部下にとんでもないのが来た。
こりゃ部下ガチャに外れたな・・・
そんな時こそ管理職の腕の見せ所です。
- 採用担当者の見る目がないんじゃない?
- 結局は俺の責任にするつもりか
- よっぽど人居ないのかよ
色々と文句を言いたい気持ちは分かります。
ですがココで簡単に投げ出すのは、あなたの上司からの印象も、あなたの部下からの印象も良くありません。
バイトなら最終なんとかなるし、社員であっても試用期間中は解雇のハードルが低いです。
ですので、もう少しだけ頑張ってみませんか?
今諦めると、ハズレの部下を切ることができても、他の部下からの信用や信頼を損ねてしまうかもしれません。
そうなると回復するのに時間と手間がかかってしまうので、安易な行動はやめてください。
部下ガチャでハズレを引いた時の育成方法
部下ガチャでハズレを引いた時でも、やることはそんなに変わりません。
- 部下に仕事を教える
- 部下に仕事の経験を積ませる
- 部下の話をよく聞いてコミュニケーションを取る
王道は外しません。
ですが、部下ガチャでハズレを引いた場合は、少し勝手が違います。
より能力が低い部下向けに、細かな変更点があるので詳しく解説しますね。
部下ガチャに外れた時の仕事の教え方
残念なことを言いますと、偏差値の低い人をつかんでしまう事は時にあります。
統計的な話ですが、偏差値45ポイント以下の人は30.85%居ます。
つまり10人中3人は、平均未満なのです。
そんな人に仕事を教える時は
- 事細かく、分かりやすく
- 何度も、しつこく
- 少しずつ、確実に経験を
以上の3つを忘れないようにしてください。
こういう教え方ができる人はベテランで、とても教えるのが上手な人でないと難しいかもしれません。
ですので教える人を現状、最強クラスにしてみてください。
基本的には
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず
山本五十六の人材育成法で通用します。
ですが、部下の能力がどうしても低い場合は教える側の能力が高くないと、なかなか育成に苦労してしまうでしょう。
ハズレ部下を使える部下に育てる経験の積ませ方
部下ガチャにハズレた・・・と感じてしまう原因の1つは、経験不足です。
最初はだれでも使い物にならないものです。
ですが飲み込みの早い人は優秀だと見られ、遅い人は部下ガチャに外れた。
そう感じるかと思います。
これは個人差があるので、仕方がないと思ってください。
なかなか上達がしないのであれば、コツコツと経験を積ませるしかありません。
『できたら褒める』を繰り返し、部下に自信を付けさせましょう。
仕事のできが悪い部下はこれで使えるようになります。
詳しいやり方とコツは下記の記事を読んでください。
部下ガチャに外れた時のコミュニケーション方法
次は日本語がどうも通じない部下に当たった時のコミュニケーションです。
- 約束を守らない
- いくら言ってもメモを取らない
- どんだけ指導しても、改善しない
こんな困った部下に対しては、どうすればいいのかお話します。
部下とコミュニケーションを取る
そんな部下ガチャのランクCと話すことはあるのか、と思うでしょうが
ハズレを引いてしまった時こそ、腹の中で何を考えているのか、探らないと的確に指導できません。
まぁこのケースはかなり珍しいタイプですが・・・
だいたい、面接で猫を被って実際はダメ人間の場合、ちゃんと頭では理解できているのです。
何がダメで、何が良いのか。
そんな部下には仕事のことだけ話かけるのではなく、プライベートな話もぶち込んでください。
もちろん仕事に関することは、褒めるハードルを低く設定して。
何か1つでもいいので、いい所があれば褒める。
それを繰り返すことで改善する可能性はあります。
プライベートな話を入れるのは、親近感を出すため。
言う事をあまり聞かない部下に対しては、この攻め方をまず試してみてください。
無駄に自信満々だけど迷惑をかける部下
自信はあるようだけど、その自信がどこから来るのか謎すぎる部下も居ます。
そんな部下に対しては、むやみに抑えつけてもいい事はありません。
むしろ、そのモチベーションは利用してみてください。
