部下が異動を希望していると知ったら、なんで?って思うでしょう。
- 俺のせいなのか、と落ち込んだり
- 相談してくれなかった、とショックを受けたり
- 引継ぎどうすんじゃ、とアタフタしたり
思う事は色々とあると思いますが、異動を希望している以上、引き止めた所であまり良い結果にはなりませんし、直属の上司がどうこう出来る話ではないです。
とりあえず異動願いを出されたら待つしかありません。
では今後、上司としてどう行動していくべきなのかアドバイスします。
次からは相談なしで突然「異動したいです」って言う部下は居なくなるでしょう。
部下が異動を希望しても落ち着こう
部下が異動を希望している事を知っても、直属の上司が判断する事じゃないと思います。
なので、人事からの結果を待つ事くらいしか出来ないはず。アタフタしたって、結果は変わらないし仕事は舞い込んできます。
落ち着きましょう。
部下が行動してしまったことはもう仕方がありません。これからどうするか考えましょう。
他の部下も異動を希望しないための予防策を行います。
まずは部下が異動を希望してしまう理由から考えてみましょう。
部下が異動を希望してしまう理由
部下が異動を希望する理由は大まかに3つあります。
- 今の仕事が合ってない
- 身の回りの状況が変化した
- 今の仕事環境がイヤ
この中で避けようがないものは、部下の家庭環境が変化する事です。
家族に不幸があったり、何か変化があって、今の仕事を続ける事が困難になってしまうって状況。
あとは、部下と仕事の相性か職場環境の問題です。
これも上司や周りが悪いとは言えなくて、部下の勘違いとかも含まれてるので、あまり自分自身を責めないようにして下さい。
人間関係が原因だと、チームのリーダーである上司の目が行き届いてなかった・・・と言えますが、良い大人なんですから上司が何でもかんでも面倒みるとか、やってられません。
仲裁役になるのは良いとして、原因を作ったとは言えないので、あまり深刻に考えないで下さいね。
部下が異動を希望する原因1位を解決する
仕方がない理由をのぞいた場合は、「仕事が自分に合ってない」と思ってしまうのが異動を考える原因です。
そんな時に部下が考えている事は
- 今の仕事が性格的に合ってない
- なんか上手くいかないから、向いてないと思う
- 成長を感じられない
こんな事を考えてます。
確かに性格と仕事を合致させると、とても成功しやすいと言われてます。
だけど、たまたま今つまづいているだけだったり、周りから掛けられる言葉で自信を無くしてるだけかもしれません。
その場合は、上司や周囲の人にもいくらか問題があるのかなぁと思います。
でも大丈夫。これからやり方を修正していけば、すぐ挽回できるんで頑張りましょう。
抑えるべき点は3つ。
- 部下の事をよく褒める
- 部下の成長している所を言う
- 部下に仕事を任せる
これで部下は「この仕事向いてない。合ってないんじゃね?」と思う可能性が低くなります。
部下が異動を希望しなくなるコミュニケーション方法
- 部下の事をよく褒める
- 部下の成長している所を指摘する
- 部下に仕事を任せる
それぞれの内容について簡単に解説します。
部下の事をよく褒めると良い理由
部下の事をよく褒める事で、仕事をする事に喜びを感じやすくなります。
褒められて腹立つ人は滅多に居ないと思います。むしろ気分が良いはず。
大好きな人のためにアレコレ考えてプレゼントして、喜ばれたら嬉しいですよね。それと同じようなもんで、自分のやってる事で誰かが喜んでくれたら気持ち良いですよね。
仕事でも同じ快感を与えるんです。すると死んだ目をした状態で仕事するなんて事は無くなります。
よく褒めてやると「仕事だりぃ。仕事やりたくない。仕事合わないんじゃね?」なんて思わなくなります。
部下の成長している所を指摘する
人によりますが、自分の事を過小評価してしまう人には最適な方法です。
日本人は自分に自信を持ってるという人が、他国よりも少ないという調査結果が内閣府から出ています。
日本の若者は、諸外国の若者と比べて、自分自身に満足していたり、自分に長所があると感じていたりする者の割合が最も低く、また、自分に長所があると感じている者の割合は平成25年度の調査時より低下していた。
自信を持ってない人は、自分で自分の成長を実感しづらいですね。あと完璧主義者にも同じ傾向があると考えます。私がそうだったんで。
ほんとに俺は仕事デキてんのかよ。誰も褒めてくれないし、全然ダメなんかな?とか考えがち。
こんなように、自分の事を評価する時に減点方式で見てしまいうので「成長してるよ」「上手だよ」とハッキリ伝えてあげてください。
