部下のプライベートには、あまり踏み込まないようにしてるんだけど、これって正解かな?
と不安をお持ちの管理職の方たちへ・・・それで、大丈夫です。
部下も気軽にはプライベートの事は知られたくないですし、あまり話そうとしない人も居ます。
この辺は、部下との関係性を見つつ、ちょっとずつ踏み込んだ方が良いですね。
自分からプライベートを公開しちゃうような部下には「そうなんだね」「楽しかった?」「今度はどこに行くの?」と話を引き出すような会話テクを使って、どんどん会話を増やしましょう。
さて今回は、部下のプライベートに踏み込んではいけない理由と、プライベートな話を引き出させる方法を解説します。
本記事を読んで実践すると・・・
- コミュニケーションのスキルが上がる
- 部下との距離が縮まる
部下のプライベートに踏み込んではいけない理由
よっぽど気にならない人じゃないと、突然プライベートな事を聞くとキモがられます。
初対面なのに、極端ですけど家族構成を聞いたり、貯金が幾らあるとか。
もうちょい緩い感じなら、休日は何してるの? とかですけど。
急に色々と聞かれたら、気持ち悪いでしょ。
職場でやるコミュニケーションは、目的がちょっと違うのでプライベートにまで踏み込まなくて良いです。
特に上司と部下の関係は違います。部下からしたら上司に声を掛けられたら、簡単に逃げることができないので、強制イベントみたいなもんです。
なので、上司と部下の関係でコミュニケーションを取る時は、プライベートに踏み込まない程度の会話にして、部下にとって負担にならないように気を付けましょう。
プライベートに踏み込まなくても出来る事はあるんで大丈夫です。
コミュニケーションの基礎さえ押さえてりゃOKなんで。
部下が話したがらないのに、無理にプライベートな話を引き出させようとして気持ちが離れちゃったら、元に戻すのが面倒くさいし時間がかかるんで、すぐにプライベートには触れないようにしましょう。
コミュニケーションの基礎とは
部下のプライベートに踏み込まなくても、基礎さえ押さえてりゃ大丈夫です。
コミュニケーションの基礎は、以下の3つ。
- 相手の話をちゃんと聴く
- 答えを持たないで聴く
- 言葉になってない言葉を聴き取る
ココさえ外さなければ、部下とだけじゃなくてどんな人が相手でも、そんなに困ることはないですよ。
もっと基礎的な話をすると、相手が話している時は
- 相手の顔を見る
- 体を向ける
- 相槌を打つ
この3つが出来ていれば、とりあえずOKです。
詳しい解説は以下のリンク先記事にまとめてるので、会話が上手くなりたい方はぜひ読んでくださいね。
部下の関心事を利用する
部下はそれぞれ興味のある事や、趣味の話があります。
プライベートに踏み込まなくても、そういった部下の関心事を利用すれば部下との会話は盛り上がるし、部下は自分の話を聴いてくれた。と満足してくれます。
自分の知らない分野であっても、「教えてよ」とか「それってどんなモノがあるの?」とか「今度はどこ行くの?」というレベルでも部下の話を引き出す事はできますよね。
そういったアプローチで部下とのコミュニケーションが増やせますよ。
でも、部下のプライベートな話は重要
無理に聞き出すのはダメですけど、話してくれたらメモ必須です。
でも、目の前でメモするのは止めましょうね。(笑)
なんでメモ必須なのかというと・・・
- 部下の興味、関心事だから
- 状況次第では、部下の状態に関係する話
- 部下の信頼を得る手段に使える
部下からすりゃ折角、自分の事を話してるんで、覚えててくれたら嬉しいですよね。
だから、忘れない為にもメモしておきましょう。
部下のプライベートまで把握している事によるメリット
部下の事を何も知らなければ、ただ落ち込んでるだけ。うつ病かよ!?面倒くせぇな
と勘違いしてしまう事もあります。
実は、家族が入院していて大変だった・・・という事は部下のプライベートを知ってないと把握できませんよね。
何も知らずにアドバイスしちゃうよりは、適切なサポートやアドバイスの方が圧倒的に部下はありがたいです。
だからプライベートの事まで知っていれば
「その辺の話に強い人、紹介する」とか。
後日に「この前言ってた事、どうなったの?」とか声を掛ける
といった事ができますよね。こういう事ができると、
