- 部下の元気がない
- 部下の口数が減った気がする
- 部下の反応が悪くなった気がする
こういう時は、できるだけ早く動いた方が良いです。
どうしてかというと、
仕事の成果が出なくなるどころか、部下が退職してしまう可能性まで含んでるからです。
でも大丈夫。部下が喋らなくなったと感じてる時点で気付けて、こうして対処しようと考えてるなら、まだ間に合います。
最初にやる事は、たった1つ。ここがクリアできたら、後は部下の状態に合わせてサポートするだけです。
後半では、部下が喋らなくなる前の予防方法も解説するので、この記事を読めばあなたのマネジメントスキルは確実に上がります。
それでは始めていきましょう。
部下が喋らなくなった時にやるべき事
部下が喋らなくなったと感じたら、部下と1対1で会話する機会を作ってください。
ここで失敗すると、何をやろうが空振りしてしまいます。
ですので直接、部下から話を聴く事が何より重要です。
喋らなくなった部下だけ面談する機会を作るのは・・・と思ったら、部署内のメンバー全員と機会を作りましょう。
1日でやり切る必要はありません。1週間~2週間くらいかけて、時間のある時にやれば良いんです。
部下の話を聴く時のポイント
部下の話を聴く時のポイントは3つ。
- 部下の話をちゃんと聴く
- 答えを持たないで聴く
- 声になってない声を聴く
3つ目を見て「無理じゃね?」と思ったかもしれませんが、最初からそこまで目指さなくても大丈夫です。
誰でも簡単にできる最強の聴き方も暴露しちゃうんで、安心してください。
部下の話をちゃんと聴く、とは
本当に部下の話をしっかり聴くことです。
ポイントは3つ
- 他の事をしながら部下の話を聴かない事
- 変に意識をせず、自然と相槌を打つようにする
- 無表情で話を聴かず、体全体で部下の話を聴く事
ようは、聴いている時の態度ですね。
これくらいは「フリ」でもやろうと思えば出来るかと思います。でも、ちゃんと部下の話を聞いてあげてくださいね。
答えを持たないで聴く、とは
部下の話を最後まで聴かずに、途中で「あの話したら解決できそうかも」とか考えるの禁止です。
そうやって考えてる時点で、部下の話は頭に入りません。
だから、
- 部下の話は最後まで聴く
- 最後まで聴いたあとに「君はどうしたら良いと思う?」と聞いてみる
- 本人に答えがなければ、アドバイスをしてみる
- 武勇伝は語らなくて良い
- 部下にそれらしい答えがあれば、特に言う事は無い
この5つの手順にしたがってみてください。
ココで的外れな答えをやってしまうと、部下は二度と喋らなくなるので気を付けてくださいね。
相手は部下なんで、せっかく気分良く喋ってる上司の話をさえぎろうと思わないし、聞いてるフリをされちゃいます。
で、話が終わった後に「もうあの上司に相談するのやめよ・・・」と思われます。
特に経験豊富な人。頭が良い人はやりがちなので、気を付けて下さいね。
部下が「僕はこうしようと思ってます」と言ったら、
「良いと思うよ」と、とりあえず言っておきましょう。その方法だとマズいんじゃね?と思ったら、「俺はこうした方が良いと思うけどね」と付け加えてください。それでOK
声になってない声を聴く、とは
部下は正直に全てを喋るとは限らないんで、部下の喋り方。クセ。表情の変化。色んなことを感じ取りながら話を聴いてください・・・
と言っても、こんなのはメチャクチャ難しいので、最初からやらなくてOK
大切なのは、
- 無理に部下から話を聞き出そうとは、しない事
- 面談終わりには「時間取ってくれて、ありがと」と言う
- なにか引っ掛かる部下が居たら、面談のあとも観察しておく
面談を定期的にやっておけば、部下も「突然なんかやり始めたぞ」という疑問が消えます。
また実際に上司が部下の不満を吸い上げて行動に移していけば、誠実さがあるぞ・・・と部下たちが感じ始めて、面談の回数を重ねるほど色々と喋ってくれるようになります。
なので1番最初は思ったより結果が出ないかもしれませんが、コツコツと面談を続けてみてください。
220円で出来る聞き上手になれる方法
100円ショップに行けば買える、ペンとメモ帳で聞き上手になれます。
目の前でメモ取ってる人を見て「この人聞いてねぇな」とは感じないと思います。
