最近はパワハラ認定されやすいし、褒めて伸ばすのが良いらしいし、適当に褒めてりゃ良いんじゃね?
と思ってる上司の人たち・・・そんな甘くないです!
褒め方にも正しいやり方ってのがあって、ポイントを押さえてないと、褒めても響かなかったり、むしろ怒らせる事になる事も
というわけで、本当に効果のある褒め方を解説していきます。
これから伝える褒め方はビジネスシーンでももちろん使えますが、意中の相手をゲットするためにも使えます。
部下を褒める時のポイント5選
褒め方で特に大事な5つのコツを解説していきます。
- 具体的に褒める
- 本人の過去と比較する
- タイミングを逃さない事
- 言葉のバリエーションを豊かに
- 行動や人物そのものを褒める事
ただ褒めるだけじゃなく、以上の5つのポイントも押さえる事で、褒めた時に相手の心に刺さる言い方に変わります。
具体的に褒めよう
まず大事なのは、褒める時には具体的に褒めること。
『何に対して褒めているのか』をハッキリさせる事で、受け取る側は演技じゃなくて本当に褒めてくれてるなぁと感じます。
ついでに名前も付け加えると、より効果的になります。
例えば・・・『〇〇さん。新しい契約取れたんだね。丁寧な説明が特に良かったって言ってたよ』
こんな感じで、褒めセリフの内容を具体的にしてみてください。
本人の過去と比較して褒めよ
部下の成長や変化を褒めてください。
逆に、他の人と比較するのはNGです。
この褒め方は、自信なさげな部下や責任感の強い部下。完璧主義がある部下にとっては非常に効果的な褒め方です。
特に新人部下に使える褒め方のコツなので、意識して使ってください。
褒めるタイミングは絶対に逃さない
褒め言葉は、鮮度バツグンな状態が1番です。
部下が良い事をしたら、すぐ褒めましょう。
たまたま見てなくて、他の人から状況を聞いた時も、すぐに褒めてあげると効果的です。
褒めるために語彙力を鍛えよう
プログラミングされた機械じゃないんですから、部下を褒める時は1つの褒めポイントに対して色んな表現を使いましょう。
じゃないと「こいつ、とりあえず褒めておけば良いと思ってんじゃね?」と思われてしまいます。
だから、ミスが全然ない部下を褒める時は
- 正確だから助かるよ
- 〇〇さんに任せると安心する
- どんなチェック方法をしてるの?
と様々な言い方を使いこなしましょう。
行動や人物そのものも褒める事
時には結果が出ない事もありますし、間違える事も。でも、挑戦した事を褒める方は少ないですね。
なので行動した事。挑戦してみた事。に対しても褒めてあげるように。
他にも部下の意見や考え方に対しても、否定せずに1度は「なるほど」と受け止める事も大事です。
時には部下の身に付けているアクセサリや髪型や服装にも「それいいね」と褒めると、喜んでくれるはずです。
でも、異性を相手にする時はちょっと気を付けないと気持ち悪がられます(笑)
「陰褒め」も使ってみよう
全く関係ない人に「〇〇さんってメチャクチャ飲み込み早いよね」と言う。これが陰褒め
本人に届かなかったら意味なくね?と思うかもしれませんが
それは運次第ですね。
あとで、〇〇課長がお前の事、メチャクチャ飲み込み早いって褒めてたぞ・・・と伝えれば成功です。
ちなみに、言っといて!と付け加えると逆効果なので、陰褒めは意外と簡単なようで難しい褒めテクニックなんですよ。
下心で言うと、ほぼ失敗します。
なので、本気で部下の事を褒められるようになってから陰褒めを使ってくださいね。
部下を褒める時にやってはいけない事
さぁ、次はやってはいけない褒め方です。
褒め方を勘違いしていたり、とりあえず褒めとけば大丈夫だろ。と思ってる上司がやりがちな褒め方です。
褒めポイントをちゃんと理解していれば回避できるようになるので、難しく考えすぎないように・・・
間違った褒め方は
- 心にもない事を言う
- ずっと褒めてるだけ
- 不本意にやった事を褒める
- 本人とは無関係の事を褒める
- 相手のレベルに合わない褒め方
- プレッシャーを与える褒め方
- マイナスな言葉を使う
- 報奨金に頼る
以上8つです。ちょっと多いですが、気を付けてほしい事なので見逃さないようにしてください。
思ってもないなら褒めるな
思っても無いのに、とりあえず褒めとけ。と考えて口にするのは禁止です。
人ってのは『言葉の内容・声のトーン・その時の態度』この3つに矛盾が起こった時、言葉の重要度がメチャクチャ下がるように出来ています。
分かりやすく言うと・・・鼻クソほじりながら、デスクに足を乗せて、ありがとう~って言うと相手の機嫌を損ねますよね。