ミスの損害が少ない仕事から任せてみて、できるようなら次から次へとステップアップ
できないとヘコんでしまうこともあります。そんな時はフォローを・・・
そんなコミュニケーションを取ってみてください。
なんせ、無駄に自信満々だったりマウントを取る場合は、1度は鼻をへし折るのが効果的です。
必ずどこかで壁にぶち当たりますから。
本当に優秀な部下だった場合は、宝石を見つけたと思ってラッキーと思いましょう。
ただし、調子に乗らせないよう気を付けないといけませんね。
詳しいマネジメント方法はこちら→>>自信満々な新人は、こうやって操れ【新入社員の育て方】
コミュニケ―ションが得意でない部下の場合
あまりおしゃべりが多くない。コミュニケーションが苦手っぽい部下の場合は、むやみやたらに話かける必要はありません。
仕事ができる部下であれば特に問題なし。
仕事があまりできる部下ではないと、部下ガチャに外れたー。と思うかもしれませんが、大丈夫。
そんな部下は(人によるけど)周りに迷惑をあまりかけないタイプですので、コツコツと仕事の経験を積ませれば何とかなります。
そう、結局は忍耐と我慢があれば、いくら部下ガチャに外れても何とかなるものなのです。
部下ガチャにハズレ、どうにもならない場合
部下ガチャにハズレてしまい、いくら手を尽くしてもダメだった時・・・
そんな時は完全に諦める前に、上の人に相談してみてください。
管理職は他の人に頼っちゃいけない、なんてルールはないので、困ったら周りに相談しましょう。
指導の記録などなどがあれば、解雇も通りやすいかと思います。
縁故採用で、上が対応しない場合は最高責任者への上告を検討してみてください。
まぁ、そこまでヒドいことはないとは思いますが・・・(笑)
『部下ガチャにハズレた』は部下からしたら「上司ガチャハズレ」かも
「部下ガチャ」という言葉は「上司ガチャ」と相反する言葉だ・・・と思いがちですが
そんなのは言い訳だと思ってます。
なぜかというと
- 新卒採用であれば、ハズレを引く可能性は下げられる
- そもそもハズレだと思ってる管理職の技量に問題がある
部下ガチャにハズレるのは採用のやり方を間違っている
部下ガチャでよくハズレを引く会社は、そもそも採用がミスっている事に気付きましょう。
- 人が足りないから、とにかく採用
- 面接のやり方が分からないからマニュアルで
- 入社前フォローなんか知らんがな
こんな事をやってるから、ハズレを呼び寄せるのです。
数打ちゃ当たる戦法だけでは部下ガチャの当たりは見つかりません。
採用にはお金をかけないと良い人材を手に入れられませんよ。
もちろん、お金だけじゃダメです。
面接の質もそうだし、人を見極める目も養わないといけません。
そもそも、第三者目線で自分の会社は「入社したい」と思われる状態なのか?
イチから見直してみて下さいな。
部下ガチャにハズレた、と思う上司がハズレ
部下も、ふたを開けて見ないと分からない・・・
分からなくもないですが、上司にはマネジメントを任されている以上、育てるのが仕事です。
中にはいくらやっても通用しない部下も居ますが、そこまでヒドいのはなかなか居ません。
ですので、ちょっとしたことで「部下ガチャにハズレた」と言い訳をするんじゃなくて、どうやったらこいつを使える部下にできるか、工夫してみよう。
そう考えられるようになってください。
じゃないと、いくら今の役職を続けていても、上には上がれませんよ。
まとめ:部下ガチャにハズレなんかない
部下ガチャにハズレがあるとしたら、それはツチノコレベルのレア度でしょう。
ゆうて本当に使えない人は稀だと思ってください。
ちょっと何か欠陥があったとしても、それは個性です。
まだ見えていない何かに関しては、とても優れているかもしれません。
偶然にも仕事で開花してしまうことがあるのです。
一流の芸能人や一流のアーティスト、一流のアスリートでも実は苦手なことや欠陥部分はあります。
ですが、優れている部分が周りの人よりも目立っているからカバーできているだけです。
一般人の場合、優れてる部分が飛び抜けて凄いレベルにまで行ってないかもしれませんが、その良い所を見てあげましょう。
ダメな部分だけを見て「部下ガチャにハズレた」と言うのはなしにしてください。
では、またね(=゚ω゚)ノ