だから、メモを取る事が誰でもできる最強の聴き方ですよ。
まぁ100円で買えるといっても、安物のペンはインクが出にくくなる事もあるんで、やっぱ三菱のジェットストリームが1番良いですよ。
100均だと1色のしか置いてないんで、3色の方が色々と使えて便利かと。
部下が喋らなくなった原因5選
- 自信を失っている
- メンタルが折れている
- 仕事が楽しくなくなった
- 退職しようか考えている
- 上司に対する信用が無くなった
それぞれの対処方法を解説していきますね。
さっきの面談で分かれば良いですが、そこで分からなかった時でも試してみると良いですよ。
部下が自信を失ってる時の対処法
部下の自己肯定感を上げましょう。
どうすりゃいいのか、というと・・・部下の事を徹底的に褒めまくるだけ。
会社ですから仕事を与えてたり、仕事を任せてたりするはずです。
仕事の内容は一旦置いといて、仕事をしてくれた事に対して感謝する。ありがとうって言えばOKです。
終業時間が終わった時も同じ。
「今日もありがと。助かったよ」とか毎日言い続けると、部下の自己肯定感はマシになってきます。
だけど短期間でボーンと上がるもんじゃないので、コツコツやり続けるしかないです。
部下を褒める時の詳しいコツは→部下を褒める時のコツ【実は73%の上司が間違ってた】をご覧ください。
部下のメンタルが折れてる時は
これも自信を失ってる時とほぼ同じ。
部下を褒め褒めすればOK。だけど、ただ褒めりゃいいって事ではなくて、アカン時はアカンと言わなきゃダメです。
ちなみにメンタルが折れてる部下に「頑張れ」は禁句。
「頑張れ」ではなくて「頑張ってるね」と言ってあげてください。
この少しの違いだけでニュアンスがかなり変わります。頑張れは励ましですが、頑張ってるねは部下の頑張りを褒めてる感じになるので使ってみてください。
頑張ってる人に「頑張れ」は追い込んでしまう原因になってしまうので、軽々しく使わないように。
仕事が楽しくないと感じてる部下には
- 仕事の成果を感じられてない
- 仕事のゴールまでが遠すぎる
- 仕事の自由度が低い
という理由が挙がります。
仕事の成果は数字でも良いし、お客様とか取引先からのコメントもアリ。
そういうモチベが上がりそうなコメントとかを集めて朝礼とかで話をすると、良いかと思います。
朝礼の質も上がるので、ぜひ取り入れてみてください。
>>モチベーションが上がる朝礼のやり方の記事はこちら
ゴールまで遠い仕事は、進み具合を時々部下に言ってあげると、ある程度モチベーションの維持ができます。
あとは仕事がガッチガチのルールで固められてると、部下は「つまんない」と感じちゃいますね。
ライン作業みたいな仕事だと、ここはどうしようもないと思います。
なので、自由度を上げられない場合は部下の仕事ぶりを褒める。評価する。お客様からのコメントを拾って伝える。という別の方向から攻めてみてください。
部下が退職しようか考えている
手遅れかもしれませんが、退職を考えている原因を突きとめて、動いてみるしかないです。
部下の退職は痛手ですけど、止める方法も限界があるんで引き止めはほどほどに。
部下の退職を防ぐ方法は限られてます。まずは退職の兆候に気付けるようになりましょう。
上司に対する信用が無い時の対処法
部下とのコミュニケーションを見直すのが近道です。
部下が喋らなくなったのは、上司との関係が良くないからだ。というのは結構あるあるです。
- なんかいつも上司の機嫌悪そう
- 上司が話をちゃんと聞いてくれない
- 上司はいつも否定してきたり、ガミガミ言う
こんな上司とは、あまり喋りたくないですよね。部下は必要最低限のコミュニケーションにしておきたい。と思っちゃうはず。
なので1度は自分の事を客観的に見て、俺って喋りやすい上司なのかな?と自問自答してみてください。
部下が話しかけてきた時だけ笑顔作ってる
だけどキーボード操作が荒くて、いつもバシバシ音を立ててる
そんな上司は、笑顔を作ってるのバレバレです。もっと普段の自分の表情や仕草から見直してみてください。
じゃないと、部下との関係性は改善できません。
大丈夫です。続けていけば、自然とできるようになりますよ。頑張ってみましょう!