それは態度と言葉が矛盾しているから。
だから本心で褒めないとダメなんです。口先だけで何とかなると思ったら大間違いなんですよ。
部下を本気で褒められそうにないな・・・と感じた人は、まずあなた自身から改造していく方が近道です。
>>自己肯定感を上げる3つのステップから始めてみましょう。
褒めてるだけではダメ
褒めれば良いと勘違いして、褒める事しかやらなくなると、それはただのご機嫌取りです。
言うべき事は言う。叱るべき時は叱る。
それも含めてマネジメントです。褒める事だけが上司の仕事じゃないんですよ。
叱る時のコツまで書くと長くなるので、>>部下に叱っても響かない理由。改善方法を教えますを参考にしてください。
不本意な行動には感謝をしよう
時には仕事に絡んで不本意でやらなきゃいけない事とかがあります。
接待とか、会社の飲み会とか・・・
そんな事に対しては、褒めるんじゃなくて感謝しましょう。
本人と無関係な事は褒めない
君のお父様は凄いよねー。とか、そんなの全然嬉しくないです。
まぁ言われてイヤな気持ちにはなりませんが、下心丸出しで褒める人も居ますよね。
そういうのって気付かれるので、下手に本人と無関係な人を褒めるのはやめましょう。
部下の経験値に合わせて褒めよう
ベテラン勢に簡単な仕事を任せて「やっぱ頼りになるなぁ」と褒めても効果なしです。
部下を不機嫌にさせる可能性もあります。
褒めるべきじゃない時は、感謝しとけばミスりません。
プレッシャーのかかる褒め方をしない
「よく頑張ってるね」は褒めてるようで、相手によってはプレッシャーに感じる事もあるので気を付けて下さい。
「俺は〇〇君は、よく頑張ってると思うよ」に変えると、個人の感想に変化するのでプレッシャーが一気になくなります。
特に新人部下に対して使うと、褒め言葉を受け取ってくれやすくなるので使ってみてください。
印象の悪い言葉を使わない事
褒め時なのにマイナスイメージのある言葉を使うと、相手の受け取り方が変わってしまう事もあるので気を付けて下さい。
「納期に遅れず作ってくれて、ありがとう」
「納期に間に合わせてくれて、ありがとう」
どっちの方が良いのか、というと後者ですね。
このように感じの悪い言葉を褒める時に使うのは、できるだけ止めましょう。
報奨金は危険なクスリ
営業成績トップの人に臨時ボーナスを与えるとかのインセンティブですね。
報奨金は社員のモチベーションに繋がりますが、やり過ぎると効果がどんどん小さくなってしまいます。
なのに、金額を維持しなかったらモチベが下がってしまいます。
運用をミスると経費の圧迫に繋がるので、報奨金はなるべく使わないように。
部下の褒めポイント4要素
褒め方は1つだけじゃなく、4要素を上手く使いこなす事でバッチリ相手に届きます。
それは・・・
- 承認
- 共感
- 賞賛
- 感謝
この4つです。
承認
褒めるの中でも承認は、現在のありのままを肯定するような感じです。
仕事の結果が出て褒める。というよりは、仕事に対する感謝とか、意見に対して共感する事に近いかと思います。
もっと大げさな承認は、「今日も出勤してくれて助かる~」という存在承認です。
まぁココまでしなくてもいいですけどね。
共感
自分の考えてる事や意見に共感してくれた人の事は、何となく仲間意識を持ちます。
女性社会では共感の嵐で、それいい~可愛い~分かる~。とアッチコッチで言ってますよね。
そんな激しく共感しなくてもいいですが、「その意見いいかもね」と言う事も共感の1つです。
賞賛
これは結果が出た事に対して褒めるとか、結果のプロセスを褒めるに近いですね。
「よく頑張った」とか「おめでとう」と言う時が賞賛。
使う場面は少ないですが、忘れないようにしましょう。
感謝
感謝は、いつでも、どこでもすぐ使えるので、出来るだけ使って下さい。
部下なんだから、やって当たり前。と思ってると、絶対に感謝は出て来ません。褒め言葉も出てこないでしょうけど。
「ありがとう」って言われてキレる人は居ないはずなんで、言うべき時があったらすぐ感謝しましょうね。
まとめ:部下を褒める時のポイントは
部下に限らず、他者を褒める時は
- すぐに
- 具体的に
- 気持ちを込めて
最低でもこの3つに気を付けて褒めて下さい。
そして褒め所の4要素
- 承認
- 共感
- 賞賛
- 感謝
を意識してください。
褒め言葉は出そうと思えば出せますが、出来れば本心で褒められるようになってから実践した方が効果が高くなります。
なので、他者を素直に褒められない方は一度『自己肯定感を上げる方法』を読んで、他者にプラスな言葉をまき散らせるようになってから戻って来てください。