すると、ちょっとずつ自信を持つようになって、仕事向いてないかも・・・異動しようかな?なんて考えには至りません。
部下に仕事を任せる
これも結構重要で、部下に仕事を任せる事で一気に仕事に対する姿勢や意識が変わります。
誰かに言われて手伝うのとでは全く違ってきます。
特に新人は仕事を任せてくれるってのは大きな話なんで、つい大体の職場では後になってしまいがち。
任せるのは不安だから、知識と経験がついてから。と言いたいのは分かります。だけど、それでは部下が「俺はまだまだ仕事出来ない奴だと思われてんのかな」と思っちゃう人も出てくるんですよ。
だから、なるべく早く仕事を任せてみましょう。
別に1~10まで任せろという事ではないんです。一部分でも良いので、仕事を丸投げするだけでもOKです。
- ここだけでもやってみ?って任せてみる
- 本人は自信なさそうだけど、とりあえず任せる
- 無事に出来たら褒める
これで部下は自信が付くし、先輩(上司)に信用されてるんだ!って思わせる事も出来ます。
こういう所から上司部下の間で良い関係性が出来て、結果的に異動を考える事になっても、まずは上司や先輩に相談しに来るようになります。
>>【間違える確率91%】部下が「仕事、向いてないと思うんです」と言った時に掛ける言葉とは
部下に仕事を任せる時のコツなど、部下の育て方を1から学べる無料記事は>>基礎から学べる「部下の育て方」完全無料で理想の上司に
こっからは個人的に思う事とか書いてるんで、飛ばしてもらってOKです。(笑)
部下が異動を希望した時、100%却下する会社はお先真っ暗?
部下が異動を希望した時、そんなの認めねーよ。と言うような会社は未来が無いと思います。
それってあなたの感想ですよね?
と言われそうですが、私は人それぞれ適性があると考えてます。
メチャクチャ外交的な人が営業をやらないで、研究職なんかやってる方が勿体ないと思います。
逆に、あまり人と関わるのが得意じゃない人が営業に回されても、本人は疲れるし新規顧客はなかなか取れない。
これってメチャクチャ人材の無駄遣いだと思うんですよね。
だから部下の適性に合わせて異動を認めてくれる会社の方が、伸びると私は思ってます。
最近の若者は我慢が足りない?
ちょっと仕事で嫌な事があれば異動を希望するか、退職を希望する。
そりゃそうです。価値観が違うからです。
今の20~30代あたりの人たちは、カネだけでは動きません。
その会社、仕事で自分の生活がどう豊かになるか・・・で動きます。
だからカネでは釣れないし、自分のライフワークが崩れると思ったら辞めます。
だから我慢が足りないではなく、価値観が違うんです。あなたの価値感が皆に当てはまるとは限らないんです。
それなのに俺たちは給料があれば我慢してきた。だから、お前たちも我慢しろ。なんて理屈は通らないんです。
いや、それはアナタたちが若かった時とは状況が全く違います。
- 好景気
- 年次昇給当たり前
- ボーナス当たり前
2021年現在で50代の人が当てはまるかと。
今の40代はギリギリ恩恵を受けられたかどうかって感じで、30代となると完全にバブル崩壊後。
しかもリーマンショックも経験してる最悪の世代で、お金に困らなかったって人は居ないですよ。だけど、親がバブル世代なので生活には苦労しなかった。
完全に育ってきた環境も価値観も違うのです。
だから俺たちの価値観に合わせろ!ではなく、この世代にはこの価値観だよな・・・だったら、こう言えば動いてくれるだろう。と臨機応変に対応できる人が、管理職として優秀だと評価されます。
昔は気合で突き抜ける上司が神のように思えてたでしょうが、今じゃウザがられるだけです。
大事なのは気合や迫力ではなくて、共感力ですよ。
まとめ:部下が異動を希望していたら
異動願いを提出する前で、相談しにきたのなら逆質問をオススメします。
どうして異動したいの?って聞いてみましょう。
100%本当の事を喋ってくれるかどうかは分かりませんが、部下が異動を希望する理由を聞けるかもしれません。
頭ごなしに「そんなん認めねーよ」と突っぱねるんじゃなくて、部下の話を聞いてあげて下さい。
>>【間違える確率91%】部下が「仕事、向いてないと思うんです」と言った時に掛ける言葉とは
部下がもう異動の希望を人事に提出しちゃってる場合は、もうやる事ないです。
今後同じ事が起こらないよう、気を付けましょう。
- 部下から相談されやすい上司になる
- 部下のやる気を上げる
そんな事、出来たら苦労しないよ
と思うでしょうけど、必ず出来ます。
>>モチベーションが上がる朝礼のやり方【ポイントは、たった1つ】をぜひ読んでみてください。