部下の反抗心・失望によるもの
一部の部下は、こんな理由から喋らなくなることもあります。
- どうせ言っても上司や会社は変わらない
- まぁカネが出るなら、それで良いや
- 給料分だけ仕事しとこ
こんなように割り切れる部下は、能力が高い可能性があるので、新しい気付きを与えてくれるかもしれません。
面談の場で喋ってくれるかどうかは微妙ですが、『言ったら何か行動してくれる』という姿勢を取り続ければ、部下は信用してくれて喋ってくれるようになります。
変なプライドは捨てて、分からない事とかあれば部下に聞いてみて即行動するのも信用を貯める方法ですよ。
部下が喋らなくなる前にやっておくべき予防法
基本的に、部下が喋らなくなるのは段々と起こります。
突然部下が喋らなくなる事もありますけど、それは上司と部下の間に何かがあった時だけ。
そんな突然部下が喋らなくなった時は、>> 部下に嫌われた時に関係回復できる2つの主な方法を参考にしてみてください。
プレイングマネージャーがまずすべき事
管理職の仕事もしながら現場の仕事をする人にとっては、かなり大変なことです。
なので信頼できる部下を1人か2人使って、部署内のメンバーの状態を把握できる体制を作ってみてください。
もしくは、自分の現場業務を任せてください。
- 部下の事を把握するって何を把握すりゃいいの?
- 部下に仕事を任せるといっても不安
- どうやって任せれば良いの?
そういう疑問は、>>上司として把握するべき部下の仕事はを参考にどうぞ。
日常的にコミュニケーションを行う
普段から部下と喋っていると、部下の変化に気付きやすくなります。
そもそも職場でストレスを感じる上位に必ず入るのが、
『職場での人間関係が険悪になる』です
引用:メディケア生命保険
なので、普段から部下とのコミュニケーションをちゃんとやっていれば、部下が喋らなくなる・・・なんて事は起こりません。
そんなコミュニケーションって、何すりゃいいか分からんぞ・・・
という人は>>【完全版】部下とのコミュニケーションに悩まなくなる方法論を参考にしてみてください。
一通り読んで実践すれば、コミュニケーションのコツが手に入って、上司としてだけじゃなく人間として成長できますよ。
なんしコミュニケーションの基本は
- 相手の話をちゃんと聴く
- 相手の話を頭ごなしに否定しない
- 自分の話ばっかりしない
この3つが大事です。
ココさえ出来ていれば、部下が喋らなくなったぞ!という事態にはならないはず。
自分の会話を見直してみてくださいね・・・
ゆうて私も出来てません。意識しないと無理です。パっと答えが出ちゃうんで、解決法をすぐ言っちゃうクセがあります。
しかも共感力が低いんで「あっそ。ふーん」って感じで聞いちゃうことも時々・・・
(ノ∀`)
【まとめ】部下が喋らなくなったら
喋らなくなった部下が居たら、すぐ面談などの行動に移してください。
じゃないと行き着く所は最悪「退職」です。
喋らなくなった部下から話を聞き出す事は難しいですが、最もシンプルで確実な方法なので、とにかく部下から話を聞き出してみましょう。
退職しちゃったら、しちゃったで仕方がないです。
同じ事にならないよう気を付ければ良いだけ。
どうせ簡単にクビにはされないんで、心に余裕を持ってください。