仕事を任せてるだけなのにパワハラだと言われたり、部下に強く注意したらパワハラだ!と言われそうで、仕事にならんわ!
大丈夫です。実は部下という立場を利用して、仕事に支障をきたす行為も立派なパワハラなんです。
もちろん管理職という立場を使って部下に理不尽な事をさせるのはアウトですが、逆もちゃんとパワハラと認められます。
なので部下とのやり取りを録音しておくと、有利に話が進められますよ。
それでは、部下からパワハラをされてる時の対策方法から解説していきます。
部下からのパワハラを合法的に止めさせる方法
部下の言動を記録して、人事や人事権を持ってる人に相談しましょう。
部下という立場を利用して、仕事に支障をきたすような事をする事は立派なパワハラです。
パワハラの定義
- 立場を利用し、抵抗や拒絶ができない関係性を利用して
- 明らかに業務上の必要性が無い(相当性が無い)こと
- 身体的、精神的に圧力を加えられ負担と感じる事や業務に支障をきたす事
- 1~3までの要素を全て満たすもの
例えば、部下が上司の職務命令を聞かないで会社の生産ラインが停まってしまうとか。
ここまで大げさじゃなくても、暴力や暴言でもダメです。
部下とのやり取りを録音しておこう
明らかに俺悪くないだろ、言い過ぎじゃね?と思ってるなら最低でも録音はしておきましょう。
結果的にどう認められるかは分かりませんが、業務に支障をきたすようであれば部下による逆パワハラは認められやすいと考えられます。
録音なんか証拠にならないと言い張る人も居ますが、今の音声分析は優秀で、切り貼りしたら分かります。
なので人事に相談しに行く時は堂々としましょう。
ちなみに音声は証拠能力としては少し弱いですが、無いよりはマシです。
相談先は状況に応じて
まだ会社を続けたいなら、会社内で解決できるよう人事とかに相談するべきです。
初めっから労基とか弁護士を挟むと、かなり攻撃的です。日本の会社だと解決した所で微妙な空気感になってしまう可能性がありますね。
悪い意味で日本ってのは同調圧力が強いんで。(笑)
辞める覚悟なら最初から全力で戦って良いと思いますよ。
部下からのパワハラ事例
一般的に、上司から部下に対してやらかすパワハラと似てますね。
部下だからやって良いって理屈は無くて、部下も同じ事はやったらダメなんです。
この事は管理職だけじゃなく会社も理解して、部下からのパワハラ行為もキッチリ処分するように。
部下からのパワハラに関する裁判例
平成22年11月26日東京地方裁判所判決
- 上司への逆パワハラ等を繰り返す従業員を解雇
- 不当解雇であるとして会社が訴えられた事例
- 難癖を付けて、業務を拒否してきたことを踏まえ、解雇を正当と判断
- 上司を誹謗中傷するビラを社内外で配布したり、上司の自宅に嫌がらせ電話をかけるなどした従業員を解雇
- 不当解雇であるとして会社が訴えられた事例
- 裁判所は解雇を正当と判断
このように部下からのパワハラは裁判所でも認められています。
裁判例は部下からのパワハラによる解雇の成否ですが、解雇が正当と判断されているという事は部下からのパワハラは成立するという事です。
部下だから許される・・・なんて事は無いので、部下からのパワハラに悩んでるなら正々堂々と闘いましょう。
部下からのパワハラが起こる原因
部下からのパワハラが起こる原因は主に3つ。
- 部下の頭がおかしい
- 会社組織がおかしい
- 上司の能力不足
シンプルに部下の頭がおかしいのと、それを注意するべき人がマトモに仕事できない環境が悪いです。
正直言って、上司の能力不足はどうとでもなります。
会社として逆パワハラを理解していない事が問題
パワハラは上司から部下に対して起こるものだ。と考えていると逆パワハラが起こります。
先ほども言ったように、自分の立場を利用して業務に支障をきたすような言動をする事をパワハラと言います。
