信頼できるくらい仕事が出来る人が居るんだけど、職人気質なのか言葉遣いが悪い部下が居て、新人が定着しづらい・・・
腕が良いから強く言って辞められたり、ボイコットされたら困るし
とお困りの方。
時間はかかりますが、改善する方法が2通りあります。
- 多少の口の悪さに目をつぶり、周りがフォローする
- 口の悪さは損するよ、と伝えて変わるのを待つ
それでは、それぞれのやり方を解説していきます。
今から言うことを実践すれば、ちょっとクセのある部下が入って来ても上手くコントロールする事も出来るようになります。
確実に管理職としてレベルがアップするので、読み落とさないように・・・
仕事ができるけど言葉遣いが悪い部下の対処法
対処方法は先ほど言ったように
- 多少の口の悪さに目をつぶり、周りがフォローする
- 口の悪さは損するよ、と伝えて変わるのを待つ
この2通りです。
これは口が悪い部下の最終地点によります。
仕事をやってたいから、管理職になって人と関わるなんてのは嫌。って人は、無理に改善させなくていいです。
将来的には管理職になりたい。人をマネジメントする立場に立ちたい。という部下は、改善させないと組織崩壊を招くんで、今の内に改善させた方が良いです。
言葉遣いが悪い部下が管理職になりたがらない時は
仕事ができるなら、無理に口調まで改善させる必要はないです。
多少の口の悪さには目をつぶりましょう。
でも、多少です。行き過ぎな発言は注意しないとダメですよ。
「おい何やってんだ!危ないだろ!死にてねぇのか!」
このくらいなら、まぁギリOK・・・かな?
「何やってんだよてめぇ・・・だからお前はいつまでもグズなんだよ」
これはちょっと言いすぎ。
人を否定しちゃうような言い方をした時は指導しましょう。
周りがフォローをすれば問題無し
言葉遣いが悪い人に言われて、気落ちしてる新人などにはフォローを入れておけば、とりあえず大丈夫。
- ちょっと口は悪いけど、悪い人じゃない
- 言いすぎだろって感じたら、相談して。注意するから
- 大丈夫。大丈夫。前よりも上手くなってるから自信持って
こんな感じでフォローしておけば、口が悪い人が居ても特に問題ないですよ。
言い過ぎた時は指導をする
いくら腕が良い部下でも、ダメな事はダメです。
『否定するな』とまで言わなくても良いですが、人格を否定するまでの事を言ったらアウトにしましょう。
いくら言っても聞かないようであれば、お前は作業だけしとけ。関わるな。と引き離して下さい。
最悪の場合を考えて、仕事が出来る人を1人にしない事。
いつまでも1人に頼り切りだと何かあった時に大変なんで、言葉遣いが悪い部下が居なくても機能するような状態にはしておきましょう。
口が悪い部下が管理職になりたいと考えているなら
管理職になりたいなら、口の悪さは治さないと推薦できない。
このように伝えましょう。
ただ、完全に抑えろってワケではなくて、もうちょい考えて発言するようなクセを付けるようにさせたいですね。
口の悪さは時にメリハリにもなるんで、完全に治さなくて良いんですよ。
むしろ、叱る時に使えるから治したら勿体ないんで。
いつもは優しい感じで、部下の事を気遣うような上司で居る。
叱る時はビシっと叱る。そういう上司もアリです。
というか、いつもフワフワしてるような穏やかな奴を管理職に置いておく意味は無いです。
時にはキツイ事も言わなきゃいけない。それが上司ってもんですからね。
単に口が悪いだけの上司は部下に嫌われる
いつも不機嫌な感じ。何を言ってもキレ口調。
こんな上司だと、コミュニケーションをする気が起きません。
コミュニケーションが破綻するようなチームは絶対に上手く行かないんで、言葉遣いが荒い部下が管理職を目指しているなら、早めに訓練させるべきですね。
- 管理職に推薦できないこと
- 仮に管理職になれても、部下から慕われない
- だから上がれても、それ以上の昇格は望めないよ
こういう事を伝えれば、口の悪い部下は『じゃぁ頑張って治そう』と思ってくれるかもしれません。
結局のところ、自分自身で問題だと感じないと変わろうとしてくれないんで、そのキッカケを与えるような指導をしてみましょう。
管理職にとって大事なのは口調じゃない
口調を治せ。とは言いましたが、別にそれだけ治せば良い・・・というワケでも無いんですよね。
管理職は部下を管理するから管理職です。
- 部下のことを考えられる共感力
- 部下を引っ張れるリーダーシップ
どっちも必要なんですよね。
言葉遣いが悪いかどうかは別。だけど、口の悪い上司とは働きたくないですよね。
口の悪さを治すのは当然として、管理職にとって必要な能力・適性があるか。それとも鍛えてあげるか・・・そこは、あなたの指導力にかかってます。
経験させてみると分かる
1番手軽なのは教育係。
新人の教育を上手くできる人は、管理職を任せてもある程度は無難にこなせるはずです。
もう1段階上の経験をさせるには、上司の補佐役ですね。
いわば「主任」や「チーフ」みたいなポジション。サブリーダーみたいな役に就かせてみることで、適性をみていきます。
これは会社によって誰が人事権を持ってるのか、降格とかの規則はどうなってるのか、色々と違うと思います。
そこん所は1度確認してからポジションを与えてみてください。
