい、部下が疲れてしまうのです。
それぞれ個人でできる、働きすぎを防ぐ方法
テレワークによる働きすぎを防ぐ方法で、それぞれが気を付けるべきことは5つ。
- 休憩をちゃんと取る
- 仕事とプライベートを区別する
- 1日のタスクと優先順位を決めておく
- 仕事が終わったら、パソコンの電源を切る
- 家族や同居人には仕事について説明すること
なぜ必要なのか簡単に説明しておきます。
テレワークは休憩が重要
テレワークはほとんど自己管理ですので、自分で休憩のタイミングを作らないと、ついつい働きすぎてしまいます。
仕事に集中できる環境を作るのは、仕事の効率を考えると重要なことです。
しかし、集中しすぎて休憩を挟まないでいると、気付かないうちに疲れてしまいます。
お昼の休憩時間も1時間未満になってしまうことが・・・
ですので、休憩を意識して取るようにしましょう。
50分仕事・10分休憩が最も良いと言われてます。
仕事とプライベートを完全に分ける
テレワークのメリットは家でもカフェでも仕事ができることです。
スタバでAppleのノートパソコンを開けて仕事なんて、カッコいいように見えますよね。
でもセキュリティ上の観点から、やるべきではありません。
外に行きたいなら、カフェじゃなく仕事するために特化している空間を使いましょう。
最近はそんなスペースが各地にできているので、地域にあるスペースをお探しください。
スタバとかに行くより仕事がしやすいですよ。
「コワーキングスペース」で検索してみてください。
家で仕事をする場合は、普段過ごす場所と分けましょう。
可能なら書斎を。部屋がないならDIYでちょっとしたスペースを作るとか、工夫してみてください。
その日やる仕事と、仕事の優先順位
最低限やらなければいけない仕事と、その仕事の優先順位を先に決めておくこと。
これは会社に居るときでも効果的で、やってる人は普段からしています。
テレワークでも1日のタスクと優先順位を決めておかないと・・・
- 何から手を付けるべきか迷う
- 情報が多すぎて、優先順位がゴチャゴチャに
- 時間が足りなくなり、テレワークなのに残業
このように、ワケ分からない状況になってしまいます。
ですので働きすぎを防ぐためにも、1日のタスクと仕事の優先順位はちゃんと管理しておきましょう。
仕事が終わったらパソコンを封印
テレワークで働きすぎてしまう部下は、起きている間ずっとパソコンを開いてしまってます。
- メールが届いてないか
- もうちょっとで完成するから
- 常に仕事のことが考えられてお得やんけ
このような理由で、頭から仕事のことが離れません。
気が休まることがなく、テレワークにしてるのに働きすぎてしまいます。
なので仕事時間でない時は、完全にパソコンの電源を落とすようにしましょう。
まぁ、それでも仕事のことを考えてしまう人は考えますけどね。
テレワークの事は家族に伝える
テレワークは最近になって広がったので、未だに理解できない人がたまーに居ます。
仕事の邪魔をされることもあれば、家事を手伝えと言われることも。
逆に仕事をやり過ぎてると感じたら、止めてほしいと伝えるのも大切です。
さまざまな理由で働きすぎてしまうので、まずは自分自身で防げることはやっておきましょう。
管理職の方は部下のテレワークのやり方をチェックしておいてくださいね。
次はマネージャー側から働きかける方法です。
テレワークによる部下の働きすぎを防ぐ方法
さて、個人でできることはお伝えしましたので、それについては管理職が部下に対して「こういう事やって自己管理してね」と伝えておきましょう。
では、マネージャーはどのように動くべきなのか・・・
- 部下の仕事量を管理する
- 成果をちゃんと評価する
- 重要な決定に部下を参加させる
- コミュニケーションを密にする
- テレワーク100%にせず、出社もさせる
以上の5つをやりましょう。
テレワーク中は仕事量の管理を一元化する
テレワークだと、オフィスより見えないところで押し付けが起こりやすいです。
ですので、任せた仕事は任された人が必ずするよう取り決めるべき。
管理職は、部下の仕事量を完全に管理してしまって、偏りがないようにしましょう。
ただし、仕事には適材適所があります。
その人の得意なことやレベルによって、ちょうど良い仕事や仕事の量は違います。そこんところも考慮してくださいね。
そんなもん把握できるか!って人は、管理職を辞めた方が良いです。
部下の成果をちゃんと評価する
テレワークになると、実際に顔を合わせてないので、成果物=評価になりがちです。
その評価が適当になってしまうと、部下の不満は溜まってしまいます。
だから、仕事の成果はちゃんと褒めること・・・だけど、小さなことでも褒めないと働きすぎを引き起こしてしまいます。
連携プレーがしづらいテレワークだと、橋渡し役の人があまり評価されなくなってしまうことも。
ですので、成果物のみを評価にしないよう注意しないといけません。
テレワーク中だからこそ、部下の参加を
仕事をしていると、時に重要な決定をすることもあるでしょう。
そんな時に部下は普段から参加しているでしょうか・・・
- 部下も参加してたけどテレワークで無しになった
- もともと部下は参加してない
こんな会社があるかと思います。