なので上司から部下に対する事だけをパワハラとは言わず、部下が自分の弱い立場を利用して「それってパワハラですよね?」と何度も言う事もパワハラなんです。
「俺って、社長の息子なんですよ?俺にそんな事言って良いんですか?www」と言うのもダメ。
まぁマトモな社長さんなら、息子がそんな事をしたら怒るはずですけどね。
話がそれましたが、会社が部下からのパワハラもアウトだという事を認識してないと、逆パワハラは起こってしまいます。
なので人事はその辺知っておいてほしいですね。
上司の能力不足も逆パワハラの原因
上司がポンコツだと、部下が言う事を聞かなくなります。
マジで使えない肩書だけの人だと、それはそれで任命した人に問題がありますが、まだ上司として未熟な人である事も。
そんな新人上司の場合は、プライドを捨ててしまうのが早いです。
- 正直に自分はまだまだ未熟だから、皆の力を借りたい。と言う。
- 俺が上司だから、上司として責任は取る。
- 俺なりに出来る事はやるから、意見とか相談があれば言ってほしい。
こんな感じでメンバーに伝えてみましょう。制御不能な奴が居たら大変ですが。(汗)
そもそもリーダーの知識や経験不足は、そこまで問題じゃないです。
どんな上司の事を尊敬するのかアンケートを取った結果・・・
尊敬する上司の特徴1位は人柄が信頼できる事なんです。知識経験なんて、どうでもいいんですよ。
- 1位:人柄が信頼できる
- 2位:リーダーシップがある
- 3位:決断力がある
- 4位:指示が分かりやすい
- 5位:仕事に対する責任感がある
仕事がデキるのも大切かもしれませんが、それ以上に人柄を磨いた方が早いですよ。
上司なりたての人がするべき事は、下記のリンク先記事でまとめてるので、チームをまとめられるか不安を抱えてる方は参考にしてみてください。
>>新人上司が知識不足でも心配にならなくていい、たった1つの理由
部下からのパワハラを無くす方法
上司として出来る、部下からのパワハラを無くす方法は、マネジメント能力を上げる事です。
100%回避できるワケではないですが、大体の場合は上司の能力アップで解消できるので、やっておいて損はしません。
部下に尊敬される上司の3要素
- 部下の事を大事にする
- 部下の仕事を尊重する
- 部下に仕事を任せる
この3つが出来ていれば、部下の不満は爆発しないはずです。結果的に部下からのパワハラが出る可能性が下がるでしょう。
部下も1人の人間です。1歳の子供を育てるくらいの感覚で、部下の事を褒めちぎりましょう。
もちろんダメな事は注意するべきです。
でも頭ごなしに否定したり、これくらいの事やって当然。という態度を取るのはやめましょうね。
あとは部下に仕事を任せる事。押し付けるんじゃなくて、君だからこの仕事任せるんやで。って感じで仕事を振りましょう。
仕事を頼む時のコツはこちら↓↓
部下にナメられてはいけない
部下の事を褒めろ褒めろと言ってますが、ナメられてはダメなんです。
なので注意するべき時は注意する事。
言ってる事は鋭いけど、怒鳴りはしない。ようは感情的にならない事です。
ネチネチと指摘しないのも大切。
部下の事を叱る時は、短くズバっと。なぜダメなのか理由も付けて。感情的にならずに。
最後にはフォローしましょう。そしたら部下との関係は悪くなりませんよ。
詳しい解説記事は>>部下を叱る時のコツ
まとめ:部下からのパワハラを防ぐ手段は
既に部下からのパワハラに悩んでる方は、証拠を掴んで人事へ相談してください。
会社が部下からのパワハラなんかパワハラじゃねーよと言う場合は、パワハラの根拠について説明してみましょう。
これから逆パワハラが起こらないか不安な方は、部下にそうさせない為にもマネジメント能力を上げておきましょう。
まずやるべき事は人柄が良い上司を目指す事。
あなたが思う理想の上司を目指すのが良いでしょう。
>>これでアナタも理想の上司になれる。部下の育て方完全マニュアル