特に決まりがないのなら、口頭で『俺のサポートしてほしい』と頼めばいいだけです。
その時に『昇格の適性も見てるから、上手くいけば係長(課長)に推薦するよ』という利益を与えて下さいね。
じゃないと部下からすれば、やるメリットが無いんで。
仕事ができるけど言葉遣いが悪い部下を注意する時は
まずいきなり注意する。ってのは、ちょっと危険。
注意するための手順や、注意する側の意識、考え方に気を付けましょう。
- 頭ごなしに口の悪さを注意しない
- 口が悪い部下との関係性をチェックする
- 関係性が悪いなら、改善からする
- それから口の悪さを注意する
- 「注意したんだから変われよ」と思わない
この5つがポイントです。
頭ごなしに口の悪さを注意しない
仕事ができるけど口が悪いような人は、プライドが高い傾向があります。
そんな人に頭ごなしに注意をしても、全然聞いてくれません。
それにブチギレられるかも・・・
そうなると面倒な事になるんで、いきなりアレコレ言うのは止めときましょう。
とはいえ、放置するんじゃなくてチェックするって感じ。
さっきも言いましたが、人格を否定するようなキツい言い方をした時は問答無用で注意してくださいね。
口が悪い部下との関係性をチェックする
このワンクッションが必要な理由は、いきなりアレコレ注意しても聞いてくれなかったら意味がないからです。
自分(上司)との関係性があまり良くない状態だと、まともに話なんか聞いてくれないんで、アドバイスや言葉遣いの悪さを修正するのはちょっと難しいんです。
例えば部下が上司の事がキライだとすると・・・
部下からすれば、上司とはあまり余計な会話をしたくないんですよね。
できれば仕事の話だけで十分。それ以上はいちいち絡みたくもない。業務的な事だけにしてほしい。
そんな関係性だと、ちょっとした仕事上の注意ですら『あーうっせぇ』と感じてしまう場合があります。
コレではいくら注意しても治りようがないんで、まずは部下との関係性をチェックしてみてください。
- 何気ない会話をしているか
- プライベートな事も互いに話をしているか
- 普段から指示命令。相談連絡がスムーズにできているか
この辺が出来ていれば、部下との関係性は良いと考えられます。
関係性が悪いなら、改善からする
キライ。どうでもいい。お前と業務以外の話をする気なんかねぇわ。
と思われてる関係性だと、注意やアドバイスをした所で部下には届かないので、関係性の改善から行いましょう。
どうすりゃええねん?
その答えは、下記の記事で詳しく説明しているのでご覧ください。
>>【完全版】部下とのコミュニケーションに悩まなくなる方法論
大ざっぱにポイントは3つ。
- 部下の話をちゃんと聞く
- 部下を褒める回数を増やす
- 部下との会話量を増やす
部下に嫌われてんじゃね?と感じてる方は、>>部下に嫌われた時に関係回復できる2つの主な方法を読んでみてください。きっと、関係改善できますよ。
それから言葉遣いの悪さを注意する
部下とのコミュニケーションが密になってきたら、
『お前、その口調は治した方が良いと思うよ?』
とか伝えてみましょう。あくまでも一例ですよ、一例。
もしかしたら本人は反射的に言ってしまってて、深くは「相手がどう思うかな?」とまで考えずに言ってしまってるのかもしれません。
なので、治した方が君のためになると思うよ・・・という感じで。
今のままだと損しまっせ。と言うことを伝えてあげると、本人が治そうと思いやすくなるはずです。
「注意したんだから変われよ」と思ってはいけない
あとは他人は簡単に変えられない。という事を理解しましょう。
他人の行動や性格を変えようと思っても、そう簡単には変えられません。
やらなきゃ死ぬってくらい追い込めば、嫌々でもやると思います。
でも、それって命令されてやるんで、根本的には治ってないんですよね。
だから、口が悪い部下が
- このままだと俺が損するな
- 確かに、口が悪いのは良くないと思う
- ちょっとずつでも意識して治してみよう
と本人が思って、行動に移さないと絶対に治りません。
なので、部下が自発的に動くまではガマンして待ってあげましょう。
『なんでこんだけ言っても改善しないんだ、お前は!』とか言うのはやめましょう。
あなた自身もイライラするし、言われた方もムカつくんで。
まとめ:仕事ができるけど言葉遣いが悪い部下が居るときは
第1に、発言の内容で人格の否定とかが入ってる場合は、即注意。
なんでアカンのかというと、シンプルに侮辱罪・パワハラに当てはまる可能性もあるからです。
で、仕事を辞められたら面倒だから。
俺は散々注意したのに、口の悪さが治らない。そのせいで新人が辞めた。
となると、新人が辞めた原因は口の悪い部下に行きますね。
別に会社から損害賠償を請求されるワケでは無いけど、印象は良くないですね。
今後の査定にも影響せざるを得ない。
と、口調を治さないと損する一方だと言うことを伝えてみましょう。
あとは部下自身の将来によって変えていきます。
- 管理職は面倒くさい。現場仕事がしたい
- そういう部下は、周りがフォローをする
管理職になりたい。昇格したい。
という部下は、治した方が俺としても推薦しやすいから治そうぜ
と伝えましょう。
それでは今回はこの辺で・・・