テレワークで、よりコミュニケーションが減った今、会社の重要な決め事に参加できないのは部下にとっては非常につまらない環境です。
ですので、できれば会議や決め事に、部下も参加できるようにしましょう。
コミュニケーションを密に取る
テレワーク最大のデメリットは、チームのコミュニケーションが低下することです。
その結果、こうなってしまいます
- 人によっては孤独を感じる
- 部下の状態を確認しづらくなる
- 成果主義になって、働きすぎてしまう
だからテレワークにしたら、よりコミュニケーションを意識してください。
できればWebカメラ付きのパソコンで、Zoom(ビデオ通話できるソフト)を導入しましょう。
Zoomだけじゃなくチャットワークやディスコードといった、ちょっと違うものもあるので、色々と試してみてください。
チャットワークは文字だけ。色んな部屋を作って、仕事会話用や雑談用、重要なお知らせ用と簡単に部屋を分けられます。
ディスコードは文字だけの会話とビデオ通話もできるソフトです。
注意点は、くだらないテレワークマナーを作らないこと。
部下が先に入り、部下は最後に出るとか、そんなルールを作るくらいなら、テレワークを辞めろバカタレ・・・と言っておきます。
テレワーク100%にせず、出社もさせる
テレワークばかりだと、逆に出社が気分転換になります。
やはり画面越しよりは、実際にヒザを突き合わせて会話する方が、相手の情報を多く得られます。
◆テレワークの足りない部分
- 映る範囲の狭さ
- 五感全てを使えない
- カメラやマイクの性能、周りの環境
このせいでテレワークだとコミュニケーションがうまくいかないことがあります。
ですので、少なくとも週1か2日でも出社日を設けましょう。
テレワークで働きすぎてしまう部下の特徴
ついつい働きすぎてしまう部下は特徴があります。
- 責任感強すぎな部下
- 自分に自信が持てない部下
- 完璧主義がいきすぎてる部下
ようは真面目な部下ですね。
そんな部下を持っている場合、テレワークではどのようなマネジメントをやれば良いのか、解説していきます。
真面目な部下には要注意
真面目な部下は成果をある程度出してくれるし、遅刻もしない。非常に期待したいですが・・・扱いに注意しないと、部下が壊れてしまいます。
とくにテレワークにしてしまうと、働きすぎてしまう傾向があります。
- 見られてない分、余計に不安
- 自己管理に厳しい傾向があるから、余計
- 褒めてくれる人が居なくなる
このせいで、最悪の場合はうつ病になってしまいます。
部下の仕事量を管理すること
さきほどの解説でもやりましたが、部下の仕事量をちゃんと管理してあげましょう。
優秀だからと、つい仕事を多めに振ってしまうことがあります。
本当にその量で大丈夫なのか、本人に聞いても意味がありませんので、自分ならさばききれるのか・・・そんな基準でも良いので、部下の立場になって考えてあげてください。
本人に「仕事、今の量で平気か?」と聞いても「ムリっす!」なんて答えません。
これはだいたいの部下に当てはまります。
ですので、あなたの基準でも良いので量が多いと感じたら調整をすること。
そのために、仕事の割り振りは上司が持つべきなのです。部下の間での勝手なやり取りはダメ。
特にテレワークでは禁止にしましょう。どうしても、という時は手間がかかっても上司の承認が必要なルールにするべきです。
じゃないと、必ず誰かが働きすぎになってしまいます。
リアルのオフィス内でも起こる可能性があるのに、テレワークで起こらないと思ってはいけません。
部下とのコミュニケーションを取る
単にコミュニケーションの量を増やせ、というワケではなく、褒めるハードルをかなり下げてください。
実際に顔を合わせて仕事をする時より、文字だけの方がちょっと恥ずかしくても伝えやすいことがあります。
まぁ文字だけだから、使い方によっては気分を害してしまうこともありますが
ちょっとした事でも「ありがとう」と一言添えるだけでも、受け手の気分は違います。
働きすぎは自信のなさによるもの
部下がテレワークで働きすぎてしまう原因の1つが「自信のなさ」
つまり、性格や精神的な要因です。
そんな部下を抱えている場合は、仕事を与える内容もコミュニケーションも特に注意してください。
- 難しすぎず、適度な仕事を振る
- 過度なプレッシャーは与えないこと
- コミュニケーション量を意識し、褒め言葉を多めに
なんし他人に対してできることは、そんなに多くありません。
ですが、少しでもプラスになるよう動けば、最悪の事態は回避できます。
まとめ:テレワークによる部下の働きすぎは、管理職じゃないと防げない
個人個人で気を付けよう!とはなかなか考えません。
なぜかというと、テレワークとなると成果物=評価とイメージを持ってしまうから、意外とサボりません。逆にオーバーワークだと言われています。
ですので、管理職が率先して仕事量の調整や、コミュニケーションの機会を増やすなどの働きかけを行ってください。
同時に個人で気を付けるべきことも部下に発信し、試してもらうよう伝えてください。
- 休憩をちゃんと取る
- 仕事とプライベートを区別する
- 1日のタスクと優先順位を決めておく
- 仕事が終わったら、パソコンの電源を切る
- 家族や同居人には仕事について説明すること
以上を部下に徹底させましょう。
ほいじゃ、またの