「俺の事、ちゃんと気に掛けてくれてるんだな」って思ってくれますよ。
だから部下がプライベートな事まで喋ってくれたら、かなりチャンスです。見てない所でメモっておきましょう。
部下がプライベートな話をしてきたら
99%聞き役に徹しましょう。
部下は聞いて欲しくて話をしているので、アナタの話を聞きたいとは思ってません。
なので、聞き役に徹しましょう。
さっきもお伝えしましたが、部下の話を全身使って聴いてあげて、共感する相槌を打つと部下が話しやすくなりますよ。
共感する相槌は
- そうだったんだね
- 大変だったね
- それ良いね
ただウンウン聞いてるだけじゃなくて、「それで、どうしたの?」と時には話を掘り下げてみたり。「それって、A君が〇〇したって事?」みたいに会話が思ってるように伝わってるかな?と確認する事も挟むと、メチャクチャ印象が良くなります。
部下がプライベートな話をするようになる方法
部下が話さないなら、上司の方から先にオープンにしてしまいましょう。そうすると部下も話しやすくなります。
なぜかというと「この人にプライベートな事を言って大丈夫か」
って思ってるから。
自分から言う事で、部下が心理的に言いやすくなります。
注意しなきゃいけない事は、3つ。
- 自分が話したから、お前も。と迫らない
- 武勇伝を話さない事
- シャレにならないくらいの、気分が下がる話はダメ
自分が話したから、お前も。と迫らない
『で、君はどうなの?』みたいに部下にプライベートの事を聞き出そうとするのは禁止です。
言ったら、言いっぱなしにしましょう。
そうする事で、部下から言うハードルを下げられるし、じゃぁ俺も言おうかな?と思わせるキッカケにできます。
武勇伝を話さない事
正直いって、部下からしたらつまらないです。
ただ寒いだけのオッサンとなってしまうので、あったか無かったか分からんような武勇伝を語るのはやめておきましょう。
ダサいだけです・・・
シャレにならないくらいの、気分が下がる話はダメ
この前さー仕事が早く終わって帰ったら、俺の妻が若い男とヤっててさぁ・・・
みたいな話はやめておきましょう。(笑)
部下はどう反応したらいいか分からなくなるので。
そういったエゲつい話はダメで、冗談で済む程度の失敗談とかにしましょう。
プライベートでやっちゃった事でも、仕事上のちょっとした失敗でもOK。
すると、部下は「こんな面もあるんだな」と思います。
親近感が出ますよね。あとは、部下から言うのを待ちましょう。
プライベートな話が、しやすいようにする方法
部下が話やすくなるポイントは、3つ。
- なるべく普段から穏やかな表情を作っておく
- 部下の話を、頭ごなしに否定しない事
- ちゃんと話を聴く場を作る事
どうしても表情が固いと「何か声掛けづらいな」って思われちゃいます。
ちょっと作っても良いんで、口角を上げておくのが話掛けられやすい顔ですよ。
あとは、人の話は最後まで聴く事。コレは絶対ですね。
途中で否定されたり、途中で自分語りを始めたり。聞いても無いアドバイスが飛んできたり、そんな人と会話すると、なんだか会話がつまらなくなっていきます。
そりゃ自分の話を嬉しそうに喋ってる方は気持ち良いですが、話をしてきた部下がいつの間にか聞き側になってた・・・という事にはならないように気を付けましょうね。
【まとめ】部下のプライベートに踏み込むべき?
部下のプライベートな話は、管理職にとっては知っておくべき事。
だけど、無理に踏み込むのはアウト。
あなたがやるべき事は、自分からプライベートな話をする事です。
だけど・・・
- 部下にプライベートな話をするよう、迫る事
- 武勇伝を話す事
- シャレにならない位の失敗談
この3つは、しないように。
あとは、日常の過ごし方。
気を付けるべき事は・・・
- 出来るだけ柔らかい表情で過ごす事
- 部下の話を頭ごなしに否定しない事
- 時には、ちゃんと話を聴く場を作る事
- そして部下が話をしてくれるのを待ちましょう
部下がプライベートな話をしてくれたら・・・
以上の5点、意識しましょう。
後日、部下に相談してくれた事の状況を確認する事で、部下との信頼が深まりますよ。
ちょっと注意するべき事が多いですが、マスターするとメチャクチャ部下から好かれるようになるんで、頑張りましょう。